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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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言葉を学習し覚え話すシロイルカ /村山 司(15/16)_学究達=658

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ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=令和六年02月23日<ⰧⰊⰧ

☆ 富士山の日。だがこんな季節に富士登山をする者は皆無。さりとて、本日はありがたきかな天皇誕生日。天長節と言いましたナショナル・デーのしきたり、今は昔。 ☆ 竹槍で爆撃機に対抗できるって?ばーーーっかじゃないの??と毎日新聞の記者が紙面に載せ、怒った総理大臣兼陸軍大臣がブチ切れ(1944年)。書いた当人は罰として最前線に送られた。 ☆ 日本国有鉄道の指定席ゲットが、台帳を引っ張り出しての大騒ぎからボタン操作のスピード勝負に代わる(1964年=マルス101の利用を開始)。

本日記載附録(ブログ)

イルカと話しがしたい――高校生の時に映画「イルカの日」を見てそう思った

研究者を志し、20年以上イルカと話す研究を一歩一歩進めてきた

海洋レジャー施設「鴨川シーワールド」のシロイルカ、ナックと1989年に出会う

  1996年からナックに言葉を教える研究を続けてきた

 会話は実現するのだろうか? 東海大学教授・村山司・(15/mn)

【この企画はWebナショジオ(文=川端裕人、写真=的野弘路)】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)

 第5回 イルカが話す最初の言葉は? =3/3= 

 そして、その先には何があるだろう。ナックだけではなく、ほかのシロイルカとも、いや、ほかの種類のイルカとも「話す」ことができるだろうか。ひとつ実例が示されれば、世界中のあちこちで試みられるようになるだろう。実際、アメリカには、野生のカマイルカと話そうと水中に録音装置や発話装置を持ち込んでがんばっているグループもある。

 村山さんは言う。

「実は、私も、研究している途中から考え始めたことなんですが、イルカと話せるようになるというのは、やはりそれだけに留まらない意義があるかもしれません。ヒトが言葉を通じさせることができないほかの動物などと意思を疎通させるにはどうしたらいいか、少なくとも、そのヒントになるのではないかと思っています。また、この研究成果が、そういうものに直結するわけではなくても、何か認識が変わるというか、心根が変わってくるかもしれないという気がして、まずは自分のゴールを目指してみようと考えています」

 確かに、認識が変わり、心根が変わる。ぼくもそう思う。

 ソロモンの指環は本当にあるかもしれないのだ。

 本当にその先には何があるのだろう?

 村山さんの研究の射程は、夢を追究する果てに、動物をめぐる認識を変えてしまうのではないか。これって、本当に、デイヴィッド・ブリンが描いたSF『知性化宇宙』的な世界への入口なんじゃないかと興奮を隠せない。作中のような戦争になってしまうのは困るけれど、イルカやチンパンジーがそれぞれの利害関係を持ちつつも、言葉を駆使し、ヒトと一緒に共通の課題を解決しようとするような未来。

奇しくも、ナックが呼びやすい名前は、母音で構成される音。先ほども例え話に登場させたように、「アイ」などが好適だ。そして、「アイ」といえば、京都大学霊長類研究所の天才チンパンジーアイをつい連想する。ちょっと怖いくらいですらある。

 落ち着け>自分、と言い聞かせている。

<追記>

「イルカが人の言葉をしゃべるかもれない」と筋立てて述べてきた。村山さんの研究は四半世紀にわたって、ゆっくりその方向へと進んできており、今、かなり実現性が高まってきた段階にある。連載を通じて、多くの読者がこの興奮を共有してくれた。

 と同時に、このような質問も受けた。

「なぜ、イルカの「言葉」を理解しようとするのではなく、こっちの言葉を教えようとするのか」

 一理あると思う。実はこの質問は、村山さんもよく受ける、いわばFAQ(頻出質問)だそうだ。

 村山さんから届いた回答を掲載しておく。

「イルカの言葉を探ろうとする研究は1970年代からありまして実に多くの研究が行われてきました。『イルカ語辞典、間もなく完成』と報じられたこともあります。しかし、結局、まったく何の成果も得ることができませんでした。気の遠くなるような研究の努力の結果、それでも実現できなかったという歴史を踏まえて、『それならば……』ということで,意思疎通のための人工言語を教えるように方針を転換したわけです。教える言葉は『人間の言葉』であっても、何も意思疎通ができないでいるより、少しでも彼らの情感を知ってあげる方策になるのではないかと考えたからです。目的はそこにあるんです」

おわり

次回は新企画“ 哺乳類分類学 川田伸一郎 ”に続く・・・・・

【参考資料】 : イルカのナックとの会話「名詞から動詞へ」_村山司・東海大学教授 (2/3)

村山教授 イルカはとても記憶力がよくて、一度教えたことを半年後にやってもちゃんと覚えています。それに文字だけでなく文字や物を音で理解することもできるんですよ。

―音で理解するというのはどういうことですか?

村山教授 例えばフィン(足ひれ)を表す文字の音はピィーという音だよと教えると、その文字やフィンを見るとピィーと鳴くことができるようになり、さらにピィーという音を録音して聞かせると、フィンやフィンを表す文字を選ぶことができるといった具合です。名詞を覚えられる動物って他にもチンパンジーやオウムなどがいますが、チンパンジーだと記号しかわからないのでバナナを表す記号と、記号が表すバナナの関係しか訓練できない。バナナと発音をしてもチンパンジーはなんのことかわからないわけです。ところがイルカはバナナと発音をするとバナナだと理解できるようになります。発音もイルカの鳴き声だけでなく、人と同じように発音できるか試してみたところ、人と同じように発音することも出来ました。ですから意味を教えていけば人間の言葉で会話ができるようになるのではないかと思うのです。

 イルカのコミュニケーション能力は未知数

 ―先生の本によると、イルカの脳には人の脳に匹敵する100億個程度の神経細胞(ニューロン)があるということですが、イルカは人と同じくらいの知能があるということなのでしょうか?

村山教授 イルカの脳は普通の動物より高度というか複雑なものらしいというところまでわかっているのですが、ただ、車でもボンネットの中のエンジンを見て、速く走りそうだと思っても、実際に運転してみないとわからないのと同じで、脳って部品ですから部品だけ見てもわからないので、行動をさせてみようということなんですね。コンピューターも実際に立ち上げてみたら、すごく遅いこともあるので。イルカの脳はすごそうだけど実際、何ができるのかということは行動実験みたいなことをして確かめていかないとわからないですね。

 ―そうすると先生の研究はイルカの脳の可能性を行動から探るということでもあるのですね。

村山教授 個人的にはイルカは頭がいいと信じているので、たまに上手くいかないことがあると、それは多分、こちらのやり方が悪いんだなといつも思います(笑)。やり方を変えれば成功するはずだという信念のようなものをもってずっとやってきました。

―イルカと話す研究をしている人は他にもいるのですか?

村山教授 いや、だれもいないですね。こういう研究をしているのは世界で私だけです。80年代くらいまでは1人か2人いたのですが、その方も亡くなってしまい、今こういう研究をしているのは私だけです。

―先生の研究は人間の言語をイルカがどこまで理解できるのかという研究だと思いますが、イルカ自身が互いにどのようにコミュニケーションをしているのか、その点は科学的にどこまで解明されているのでしょうか?

つづく・・・・・

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https://youtu.be/0wjm82Qu9m4== 八景島シーパラダイス シロイルカショー【4K60P】  ==

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森のなかえ

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