☆ パナマ運河が開通(1914年)。南米飛ばしの時代の幕開けであると共に、運河周辺がアメリカ合衆国の主権下に置かれ当のパナマは・・・・・・ ☆ 大川周明やら北一輝やらに影響された、意識高い系の軍人がクーデターを起こし、ダルマや前の総理など政治家や軍首脳を血祭りに挙げる(1936年)。なお現職総理は何とか隠れ果せたものの、影武者の秘書が犠牲になったとか。 ☆ 靴のコレクターであったフィリピンの独裁者夫妻が、軍人ばかりか一般市民からもブーイングの嵐の中で国を追われることに(1986年)。
本日記載附録(ブログ)
車線上の無残な動物の轢死体_瞬時に目をそむけ、遭遇した不運を呪う
しかし、彼は「かわいそうに」を飛び越えて_噴き出す感情は「もったいない」
誰もが知り謎に満ちたモグラ_身近な存在である哺乳類を研究する「モグラ博士」
自称「標本バカ」というほど標本にも魅せられた国立科学博物館動物研究部研究主幹
「モグラ博士」として知られると同時に、「標本バカ」の哺乳類分類学者_川田伸一郎(01/mn)
【この企画はWebナショジオ(文=川端裕人、写真=的野弘路)】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
第1回 「モグラ博士」にして「標本バカ」 =1/3=
国立科学博物館の川田伸一郎研究主幹(動物研究部脊椎動物研究グループ)は、モグラ博士として知られる。
『モグラ博士のモグラの話』(岩波ジュニア新書)は読みやすいモグラ入門書だし、『モグラ──見えないものへの探究心』(東海大学出版会)は研究者の息遣いまで伝わると評判の「フィールドの生物学」シリーズの中の1冊だ。後者は本ウェブ連載「研究室に行ってみた。」とのシンクロ率は高く、これまでに登場していただいた、テングザルの松田一希さん、サバクトビバッタの前野浩太郎さん、クマムシの堀川大樹さんが、同シリーズに単著を持っている。こう書くと、松田さんがサルで、前野さんがバッタで、堀川さんがクマムシで、とすると川田さんはモグラのように響くが、研究者はしばしば、研究対象の名を冠して呼ばれる。
さて「モグラの川田さん」のモグラ本も非常におもしろい。しかし、川田さんの「モグラ博士」の側面だけを見ていると、活動領域を見誤るかもしれない。川田さんは、自称「標本バカ」でもあって、「モグラ博士で標本バカ」をきちんとミックスしないとやっていることがよく分からないのである。
つくば市にある国立科学博物館・筑波研究施設に、川田さんを訪ね、まずは「総合研究棟」にある地下1階の標本作製スペースを見せてもらった。大型動物にも対応できるウィンチや、大型冷蔵庫が完備されており、ちょうど、某所で座礁して死亡した小型鯨類が解体を待っているところだった。まさに自然史博物館の舞台裏、という雰囲気に満ちていた。
そして、続いて、収蔵庫である「自然史標本棟」へ。
平成23年に完成した専用の8階建てビルで、まわりに高い建物がない地域だから、かなりの高層建築物に見える。川田さんが担当するのは陸上の哺乳類、つまりは「モグラからゾウまで」だ。エレベーターで6階まで上がり、哺乳類のコレクションの部屋に入った。棚と棚の細い通路を歩きつつ、まずは川田さんの原点であるモグラの標本にむかう。
「このへんですね」と川田さんが立ち止まり、棚を引き開けた。
黒っぽく細長いもこもこしたかたまりがいくつも見えた。先っぽにはちょこんとした鼻、体に比べて逞しい指を持った大きな手も突きだしている。それも、棚を埋め尽くすほどたくさんいる。
「こういうのは仮剥製といいまして、皮を剥いで、防腐処理をした後で、綿をいれて縫い合わせたものです。展示用だとポーズを取るわけですけど、その点で違います。このサイズの哺乳類の標本は、仮剥製にするのが普通です。この棚にいるのは、ちょうど日本の代表的なモグラで、アズマモグラとコウベモグラ。名前の通り分布域が東西で別れていて、西側にいるコウベモグラの方が大きいんです」
アズマモグラとコウベモグラ。アズマモグラは体長10センチ台の前半くらいなのに、コウベモグラは一回り大きくて20センチ近いものもいる。まとめて標本を見ると、サイズの違いは一目瞭然だ。
「ぬいぐるみ」である仮剥製のほかに、頭骨などの骨も瓶に詰められてしっかりと保存されていた。現生の哺乳類の場合、「皮と骨」は博物館の動物標本の基本セットだそうだ。もちろん、内臓など軟組織もホルマリンやアルコールで固定して、いわゆる液浸標本として保存することがあるけれど、これは、すべてというわけにはいかない。
・・・・・・・・明日に続く・・・・・
【参考資料】 : ゾウ埋めて、タヌキ煮る「標本バカ」な男の生活(1/3)
Ω あまり知られていない博物館研究員の仕事とは/ 中村 陽子 : 東洋経済 記者 Ω
車線上の無残な動物の轢死体(れきしたい)。瞬時に目をそむけ、遭遇した不運を呪った経験はないだろうか。しかし筆者は違う。「かわいそうに」を飛び越えて、噴き出す感情は「もったいない!」。『標本バカ』を書いた国立科学博物館動物研究部研究主幹の川田伸一郎氏に聞いた。
哺乳類の場合、骨と皮を残すのが基本
──動物園でキリンが死んだとか、海岸にクジラが漂着したとか、連絡が入るとすべて無条件に引き取って、標本にするんですか?
基本的に分別はせず、とりあえず標本にします。今は駆除されたイノシシが毎週栃木から送られてきて、今日は3箱。頭部だけたぶん12〜13個体。頭骨は、何歳くらいの個体がどこに棲息してるかなど、研究で使う人が多いんです。
──近辺の事故死体なんかも、電話で知らされれば拾いに行くと。
ただし犬・ネコは回収しないと決めてます。もしかしたら飼い主とか近所で餌やってる人が捜してるかもしれない。見つけたら、ちゃんと埋葬してやりたいかもしれないじゃないですか。そうだったら申し訳ないし、迷惑だから。
──この本で標本とは、骨格標本と、皮を剥いで防腐処理した後に綿を詰め、手足を伸ばして整形した仮剥製ということですね。
哺乳類の場合、骨と皮を残すのが基本です。毛皮は腐りやすいので残さない場合もあるけど、残せるものはできる限り残す。われわれが作るのは研究用の仮剥製です。
仮剥製はたくさんあることに意味がある。1匹1匹の差異を後々の人が見て比較できるよう、できるだけたくさん残しておこうという考え方で作っているんです。標本はあればあるほど理想的。僕は就業時間の9割を標本処理に割いてるかな。年に10本論文書くより、博物館にとってはこっちのほうが大切だと思ってるから。
続く・・・・・
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