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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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未知なる深海へ 高井 研 =003=

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〇◎ “私が知りたいのは、地球の生命の限界です” ◎〇

= 海洋研究開発機構(JAMSTEC)及びナショナルジオグラフィック記載文より転載・補講 =

☠ 宇宙・深海・地殻、生物の根源を求める学究=高井研= ☠

◇◆ “高井 研”のプロヒール ◆◇

高井 研(タカイケン、京都府生まれ。1969年- )は、日本の微生物地球学者。地球生物学者や宇宙生物学者と名乗ることが多い。専門は極限環境微生物・生命の起源・宇宙生物学。Ph.D.

略歴 & 業績 :

1997年、京都大学大学院農学研究科水産学専攻博士課程修了。京都大学農学博士。 「Study on Thermostabilization Mechanisms of Phosphoenolpyruvate Carboxylase (PEPC) from an Extremely Thermophilic Bacterium Rhodothermus obamensis (海洋性超好熱細菌Rhodothermus obamensisにおけるホスホエノルピルビン酸カルボキシラーゼ(PEPC)の耐熱機構に関する研究) 」。 日本学術振興会特別研究員、科学技術振興事業団科学技術特別研究員 旧海洋科学技術センター深海環境フロンティア研究員、同グループリーダー 2004年、独立行政法人海洋研究開発機構極限環境生物圏研究センターグループリーダー 2009年、独立行政法人海洋研究開発機構 海洋・極限環境生命圏領域 深海・地殻内生物圏研究プログラムプログラムディレクター、深海・地殻内生命圏システム研究(SUGAR)プロジェクト研究代表者、プレカンブリアンエコシステムラボユニットユニットリーダー 。 同年、インド洋の「ソリティアフィールド」で白いウロコフネタマガイを採取。 2013年6月22日、しんかい6500潜行による世界初の深海からの生中継を行った時に搭乗した1人。

彼の研究フィールドは 冥王代(約40億年前)から現在に至る地球と生命の共進化の解明をめざし、微生物学・地質学・地球化学などの未知なる広範なフィールドである。 従来の分野区分にとらわれない姿勢で、広範な未知なる対象に挑み、多くの業績を残す。

太陽のエネルギー、光合成由来の分子状酸素にまったく依存しないハイパースライム(HyperSLiME:Hyperthermophilic Subsurface Lithoautotrophic Microbial Ecosystem。超好熱地殻内化学合成独立栄養微生物生態系)をインド洋の深海熱水活動域において発見。 ハイパースライムの存在を40億年前の地球においても保障する地球ー生命相互作用に関するUltraH3(ウルトラエイチキューブ)リンケージ仮説を提唱。 生命の最高増殖可能限界温度を更新(122℃) 人類に最も厄災をもたらす病原性イプシロンプロテオバクテリアの祖先である未知深海イプシロンプロテオバクテリアの網羅的分離に成功し、そのゲノム解読に世界で初めて成功。

ちなみに、今日までに 第8回(平成23年度)日本学術振興会賞 / 第8回(平成23年度)日本学士院学術奨励賞 / CHANGEMAKERS OF THE YEAR 2012 研究者部門グランプリ 等々を受賞。 自身のTwitterなどで「1031」(てんさい・天才)を使う異色の学究である。

さて、高井 研は――言う生命の起源は深海の熱水にある――その仮説を実証すべく、「しんかい6500」に乗り込み40億年前の海で起こった事件を探る。 地質学者や化学者などあらゆる研究者を巻き込みながら未知へ挑む生物学者の、愉快でエネルギッシュな愛と青春の探検物語を拝聴しよう。

=資料=

地球・その生命

地球は21世紀初頭において、知られている中で唯一生物(生命体)の確認されている天体である。生命は地表だけではなく、地下10km程度から上空100kmに至る広い範囲に存在する。大気の組成(酸素の濃度)は植物によって維持されている。生命に必須と思われる環境が成立している天文学的領域をハビタブルゾーンと呼ぶ。地球は、このハビタブルゾーンの中に存在している星である。

生命は、いつ、どこで、いかにして誕生したのかという問いとそれに対する説明は古くから行われていた。遡れば、古代には神話においてそれを説明した。また、様々な宗教においても同様のことが行われ、形を変えつつ現在でも続いている。古来人々は、生命というのは無生物から湧くようにして生じていたと考えていたふしがある。

古代ギリシャにおいては、神話から離れた哲学的な考え方が始まり、アルケー、即ち「万物の起源・根源は何か」という、現在の西洋科学の源流とも言える考察が行われた。それと同様に、哲学者によって、生物の起源に関する考察も行われた。

アリストテレスは観察や解剖を行ったが、彼の説は「動物は親の体から産まれる以外に物質からも生じることもある」とし、また彼は世界には生命の胚種が広がっており、それが物質を組織して生命体を生じさせると考えていた。それらの見解はその後およそ2,000年間も支持されることになった。そして、近代に入っても自然哲学者らが考察を行った。さらに19世紀になり自然科学が発達を見せると、科学者たちも同様の考察・研究を行い、生命の起源の仕組みを何とかして科学的に説明しようとする試みが多く行われてきた。

現在、科学の領域における仮説の多くは、チャールズ・ダーウィン進化論を論拠することによって、おそらく最初に単純で原始的な生命が生まれ、より複雑な生命へと変化することが繰り返されたのだろうと推察している。また、ヒトの誕生(人間の存在)を分子生物学的に説明するという試みも行われている現在、地球上の生命の起源に関しては大別すると三つの考え方が存在する。

ひとつは、超自然的現象として説明するものであり、一例を挙げると神の行為によるもの、とする説である。第二は地球上での化学進化の結果と考える説である。第三は、宇宙空間には生命の種のようなものが広がっており、それが地球に到来した結果生命が誕生したという説(パンスペルミア説)である。現代でも、第一や第三の説を発表する学者]多い。自然科学者の間では一般的には、オパーリンなどによる物質進化を想定した仮説が広く受け入れられている[2]

しかし、生物が無性物質から発生する過程は、自然、実験の両方で未だ観察や再現はされていない。また理論的にも、生命の起源に関しては決定的な解答は得られていない。なお自然科学においては、ただ生命の起源と言っても、そこには「生命とは何か(生命の定義)」、「生命はどこから・どのように誕生したのか(狭義の生命の起源)」、「生命はどのように多様性を獲得したのか(種の起源)」、という問題・テーマが関連してくることになる。

・・・・・つづく・・・・・

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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