☆ 東海道の東の端っこで陸蒸気による1時間のデモンストレーション=新橋-横浜=始まる(1872年)と共に、鉄道教の神聖なる日。よって、鉄道に関する骨董品を集めたとこが、神田・万世橋からさいたま市の北の方へと移転(2007年)。 ☆ 一つくらい、いいじゃないかと、国鉄に急行の停車駅を自分とこの選挙区で一つ増やした運輸大臣が辞任する破目に(1966年)。 ☆ 長嶋茂雄が我が巨人軍は永久に不滅です! と言い残して引退(1974年)。確かに今に至るまで巨人軍は不滅だが、これ以降は昔の栄光は何処へやら停滞が始まっている。
◎ ◎ 創刊120年以上の“ナショジオ”が綴る【 そうだったのか! 】 =第 12 回= ◎ ◎
1921-1956期 追考 « カラー写真戦争ついに勃発! ライカ、コダック (4/5)
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2012年6月06日 / (Web編集部)
「世の中で一番恐ろしいのは政治にしろ研究にしろ会社にしろ、組織の中でのおっさんの嫉妬なんですね~」と「青春を深海に賭けて」の「第4話 JAMSTEC新人ポスドクびんびん物語」「その1緊急激論!“クマムシvs極限環境微生物”」で高井研さんがお書きのように、組織の中でおっさんの嫉妬ほど怖いものはない、ということなのでしょう(高井さんの名言いいね!)。
協会の写真部長にコダクロームの素晴らしさを再三説明したにもかかわらず、自分が撮影した写真が掲載されるのを、マーデンは1940年9月号の特集「エルナン・コルテスの道で(On the Cortes Trail)」まで待たなければなりませんでした。その後、マーデンはなんと64年間! にわたり『ナショナル ジオグラフィック』で大活躍します。とても魅力的で才能豊かなマーデンについては、また機会をあらためてご紹介いたしましょう。
さて、1930年代に起きたコダクロームによるカラー写真革命の話は今回でおしまいです。が、前回の「カラー写真戦争ついに勃発!」でも書いたように、コダックが今年はじめに破産法の適用を申請しました。
写真の歴史を語るとき、そして、『ナショナル ジオグラフィック』の歴史にとっても、コダックが果たした役割は計りしれません。そんなコダックの破産の知らせは、中の人にはとても感慨深いものがありました。そんなわけで、話は少しそれますけれど、次回は写真の歴史を塗りかえた20世紀を代表する偉大な企業コダックについて書いてみたいと思います。たぶん。
―写真をみんなのものにしたコダック
今回はナショジオからちょっと離れて、コダックの話をさせてください。
なぜなら、コダックは写真の歴史にとってそれだけタイヘンな存在だからです。もちろん、ナショジオにも欠かせない存在だったことは、「コダクローム」がカラー写真に革命を起こしたことからみても明らかですが、コダックが果たした役割がそれだけだと思ったら大間違い。
というよりも、コダックを抜きにして写真の歴史は語れません。そんなコダックのすべてにわたり、ここで詳しく書くのは無理というもの。なので、とくに革新的だった1930年代までの成果のなかから、重要なトピックスをいくつか紹介してみます。
●「コダック・カメラ」発売(1888年)
まず「コダック」という社名。 どんな意味かご存じですか? 実は、まったく意味はありません。
これは1888年に発売した画期的な小型カメラ「コダック・カメラ」のために、創業者のジョージ・イーストマンがつくった言葉です。
彼は“力強くてシャープな”「k」という文字が大好きで、(1)短くて、(2)間違った発音をされず、(3)ほかに同じような名前がないということで、“kではじまりkで終わる”「Kodak」という名前を黄色いイメージカラーとともに商標登録しました。
新しいモノの名前だから、新しい言葉を使うのはわかるけれど、まったくの造語というのはいかにも大胆ですよね。
たとえば、「SONY」は造語でも、“音『SONIC』の語源となったラテン語の『SONUS (ソヌス)』と小さいとか坊やという意味の『SONNY』から”と、由来ぐらいはあるのが普通でしょう(SONY公式ホームページより)。“簡単な名前で、どこの国の言葉でもだいたい同じように読めて、発音できることが大事”という理由はよく似ていますが、それにしても、コダックのように意味も由来もない言葉を商品名や会社名にするケースを中の人は知りません。もしご存じの人がいたらぜひ教えてください。お願いします。
ちなみに、ポケモンに「コダック」というキャラがいますよね。かなりオトボケで、頭が痛くていつも頭を抱えている。え? ご存じない? まあ知らなくてもいいです。
コダックはあひるポケモンに分類されています。つまり、日本語では「小さい」とか「子ども」という意味の「コ」とカモの「ダック(duck)」を組み合わせた、意味のある言葉ともいえますが、英語ではやっぱりそうはならないようで、「サイダック(Psyduck)」となっています。
これはイーストマンがいうとおり「(3)ほかに同じような名前がない」ため、登録商標の「コダック」と重なるからでしょう(ちなみにポケモンのコダックも黄色!)。その証拠にコダックの進化形である「ゴルダック」は英語でも「ゴルダック(Golduck)」のままです。
1888年といえば、奇しくも『ナショナル ジオグラフィック』が創刊された年。その年に発売された箱型の「コダック・カメラ」は、1880年の創業以来、はじめてのヒット商品となりました。
それまでのカメラは数10台も売れればよかったのに対し、コダック・カメラは1年たらずで3000台の売り上げを記録。コダック・カメラは世界ではじめての量産型カメラになりました。
ヒットの理由は圧倒的に撮影がラクだったから。以前のカメラでは、乾板のセットから現像までを自分がやらなければならなかったのに、コダック・カメラではあらかじめ100枚分のフィルムがセットされ、現像はコダック社が手がけました。いわば「写ルンです」方式。会社が違いますけどね。
もちろん、フィルムはコダック製です。当初というか、いまでもそうですけど、コダックはカメラとフィルムの両方をつくる会社でした。実は世界ではじめてデジタルカメラをつくったのもコダックだったりします。
・・・・・・・・明日に続く・・・・・
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次回は “ «カラー写真戦争ついに勃発! & ライカ、コダック » (5/5) “ に続く・・・・・
・・・・ National Geographic: The Last Roll of Kodachrome ・・・・・
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