○◎ Great and Grand Japanese_Explorer ◎○
新たなピラミッド像を追って、エジプト考古学の魅惑の世界=河江肖剰=
= Webナショジオ_“河江肖剰-新たなピラミッド像を追って”より転載・補講 =
☠ 発掘調査と先端技術によって、古代のピラミットの実像に迫る ☠
◇◆ ピラミッドに新たな〝未知なる空間“の発見=後編= = 1/4= ◇◆
現在、観光客が大ピラミッドを見学するには、北側のゲートから近づくのが一般的である。80エジプト・ポンド(約540円)のチケット代を払い、空港に入るようにX線で荷物を検査し、セキュリティーを抜けると、大ピラミッドの北面が見えてくる。
ピラミッドの正面まで歩き、その巨大な建造物を見上げると、多くの観光客はカメラを構えて撮影しようとするが、かなりの広角レンズではない限り、全ては収まりきらない。
あまりに大きいためか、あるいはカメラに夢中になってか、ほとんどの人は、この北面に見える「微妙なずれ」に気づかない。そのずれとは、ピラミッドの入り口が中心軸上にないことである。東に7.2メートルほどずれているのだ。ほぼ中心軸に位置しているのは、9世紀の太守アル=マアムーンが開けた盗掘用の穴であり、現在はそこから中に入ることができる。
中心軸にないのは入り口だけではない。ピラミッド内部の全ての構造が東側にずれている。
このずれについて、もっとも刺激的な説を唱えたのは、1980年代、フランスの建築士ジャン=パトリス・ゴワダンとジル・ドルミオンである。
彼らは、ピラミッド内部の部屋や通路が全て東側に位置していることから、西側に発見されていない未知の部屋や空間があるのではないかと考えた(このことについては、前回にも書いた)。
大ピラミッドに見られる変則性
ゴワダンとドルミオンは、西側に空間があるという以外にも、別の興味深い考察をしている。彼らは、大ピラミッドには、いくつもの奇妙な建築的な変則性があると指摘した。
例えば、ピラミッドの北面に露出している「切妻構造」である。これはクフ王の時代に生み出された画期的な建築方法で、これによって上からの重量を分散することができるため、ピラミッドのような巨大建造物の内部にも部屋をつくることが可能になった。
だが不思議なことに、ピラミッド北面にある画期的な切妻構造の真下には空間が見えない。そこから4.2メートルも下に、下降通路の入り口が口を開けているばかりだ。いったいなぜ切妻構造が一番効果を発揮する位置に空間がないのだろう?
次に、ピラミッド内部にある大回廊である。これはその存在自体が変則的だ。長さ47.84メートル、高さ8.6メートルの天井をもつ壮大な空間であり、天井に向かうにつれてその幅が狭くなる「持ち送り構造」でつくられている。この構造は父王スネフェルの時代に発明されたもので、上からの重量が分散される。つまり、これもピラミッド内部に空間を設けるために生み出された建築構造である。なぜこのような巨大な通路が必要なのだろう?
さらに、この大回廊の側壁の基礎部には、等間隔に開けられた奇妙な穴がある。穴には何かが用いられた痕跡、あるいは何かを用いるために削られた痕跡がある。加えて、側壁のちょうど半分くらいの高さに、不思議な溝がずっと続いている。一体これらは何のためにつくられたのだろう?
大回廊を通り抜け、さらに奥へ入っていくと、今度は花崗岩でつくられた玄室に到着する。玄室の天井はフラットだが、その上に重量拡散の間と呼ばれる5段の低い空間が存在することが分かっており、一番上が切妻構造になっている。ここで不思議なのは、玄室の上に直接切妻構造を設けず、なぜ、このようなやぐらに似た空間をつくる必要があったのかという点だ。
ゴワダンとドルミオンの仮説
ゴワダンとドルミオンはこういった一連の変則性を説明しうる1つの仮説を立てた。それは、大ピラミッドには未知の空間がまだあり、そのために、これらの空間や溝が必要だったのだという説だ。
彼らによれば、現在は石材によって塞がれているため見えなくなっているが、入り口付近の切妻構造のすぐ下には「通路が存在している」という。そしてその通路は、大ピラミッドの中心部の大回廊に繋がっているのだという。
=資料・文献=
ホルス(Horus)は、エジプト神話に登場する天空と太陽の神。 エジプトの神々の中で最も古く、最も偉大で、最も多様化した神の一つである。 ラーの息子で天空神・隼の神であるホルスと、ゲブとヌトの息子あるいはオシリスとイシスの息子のホルスという同名の神が二柱存在し、やがて習合されたものだとされている。 通常は隼の頭を持ち太陽と月の両目を持つ男性として表現される。 時代とともに、その姿は隼から人間の姿をとるようになる。 有名なシンボルである「ウジャトの目」とは、ホルスの目のことである。 ホルスの元素は、大気と火。 その色は、一般には黒、赤、白である。
「ホルス」の名の由来には、エジプト語で「顔」を意味する「ホル」をラテン語化した名だとする説や、それとは別に「上にあるもの」を意味する「ホル」が由来だとする説などがある。 いずれにせよ「ホルス」の名は、リビアから来て上・下の両エジプトの大半を征服した民族の地域神となっていた隼神の名前であり、他の多くの隼神を吸収するほど有力な神であった。
オシリスとイシスの子であり、父の敵であるセトを征伐する神話が特に有名である。 神話によってはオシリス、イシス、セト、ネフティスに続く5人目の兄弟となることもある。 ヘリオポリスにおいてはラーの息子とされた。 妻としてはハトホルが有名だが、その他の女神を妻とすることもある。 ハトホルとの間にはイヒやハルソムトスをはじめとする多くの子供をもうけた。 また、ホルスの4人の息子は、イシスとの間に生まれたとされている。
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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽 憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・
森のなかえ
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