☆ ニャンニャンニャンで猫の日。ただし、万国共通の「世界猫の日」は8月8日である。 余談だが、閏年だと、2月22日と8月8日が同じ曜日になる。 ☆ 同時に、ニンニンニンで忍者の日。そして忍者の日だからか、手裏剣戦隊ニンニンジャーがこの日放送開始(2015年)。 ☆ マイクロソフトが対任天堂殲滅作戦汎用兵器・Xboxを発表(2002年)。 スコットランドのロスリン研究所が、世界初の哺乳類の体細胞クローンである雌羊「ドリー」の誕生を発表したのは1997年。
本日記載附録(ブログ)
イルカと話しがしたい――高校生の時に映画「イルカの日」を見てそう思った
研究者を志し、20年以上イルカと話す研究を一歩一歩進めてきた
海洋レジャー施設「鴨川シーワールド」のシロイルカ、ナックと1989年に出会う
1996年からナックに言葉を教える研究を続けてきた
会話は実現するのだろうか? 東海大学教授・村山司・(14/mn)
【この企画はWebナショジオ(文=川端裕人、写真=的野弘路)】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
第5回 イルカが話す最初の言葉は? =2/3=
しかし、これについて村山さんも、荒唐無稽な話ではないと思っているようだ。石橋を叩いて渡る研究方針からして今すぐというわけにはいかないだろうが。
「ナックが、将来、人間に話しかけてくるとしたら、最初の言葉はなんだと思いますか」
そのように問うてみた。
「出しやすい音と、出しにくい音があるんですよ」と村山さん。
「高い音と低い音は出しやすいらしいんですが、中くらいの音が苦手みたいです。『ピヨピヨ』と高い声で言うのと、『オウ』っていうのは低い声で言うのは、うまく真似しますけど、わたしの名前『ツカサ』って、普通の高さで言うと、ちょっと出しにくいみたいです。それと、子音の区別がうまくできないんですね。だから『ツ』も『ウ』も『ク』も多分みんな同じになるんです」
なるほど。では、抑揚があって、子音がない母音でできた名前ならどうだろう。例えば、アイ、という名前のトレーナー。アイというファーストネームでも、藍川さんでも、会田さんでもいい。とにかく、そういうトレーナーさんが来て、毎日、接するうちに、ナックが「アイ、来て」とか「アイ、スキ」とか言うようになる、というのはどうだろう。
「それをやりたいんです。そこまで持っていきたいんですよ」と村山さんは、ふいに熱をこめて言った。
「そこまでいくには、「アイ」っていうのはこの人だっていうことと、この人のことを「アイ」と発音するんだと、分かっている必要がありますよね。そこは大丈夫な気がしています」
ナックは、誰かに「ナック!」と呼ばれても、真似をして返さない。一方で、同じ大水槽にいる別のイルカの名を呼ぶと真似をする。自分の名ははっきりと分かっているようだとのこと。
「それに加えて、「ボール、遊ぶ」とか、あるいは「エサ、欲しい」とか、そういったことをナックが言ってくれれば、もう私はそこでゴールかなと思ってるんですね。荒唐無稽な話って、皆さん思うかもしれませんが、何かナックはできそうな気が、私はするんです」
なお、この件について、長い時間をナックと一緒に過ごしてきた鴨川シーワールドの勝俣浩副館長にも話を聞いたところ、こんなふうに補足してくれた。
「ナックが最初に、何かを話すとして、それが、ただのあいさつではなくて、何かを要求する言葉だろうとは思います。エサというのは有り得ますけど、あるいは、『次、何するの?』みたいなかんじかな」
「うん、そうそう」と村山さんもうなずいた。
ぼく自身も、非常に腑に落ちた。
ぼくは、ほんの数十分しかナックと同じ空間にいなかったけれど、その間、ナックが見せてくれたのは、全身で表現されるあふれんばかりの好奇心だ。かかわるトレーナーに対して、次、次、次、と要求を出しているような気がしてならなかった。
これは、素人であるぼくのまったくあてにならない感じ方である。また、長い間接している人たちにしても、人間固有の感じ方のバイアスから見誤っている可能性もある。
しかし、イルカが、ある程度の概念と語彙を共有して、こちらに話しかけてきたらどうか。その時は、ずっと「イルカの気持ち」が少しは分かるに違いない。
そして、その先には何があるだろう。ナックだけではなく、ほかのシロイルカとも、いや、ほかの種類のイルカとも「話す」ことができるだろうか。ひとつ実例が示されれば、世界中のあちこちで試みられるようになるだろう。実際、アメリカには、野生のカマイルカと話そうと水中に録音装置や発話装置を持ち込んでがんばっているグループもある。
・・・・・・・・明日に続く・・・・・
【参考資料】 : イルカのナックとの会話「名詞から動詞へ」_村山司・東海大学教授 (1/3)
イルカと話しをしたい―そんな思いを胸にイルカの知能について日々研究をしている東海大学海洋学部の村山司(むらやま・つかさ)教授。千葉県にある海洋レジャー施設「鴨川シーワールド」のシロイルカ、ナックと1989年に出会い、1996年からナックに言葉を教える研究を続けてきた。果たしてナックとの会話は実現するのだろうか? 村山教授は「できそうな感じになってきた。夢が目標に変わってきた」と話している。
物を文字で認識し、文字を発音することができる
―先生は2013年に「海に還った哺乳類 イルカのふしぎ」(講談社ブルーバックス)という本を書かれ、その中でナックに言葉を教える取り組みを紹介されました。現在、この研究はどこまで進んでいますか?
村山教授 英語やフランス語を学ぶ時に単語から覚えるように、イルカにも単語から教えましょう、ということで、最初に物と文字を組み合わせて教えたのです。それが1996年頃です。それから10年以上をかけて、フィン(足ひれ)や水中メガネなど4つの物を、文字と音(呼び方)で認識することができるようになりました。次の段階として今度は動詞を教えましょうというところで、今、一生懸命取り組んでいるところです。動詞が理解できれば文が作れる。そうすれば会話の第一歩になるのでそこをやろうとしているところです。
―イルカに動詞を理解してもらうのはなかなか難しい気がします。
村山教授 動詞はけっこう難しくて、どの動詞を教えようかというところで試行錯誤しているところです。目的語のある動詞、何かを持ってきてとか、そういう動詞をやろうと思っているのですが、多分、われわれの教え方が悪くて思うように理解してくれない。それで、どの動詞を教えたらいいのか四苦八苦しているところなのです。
―物を文字で示すことを教えた時には思いがけない経緯があったようですね。
村山教授 最初に物を見せて、その物をあらわす文字を選ぶように教えたところ、物が示す特定の文字を選ぶことができるようになったので、逆に文字を見せたら物が選べるだろうと思ったら全然できなかったんです。動物は賢くても逆に考えることは難しいらしく、困ったねということでいったん中断しました。そして10年後に同じことをやったら出来たということがありました。その10年間に文字から物を選ぶことはやっていなかったのですが、いろんな知能を試す取り組みをしていて、いろいろなことを経験するうちに多分どこかで物事を逆に考えることを覚えたのではないかと思います。応用することを覚えた、そういうことなのかなと思っています。
―それはすごいですね。イルカには時間をかけて物事を取得し理解する能力があるということですね。
つづく・・・・・
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https://youtu.be/NQcrmNTgqMM== ★まったり時間♡シロイルカ好きすぎる♡ ==
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