〇◎ “私が知りたいのは、地球の生命の限界です” ◎〇
= 海洋研究開発機構(JAMSTEC)及びナショナルジオグラフィック記載文より転載・補講 =
☠ 青春を深海に掛けて=高井研= ☠
ᴂ 第3話 JAMSTECへの道 後編 ᴂ
◇◆ その1 「覚悟」こそ「青春を賭けること」 =3/3= ◆◇
先程紹介したワタクシの大学や大学院時代の話で言えば、「成功も失敗も社会制度の問題じゃねぇんだよ。自己責任なんだよ」的少数覚悟派だけでなく、マトモな思考を持ったメハシの利くマジョリティ層ワカモノの多くが、「背水の覚悟という通行手形」を持つことなく博士課程に進学し、ポスドクまで進むことが多くなったことによって、顕在化してきた問題のような気がするのです。
もちろんワタクシ、それがダメだというつもりは毛頭ないです。どんどん、この世界に足を踏み入れて欲しいと思っています。
前述のノムラ君の名言のような、やや時代錯誤的な「覚悟」がなければ博士課程に進学できないし、職業的研究者にもなれない、大学の先生にもなれない。そんな「ガチムチ」の世界だったら楽しくないし、かなり将来が不安になります。人間の文化・芸術活動としての「科学」の美しさや広がり、奥深さ、あるいは科学技術をどのように人間社会に役立てることができるかというような創造性やしなやかな応用力や発想の柔軟性など、「断固たる決意」だけでなく「心と思考のヨユウ」というモノも必要だとも思います。
ただ、若かりしワタクシのような覚悟を決めた情熱人生ギャンブラー系や研究一直線系ワカモノがワラワラ蠢く世界に足を踏み入れた、という自覚は必要でしょう、ズバリそうでしょう、とも思うのです。
ワタクシが生まれた年に製作された「明日に向かって撃て!」という古いアメリカ映画があります。ポール・ニューマンとロバート・レッドフォード演じる愛すべき西部の荒くれ者の生き方を描いた作品ですが、彼らは、フロンティア開拓時代が移り変わろうとも、自分たちの生き方しかできない不器用な男達でした。最後は、その不器用さで美しく散っていく。機会があればぜひ一度観て欲しい映画です。
やや時代錯誤的な覚悟を決めた情熱人生ギャンブラー系や研究一直線系ワカモノとか言っていたら、ついつい「明日に向かって撃て!」の主人公を思い描いてしまっただけで、特にこの挿入部に深い意味はありません。
が、博士課程に進学しポスドクまで進むということは、ある意味、覚悟を決めた「明日に向かって撃て!」的ワカモノ達と同じ土俵で、競争しなければならないということなのです。その道に進もうとする者も進ませようとする者も、その意識を持つこと。「若手研究者キャリアパス問題」の解決の一つの鍵が、その意識にあるような気がするのです。
とかなんとか、「私のオピニョン」みたいなことをエラソーに書いてしまいましたが、ぶっちゃけて言うと、「現在日本における若手研究者キャリアパス問題」とか特に限定しなくとも、ワカモノがどう人生を生きるか、どのように職業を選択してゆくか、ということで苦しむのは、時代や国を超えた「いつも今そこにある現実」でしょう。その現実を前にして、「覚悟や意識を持つこと」こそ、まさしく「青春を賭けること」と同義のような気がします。そして、それは常に、人生を歩む上で必要なことではないでしょうか。
しかし、ワタクシの「断固たる決意」って一体いつできたんだろ・・・・・・。
= 地球最後のフロンティア“深海”― 光届かぬ世界「しんかい6500」で行く (4/5)=
深海は「マントルへの道」
静岡大学理学部の道林克禎教授(52)は、地球内部構造の専門家だ。しんかい6500で潜航し、少しでもマントルに近づこうとする。
地球内部の大部分を占めるマントルは、地表では変質し、“純粋”のマントルを観察した研究者はまだいない。海洋プレートが沈み込む海溝は、そのマントルがむき出しになっている可能性がある。
「深海は『マントルへの道』です。一番効率のいい地球内部の研究。深海底では、目で見て物質科学的に研究できる。しかも、そこで見つかるものは、間違いなく地球科学の新しい知見をもたらしてくれます。それにロマンもある。私は深いところが大好きで。深くないと困るんです。私にとってラストフロンティアです」
水深7000メートルより深い海に到達した人間は、まだ数人しかいない。道林教授の夢は、地球の最も底、水深1万1000メートルの地点に潜ることだ。
道林教授は常日頃、若手研究者や学生たちに深海の魅力を語る。調査潜航の様子を自身で撮影し、ビデオ作品も制作した。その映像もぜひ見てもらいたい。
動画 : “しんかい6500” 2/3 : https://youtu.be/VT7GF9EZ7n0
・・・・・・・・つづく・・・・・・・
動画 : “しんかい6500” ブラジル沖、サンパウロ海台潜航
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