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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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今日(狂)の狂言 : 07月18日(木曜日) &旅と文化の足跡が野帳

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★ 忘備忘却録/きょうの過去帳・狂 ★

◆ ローマの皇帝陛下が、自分のコンサートの演出をワイルドにしようとただでさえ暑い首都で大規模なファイヤーストームを実施し(64年= ローマ大火起)、余興としてキリスト教信者に対するSMプレイを行う。 ◆ サイパン島で日本人が軍民問わず自殺した上にアメリカ合衆国の占領を許した責任を取って、東條英機が総理大臣・陸軍大臣・軍需大臣を辞めてしまい内閣も巻き添えを喰って崩壊(1944年)。 ◆ アンチがコンテンツ制作元をファイヤー!(2019年)してしまう。犯人を筆頭にアンチ巨人、アンチ男性向けR18など、気にいらぬ事物を焼く、度を超したアンチ活動が、各界隈で非難を浴びる。

◎ ◎ 事故から1年、エベレストに昨年上回る登山者 =前節= ◎ ◎

- - - 350通以上の登山許可、新ルートに賛否- - -

=National Geographic Journal Japan 〉ニュース〉旅&文化〉 ・・・・2015.04.14 / 文=Mark Jenkins/訳=三枝小夜子・・・・

いつもの春と同じように、今年も世界最高峰エベレストの麓に小さな町ができはじめている。世界中から大勢の登山者が、平均5万ドル(約600万円)の費用をかけてネパールのエレベストベースキャンプにやってくる。ここは、地球上で最も高い場所をめざす人々が最初に訪れる根拠地だ。

  登山者をサポートするのは、登山ガイド、観光ガイド、ポーター、料理人だけではない。ベースキャンプにはその設営・維持管理・補給にかかわる人々もいるので、5月下旬まで1000人近くが滞在する。チベットの祈りの旗が風にはためき、登山ガイドが登頂戦略を練り、登山者たちが期待に胸躍らせながらヒマラヤの薄い空気に苦しむのも、例年と同じ光景だ。

  いつもの年と違うこと、それは、「前の年」がないことだ。

  2014年4月18日の朝、エベレストの西肩で巨大な雪崩が発生してベースキャンプの上方のクーンブ・アイスフォールを飲み込み、16人のネパール人ポーターの命を奪うというエベレスト史上最悪の雪崩事故が起きた。死亡した16人のうちの13人が、エベレスト登山産業を支えるシェルパ族だった。

  悲劇から1週間後、シェルパの若者のグループが、2014年シーズンはエベレスト南側からの登山は行わないと発表した。命を落としたシェルパへの哀悼の気持ちと遺族への配慮から、すべての登山隊が登山計画の中止に同意した(ただし、裕福な中国人女性がシェルパのチームとともにヘリコプターでアイスフォールの先まで行き、そこから登頂している)。  

 前の年にこれだけ多くの人命が失われたのだから、多くの登山者は今年のエベレスト行きを躊躇するだろうと思われるかもしれない。ところが実際はその逆だった。

   ネパール観光局はこのほど、エベレスト南側からの登山許可証を350通以上発行したと発表した。これは、雪崩事故が起こる前の2014年の発行数より多い(なお、昨年のエベレスト登山が途中で中止になった登山者の多くは、今年は来ないようである)。

  雪崩事故を受けて、なにか変わった点はあるのだろうか?

 シェルパへの補償を手厚く 「シェルパへの死亡保険金が引き上げられました」と、ネパールを代表する山岳ガイド会社シャングリラ・ネパール・トレックのジバン・ギミレ社長は言う。

  2014年の雪崩事故を受け、シェルパと山岳ガイドの団体がネパール観光局に請願書を提出した。13項目の要求のうち最も重要なのは、山での仕事中に死亡した登山ポーターへの死亡保険金の支払い額を大幅に増額することだった。2014年の雪崩事故以前は、エベレストで死亡したシェルパの遺族に支払われる金額は約5000ドル(約60万円)だった。

 「政府はこの要求を受け入れ、すべての登山ポーターの死亡保険金が1万5000ドル(約180万円)に引き上げられました」 昨年の事故で死亡したシェルパの遺族も、これと同額の死亡保険金が政府から支払われたほか、裕福な登山者や国際組織などからの支援もあり、1世帯あたり2万5000ドル(約300万円)を受け取った。

 死亡したシェルパの子供たちが教育を受けられるようにするための取り組みも本格化している。ネパール山岳協会は、ヒマラヤ・トレック社と提携し、父親を失ったすべての子供が高校を終えるまでの教育費を提供することを約束した。ある米国人女性登山家は、ネパールの山で命を落とした登山ポーターの遺族に5年間生活費を支給するための基金を設立した。「主要な稼ぎ手を失った遺族には、米やバターを買うお金が必要なのです」

  もうエベレストでは働きたくないというシェルパはいないのだろうか?

 「もちろんいますが、非常に少ないです」とギミレ氏はいう。「毎年400人あまりのシェルパがエベレストで働いていますが、その大多数が戻ってきたがっています。彼らには仕事が必要ですし、この仕事は魅力的なのです」

  ネパールの人々の平均年収は1000ドル(約12万円)に満たないが、シェルパはわずか3カ月の仕事で5000ドル(約60万円)を稼ぎ出す。もちろん、危険はよく知られていて、クーンブ地方のシェルパは皆、登山中に命を落とした知人がいる。それでも、彼らの多くが登山ポーターをいい仕事だと考えている。ゆくゆくは山岳ガイドになり、エベレスト登山ガイド会社を持つという夢を抱く、高い技術を持つ若いシェルパも増えてきている。

・・・・・・・・明日に続く・・・・・

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