◆ この頃から子どもたちに夏休みの宿題が配布される。実際に始めるのは約1ヵ月後からですが。しかし、本日は地球が微笑んだ日。土星探査機カッシーニが太陽の食に合わせて土星全体と地球を撮影した(2013年)。 ◆ 太平天国がこの世から消え去る(1864年=曽国藩が天京(南京)を占領し、天京攻防戦が終結)。 ◆ レオポンが絶滅(1985年)。最後の個体ジョニーが死亡した。
◎ ◎ 事故から1年、エベレストに昨年上回る登山者 =後節= ◎ ◎
- - - 350通以上の登山許可、新ルートに賛否- - -
=National Geographic Journal Japan 〉ニュース〉旅&文化〉 ・・・・2015.04.14 / 文=Mark Jenkins/訳=三枝小夜子・・・・
シェルパの負担軽減
ネパール政府は今回、登山隊の規模にも人数にも制限を設けなかったが、入山料を事実上引き上げた。1人あたり1万1000ドル(約132万円)という金額はこれまでと同じだが、去年までは7~15人のチームを組めば1人あたり1万ドル(約120万円)になったのが、今年からこの制度がなくなったのだ。
しかし、エベレストの登山費用が平均5万ドル(約600万円)前後と高いので、たいした値上げとは感じられず、登山者数の抑制にはつながらなかった。
今年は再び、数百人のシェルパとガイドと登山客が、氷の層とクレバスからなる迷宮のようなクーンブ・アイスフォールを歩くことになる。
不安なアイスフォールを歩くのは命がけで、その危なさはロシアン・ルーレットに似ている。平均的な登山客はクーンブを6~8回しか通らないが(つまり3~4往復)、平均的なシェルパは、その10倍は歩くので、引き金を引く回数は格段に多くなる。食料やテントや酸素ボンベやロープを登山ポーターに持たせてアイスフォールを歩く登山客は、自分が負うべきリスクの大半をシェルパに負わせているのだ。
アドベンチャー・コンサルタンツ社のオーナー経営者ガイ・コッター氏は、昨年、シェルパがクーンブ・アイスフォールを何往復もしないですむようにしようと、ベースキャンプからヘリコプターでアイスフォールを超えて第2キャンプに荷物を運び上げる許可を求めてロビー活動を行ったが、ネパール政府は今年、そうした飛行を許可しなかった。
「安全」な新ルート
山岳ガイド会社のうち、米カリフォルニア州のアルペングロー・エクスペディション社とオーストリアのアミカル・アルピン社は、今年はネパールからの南側ルートではなく中国からの北側ルートをとることにした。北側ルートは、距離は長いがアイスフォールがないからだ。
高地登山の時間が長くなれば、登山客が必要とする酸素ボンベの本数も増えるが、アルペングローのオーナー経営者エイドリアン・バリンジャー氏は、荷物が増える分はシェルパを雇えばよく、アイスフォールの危険を考えれば北側ルートをとるしかないと考えている。
クーンブ・アイスフォールを通る南側ルートを安全にする方法はないのだろうか?
エベレスト登山経験が豊富なピート・エイサンズ氏は、「1990年代以降、クーンブを登るルートは徐々に左端寄りになってきました」と言う。「このルートは早くて比較的楽にアイスフォールを通ることができるのですが、西肩からの雪崩の通り道になってしまうのです」
エベレストの登山者は皆、サガルマタ環境汚染管理委員会(SPCC)に600ドルずつ支払っている。SPCCは、山の南側に広がるベースキャンプの市議会のような役割を果たすほか、シーズンごとに「アイスフォール・ドクター」と呼ばれる6人のシェルパを雇って、たえず変化するアイスフォールを歩くのに最適なルートを決め、登山者がクレバスを越えるのに必要な固定ロープやアルミ製のはしごを設置してきてもらっている。
エイサンズ氏はこの1月、エベレストから歩いて数日のところにあるフォルツェ村のクーンブ登山センターで、数週間かけてアイスフォール・ドクターたちの訓練を行った。
「アイスフォール・ドクターはアイスフォールでの経験が豊富で、はしごの使い方やルート工作については何の問題もありません」とエイサンズ氏は言う。「私が彼らに教えたのは、より高度な技術と、安全に配慮し、より広い視野から判断を行う方法です」
今年は、アイスフォールの中心に近いルートをとるのが安全そうだということになった。たしかにここなら、エベレストの西肩や、その隣のヌプツェで発生する雪崩の通り道にはならないが、従来のルートよりはるかに大きなセラック(氷塔)や深いクレバスがある。
「これまでよりも多くのはしごが必要で、それらを良い状態に保つ必要があるので、アイスフォールを歩くのは難しくなり、より多くの時間を要するようになるでしょう」とエイサンズ氏は言う。
バリンジャー氏は最近、『アドベンチャー・ジャーナル』に、今回のルート変更は形式的なものであり、セラックが崩壊するおそれがあるため、シェルパや登山者やガイドの安全を高めるものではないと書いている。彼はまた、「アイスフォールは今や、あまりにも危険な場所になっている。(しばしば未熟な)登山者の不要な装備を担ぎ上げるために、大勢の労働者が長い時間を費やしている現状は是認できない」と指摘した。
これに対して、コッター氏やその他の山岳ガイドは、「クーンブ・アイスフォールは昔も今も危険な場所です。大きな変化はありません」と言う。
全米1位のエベレスト登頂回数(15回)を誇るデイブ・ハーン氏は、今年も登山隊を率いて頂上をめざしている。つい先日、私が彼からもらった連絡によると、2015年シーズンは「基本的に例年どおり」とのことだ。
・・・・・・・・明日 新企画に続く・・・・・
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