○◎ Great and Grand Japanese_Explorer ◎○
新たなピラミッド像を追って、エジプト考古学の魅惑の世界=河江肖剰=
= Webナショジオ_“河江肖剰-新たなピラミッド像を追って”より転載・補講 =
☠ 発掘調査と先端技術によって、古代のピラミットの実像に迫る ☠
◇◆ ヒエログリフが読みたい = 1/3= ◇◆
数日前、昨年行ったアブシールのピラミッド調査の報告書がようやく完成した。 いつものように締め切りぎりぎりだったが、なんとか提出までこぎ着けた。 一息ついて周りを見ると、机の周りは本だらけだ。 私の書斎の四方は天井まで本棚に囲まれているが、書いている時には書架から必要な本や論文を取り出す。流れが途切れるのが嫌なため、それらはしまわれることなく、机の上だけでなく、床にもどんどん積み上がっていく。 そして、気がつくと足の踏み場もない状態になってしまう。 書き終わると、積み上がったそれらの本を1冊ずつ戻していくのだが、ふと、古代エジプト語の文法書に目がとまった。
いまでこそ発掘や3D計測といった考古学調査にたずさわっているが、学生時代の私はエジプト学の王道とも言えるヒエログリフにどっぷりはまっていた(考古学とエジプト学は似て非なるものである。 詳しくは、「ピラミッドの発掘調査への長い道のり」)。 今回は、昔を懐かしみ、少しヒエログリフのことを紹介してみたいと思う。
ヒエログリフとは
ヒエログリフとは、古代エジプトの象形文字である。これはギリシャ語のヒエロス(聖なる)とグリフォ(彫る)という二つの言葉から来ている。 実際には、エジプト語の書体を示す言葉であり、漢字でいえば楷書に相当するだろう。
現代の学者たちは、単純にエジプト語(Egyptian)と呼んでいる。時代によって書き方や文法などが変わるため、中エジプト語(Middle Egyptian)、末期エジプト語(Late Egyptian)などに区分されている。エジプト学を志し、カイロ・アメリカン大学に入学した当初、私が最も楽しみにしていたのは、ヒエログリフを学ぶことだった。
映画「天空の城ラピュタ」に出てきたムスカ大佐を覚えているだろうか? 悪役ではあったが、手帳を片手に、ラピュタ語を「読める! 読めるぞ!!」と興奮していた。私もその興奮を味わいたいと思っていたのだ。
ヒエログリフを学ぶ
私がヒエログリフを学んだのは、エジプト人女性のファイザ・ヘイカル教授からだ。 当時彼女は、60歳を超えたエジプト学の重鎮で、言語学者らしく8カ国以上を自在に操ることができた。 勉強しない生徒を毛嫌いし、タフ・グレーダー(評価に厳しい人)としても知られ、課題を忘れたり、予習復習を怠ったりすると、容赦なくクラスから追い出した。
彼女の授業のスピードはおそろしく速かった。 しかし最初の頃、多くの学生がつまずいたのは、文法ではなく、ヒエログリフをうまく書けないという点だった。 生徒には、エジプト人もいたが、多くはエジプト学を学びたいと思ってやってきた海外からの留学生だった。 アルファベットに慣れているためか、文字に対して絵心を持っている人は少なく、アヒルなのか、ヒヨコなのか、タカなのか、よく分からない文字を書いていた。 しかし、私は漢字の文化圏から来た日本人である。フクロウを四苦八苦しながら書いている仲間たちを見ながら、自分の文字にうっとりしていた。
=資料・文献=
ヒエログリフ(Hieroglyph)または聖刻文字(せいこくもじ)、神聖文字(しんせいもじ)とは、ヒエラティック、デモティックと並んで古代エジプトで使われた3種のエジプト文字のうちの1つ。 エジプトの遺跡に多く記されており、紀元4世紀頃までは読み手がいたと考えられているが、その後読み方は忘れ去られてしまった。 19世紀になって、フランスのシャンポリオンのロゼッタ・ストーン解読以降読めるようになった。
一般には古代エジプトの象形文字あるいはその書体を指すが、広義にはアナトリア・ヒエログリフ(Anatolian hieroglyphs、ヒエログリフ・ルウィ語の象形文字)、クレタ・ヒエログリフ(Cretan hieroglyphs、Eteocypriot languageの象形文字)、マヤ・ヒエログリフ(Mayan hieroglyphs、マヤ語の象形文字)、ミクマク・ヒエログリフ(Mi'kmaq hieroglyphs、ミクマク語の象形文字)など、他の象形文字[2]に対しても用いられることがある。
ヒエログリフの名称はギリシア語の ἱερογλυφικά(古代ギリシア語ラテン翻字: hieroglyphiká, ヒエログリュピカ)に由来し、ἱερός(古代ギリシア語ラテン翻字: hierós, ヒエロス。「聖なる」)+γλύφω(古代ギリシア語ラテン翻字: glýphō, グリフォ。 「彫る」)を意味する。 古代エジプト遺跡で主に碑銘に用いられていたためこう呼ばれた。
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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽 憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・
森のなかえ
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