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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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言葉を学習し覚え話すシロイルカ /村山 司(08/nx)_学究達=651

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ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=令和六年02月14日<ⰧⰊⰧ

☆ ローマでヴァレンタイン司教が処刑され(269年)、ハワイでジェームズ・クックが殺されて(1779年)、シカゴでアル・カポネが銃撃戦を繰り広げた(1929年)という血塗られた日。ヴァレンタイン司教からとって「血のヴァレンタイン」と呼ばれるが、これを製菓会社が巧い具合に商売に利用したため、陰謀と資本主義に毒された最悪の日となった。 ☆ 東京と箱根の間を学生達に代わる代わる走らせて無駄に苦しむ姿を楽しもうというサディスティックなイベントが初開催(1920年)。翌年からは開催時期が繰り上がり今では正月の風物詩だったりする。 ☆ 世界最初のデジタル電子計算機ENIACが公開(1946年)。

本日記載附録(ブログ)

イルカと話しがしたい――高校生の時に映画「イルカの日」を見てそう思った

研究者を志し、20年以上イルカと話す研究を一歩一歩進めてきた

海洋レジャー施設「鴨川シーワールド」のシロイルカ、ナックと1989年に出会う

  1996年からナックに言葉を教える研究を続けてきた

 会話は実現するのだろうか? 東海大学教授・村山司・(08/mn)

【この企画はWebナショジオ(文=川端裕人、写真=的野弘路)】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)

 第3回 イルカは人と同じようにものを考える? =2/3= 

結果は、見事にクリア。それも、フィンやマスクから、ギリシア文字への対応を一発でなしとげた。フィンは⊥で、⊥は兀。ならば、フィンを見れば、兀を選ぶ、と。ナックにとって、こういう連想が、ごく自然なものであったと考えられる。

「あと、数についても確認しました。ちゃんと1と2の区別がつくか。実は、それしかやってないんですけど(笑)。あと少し足し算みたいなこともどうやらできるようだと分かりました。さらに、違う図形、例えば三角と丸を呈示しておいて、それとは別に手元では四角やダイヤとかを見せ、手元で見せたものと同じ数のものを選べってやると、できるんですね。そんなことをして、数の認識もあるというようなこととか、人とだいたい似たような感覚を持ってるというか、同じような考え方ができるということがわかったというところで、じゃあ、いよいよ言葉を教えようかと、ということになったんです」

 イルカと話したい! という高校時代からの野望(?)を抱く、村山さんは、確実にステップを踏み、ここまでたどり着いた。いよいよ、イルカに「言葉」を教えるぞ、と。20世紀最後期だ。

 実はこの時点では、村山さんは、イルカに言葉を教える研究者だとは世間では思われていなかったかもしれない。むしろ、イルカの知能の研究者、という認識だろうか。

「イルカって賢いって言われるけれど、村山さんは、それをただ立証しようとしてるんだなって、多分思われていたと思います。わたしも『イルカと話をしたい』なんて荒唐無稽以上の感覚だというのはあって、あまり外では言っていなかったですね。言っていたのは、親兄弟ぐらいですかね」

 たしかに、この時点で言われても、それほどリアリティはなかっただろう。研究の動機としては理解できるけれど、具体的な目標として掲げるとなると、「おまえ、だいじょうぶか」という声が聞こえてきたそうだ。だからこそ、村山さんは、ひとつひとつ足下を固め、石橋を叩くように進んできた。

 象徴的なのは、たぶんイルカの研究で、村山さんのチームしかなしえていない、実験の手法。

 読者諸賢の中にはここまでの実験の紹介で、「賢い馬ハンス」のことを思い出した人がいるのではないか。19世紀末から20世紀初頭にかけて「活躍」したドイツの天才馬で、ドイツ語を理解して、計算もできるとされた。のちに、ハンスは、観客や飼い主、出題者の反応を見て、答えを当てていたことが解明された。実際、人々の反応を見ることが出来ない状態では、正答をほとんどできなくなった。人々の反応を見て回答するというのは、別の意味で賢い馬と言えるわけだが、ドイツ語を理解したり、計算できたりするわけではなかったのだ。これは「クレバー・ハンス効果」などとも今は呼ばれている。

・・・・・・・・明日に続く・・・・・

【参考資料】 : クレバー・ハンス効果(1/2)

クレバー・ハンス効果とは、動物が人間の言葉などを理解しているかのような行動をとる現象のことである1。この現象は、ある動物の行動が人間の意図に合致するようになることで、人間がその動物に対して期待する行動を引き出すことができることを示している。クレバー・ハンス効果は、動物に対する観察者の無意識の影響が、観察や実験の結果に致命的な影響を与えることが明らかにされた事件に由来する。

賢馬ハンス(Clever Hans)は、人間の言葉が分かり計算もできるとして19世紀末から20世紀初頭のドイツで話題になったオルロフ・トロッター種のである。実際には観客や飼い主が無意識下で行う微妙な動きを察知して答えを得ていた。 

1891年頃から飼い主のヴィルヘルム・フォン・オーステン が出す簡単な問題をで地面を叩く回数で答えると言う事で有名になり、1904年にはカール・シュトゥンプらによって調査されたが、何のトリックもないと結論づけられた。その後アルバート・モールによって飼い主の動きを追っている事が指摘され、1907年に心理学者オスカー・フングスト らによってハンスがどのようにして答えを得ていたかが解明された。

観客や飼い主、出題者、その場に居合わせた誰にも問題が分からないように出題する(あらかじめ紙に書かれた問題を出題者が見ずに出題する、あるいは出題後直ちに立ち去る)と、ハンスは正解を出す事ができなくなったのである。つまり計算ができるのではなく、回りの雰囲気を敏感に察知することに長けた馬だったのである。今日ではこのような現象を「クレバー・ハンス効果」と呼び、観察者期待効果としてのちの動物認知学に貢献した。

20世紀のヨーロッパでは、ダーウィンの著作が発表された直後で、動物の認知 に深い感心が抱かれていた。

ハンスはヴィルヘルム・フォン・オーステン卿の持ち馬である。卿はギムナジウムの数学の教員であり、馬の調教師でもあって、かつ現在は否定されている骨相学やその他神秘的なものを信じていた。

卿によるとハンスは加減乗除分数が出来、時間も日付も分かり、音階も理解していて、さらにはドイツ語の読み書き理解もできると言われていた。卿が「もし8日が火曜日なら、次の金曜日はいつかね」と質問すると、ハンスは蹄を鳴らして答えるという。その質問は口答・筆記を問わなかった。卿はハンスをドイツ中に紹介し、見るのに料金をとらなかった。ハンスのその能力はニューヨーク・タイムズに掲載された。

関心が高まり、ドイツ教育委員会は卿の主張の検証を申し入れた。哲学者であり心理学者でもあるカール・シュトゥンプは、「ハンス委員会」として知られる評議会に、獣医師やサーカス団長、重騎兵隊隊長、教員ら、ベルリン動物公園園長などを招いた。13人からなるこの評議会は1904年、「ハンスの能力に誤謬は見当たらない」と結論した。

続く・・・・・

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森のなかえ

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