○◎ Great and Grand Japanese_Explorer ◎○
新たなピラミッド像を追って、エジプト考古学の魅惑の世界=河江肖剰=
= Webナショジオ_“河江肖剰-新たなピラミッド像を追って”より転載・補講 =
☠ 発掘調査と先端技術によって、古代のピラミットの実像に迫る ☠
◇◆ 語呂合わせで生まれたエジプトの神々 = 1/3= ◇◆
ピラミッド・テキスト
先日、絶版になっていた『筑摩世界文学大系1 古代オリエント集』の中から、古代エジプトの章だけを抜き出した『エジプト神話集成』(ちくま学芸文庫)が刊行された。 抜粋といっても700ページ以上の大著である。 こういった内容は実際なかなか売れるものではないかもしれないが、数千年前の神話や物語が日本語で読めるのは貴重だ。 そして、読むと、不思議に、理屈なしに、心に残ることがある。
私が子供のころに読んだエジプトの神話や物語は、「運命の王子」、「難破した水夫」、「ホルス神とセト神の争い」などだった。なかでも好きだったのは、影絵作家の藤城清治さんのイラストがついた「運命の王子」だった。 ワニかヘビか犬に殺されると予言された王子が、運命にあらがう話だが、物語が書かれたパピルスの最後の部分が失われているため、エンディングが分からないという少しいわくつきのものだ。
エジプトに住むようになり、初めて実際にエジプト最古の神話に触れる機会があった。 それはピラミッド内部の壁に刻まれている「ピラミッド・テキスト」と呼ばれている神話だった。
人類最古の神話はどこで発見されたか
ピラミッド・テキストは、1880年に、ギザから南に30キロ程に位置するエジプト最大のネクロポリス(「死者の町」を意味するギリシャ語。大規模な墓地を指す)であるサッカラで見つかった。 現存する最古のものは、ウナス王のピラミッド内部からのものである。ウナスのピラミッドはギザの三大ピラミッドの時代から120年程たった第5王朝末期のものである。
後の新王国時代(紀元前1539~1077年頃)の歴代のファラオが眠る「王家の谷」の王墓には、「冥界の書」、「門の書」、「洞窟の書」など、宗教碑文とレリーフが壁や天井を覆っている。 しかし、ギザの三大ピラミッドを含め、古王国時代(紀元前2543~2120年頃)初期のピラミッド内部は、まったく飾り気のない石材の表面で、ピラミッドが当時の宗教や死生観について語ることはなかった。
その沈黙を守っていたピラミッドが、この発見によって突如として語り出したわけである。 そして、その内容は、なんと世界の誕生についてだった。 当時のエジプト学者たちの驚きは、想像に難くない。 言い換えれば、エジプトのみならず人類史のなかでも最古級の宗教碑文は、ピラミッド内部に書かれてあったのである。
ウナス王のピラミッドの上部構造である四角錐は、風化して砂の山と化している。 対照的に、地下構造の保存状態は極めて良い。
北面に設けられた入り口から薄暗い地下へ屈んで降りていくと、整然とした長い通路の左右の壁にヒエログリフが縦書きで刻まれている。 通路の突き当たりには、3.75メートル×3.08メートルの広さの前室があり、壁一面にびっしりとヒエログリフが刻まれている。
=資料・文献=
エジプトの神々 ・ ホルス (1/3)
ホルス(Horus)は、エジプト神話に登場する天空と太陽の神。 エジプトの神々の中で最も古く、最も偉大で、最も多様化した神の一つである。 ラーの息子で天空神・隼の神であるホルスと、ゲブとヌトの息子あるいはオシリスとイシスの息子のホルスという同名の神が二柱存在し、やがて習合されたものだとされている。 通常は隼の頭を持ち太陽と月の両目を持つ男性として表現される。 時代とともに、その姿は隼から人間の姿をとるようになる。
有名なシンボルである「ウジャトの目」とは、ホルスの目のことである。 そして、ホルスの元素は大気と火。 その色は、一般には黒、赤、白である。
「ホルス」の名の由来には、エジプト語で「顔」を意味する「ホル」をラテン語化した名だとする説や、それとは別に「上にあるもの」を意味する「ホル」が由来だとする説などがある。 いずれにせよ「ホルス」の名は、リビアから来て上・下の両エジプトの大半を征服した民族の地域神となっていた隼神の名前であり、他の多くの隼神を吸収するほど有力な神であった。
ホルスは、オシリスとイシスの子であり、父の敵であるセトを征伐する神話が特に有名である。 神話によってはオシリス、イシス、セト、ネフティスに続く5人目の兄弟となることもある。 ヘリオポリスにおいてはラーの息子とされた。 妻としてはハトホルが有名だが、その他の女神を妻とすることもある。
ハトホルとの間にはイヒやハルソムトスをはじめとする多くの子供をもうけた。 また、ホルスの4人の息子は、イシスとの間に生まれたとされている。
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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽 憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・
森のなかえ
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