☆ 西郷隆盛とそのゆかいな仲間たちが、明治維新Ver.2.0を実現すべく鹿児島を後にする(1877年=西南戦争開戦)。 ☆ アメリカ軍がイタリアで文化財を破壊(1944年=モンテ・カッシーノの戦い)、自分たちが焼かれなかったのはただの気まぐれと全京都が恐怖した。 ☆ 国民に馬鹿が増えたため、イギリスはポンドを12進法や20進法から10進法の単純なものに(1971年)。
本日記載附録(ブログ)
イルカと話しがしたい――高校生の時に映画「イルカの日」を見てそう思った
研究者を志し、20年以上イルカと話す研究を一歩一歩進めてきた
海洋レジャー施設「鴨川シーワールド」のシロイルカ、ナックと1989年に出会う
1996年からナックに言葉を教える研究を続けてきた
会話は実現するのだろうか? 東海大学教授・村山司・(08/mn)
【この企画はWebナショジオ(文=川端裕人、写真=的野弘路)】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
第3回 イルカは人と同じようにものを考える? =2/3=
イルカの研究では、この点=「クレバー・ハンス効果」=があまり考慮されない事例が見られるが、村山さんは最初から自覚的に取り組んでいた。
「私、鴨川だけじゃなくて、いろんなとこで実験をやってるんですけども、人が回答のパネルとかを自分で持っていると、厳密な実験じゃなくなってしまうんです。成功したらエサをあげる、というやり方をしますね。それで、正答する前に、ちょっと肩を引いたり、予備動作が出てしまう。失敗しそうになったら、成功するまで、つい待ってしまうとかもあります。それで、人間が直接関わらない呈示装置を作る必要がありました。ナックの実験で使っているのは、吻(ふん)タッチャブル、と言ってまして(笑)、吻で触れる呈示装置です。ここまでやって実験している人たちって、正直、他には知らないんですけど、これはやらなきゃならないことなんです」
村山さんたちの実験は、このように「賢い馬ハンス」効果を排除している。本当に、思い込みやら、希望的な観測が入り込みやすい研究テーマなので、このあたり注意深くなることが必要なのだ。また、必ず手持ちのトーチを点灯させてから回答させるなど、出題された側のイルカが、問題を取り違えないような工夫もされている。
そして、村山さんが、イルカと話すという「野望」への本丸を埋めるために、ナックに言葉を教える実験に取りかかったのは、2000年代だ。
「2003年に初めて、ナックの鳴音、私はナック語と言ってますが、そのナック語で物の名前を呼ばせようという、言葉を教える実験が始まりました。私自身、ちょっと失業していた時期があって、研究にブランクが出来たんですが、それでも、なんとか実験を再開することができました」
この段階では、村山さんの研究は、まだ「イルカの賢さ」についての研究だと世間には思われていた。今でこそ「しゃべる(真似する)イルカ」として、一般への訴求力が強い部分が強調されるが、当時は「イルカだったら、それくらいやるでしょ」「イルカが賢いと分かったとして、それでどうなるの?」という醒めた見方をする人も多かった。研究の価値を理解してもらいにくく、研究者としてのポストがいったん途切れる中でも、なんとかひとつひとつ階段を上るように、村山さんは目標へと向かってきたのである。
次回は“ 第4回 イルカが言葉を覚えた!(動画有) ”に続く・・・・・
【参考資料】 : クレバー・ハンス効果(2/2)
評議会はこの結果を馬主・フングストに通知した。彼はハンスの能力の根拠を以下の方法で検証した。
馬と質問者を見物人から離すことによって、そこから手がかりを得られないようにする。 質問者は馬の持ち主であってはいけない。 遮眼帯を用いて、馬が質問者から見えるかどうかは変化させる。 質問者が質問の答えをあらかじめ知っているかどうかを変える。十分な回数テストを行ってフングストが得た結果では、質問者が卿である必要はない(詐称ではないことが証明された)が、馬が正しく答えられるためには、質問者が答えを知っておりかつ見える位置にいることが必要だった。卿が答えを知っている時は馬は89%の確率で正しく答えたが、そうでない時は6%しか正答しなかった。
フングストは次に、質問者の身振りを詳細に観察し、ついに、馬が蹄で叩く回数が期待された回数に近づくにつれ、質問者の体勢と表情が次第にこわばり、最後の一叩きの瞬間にその緊張が開放されているという点を発見した。馬はこの合図を判断の手がかりに使っていたのだ。
馬の社会システムでは、群れの他の個体の姿勢・体勢・重心移動などが重要であり、ハンスが卿の体勢の変化をたやすく読み取れた理由はここにあったのだろうと想像できる。卿は、自分がそのような合図を送っていることなどまったく意識していなかっただろう。
しかし、そのような読み取り能力は馬に固有のものではない。そこでフングストは、馬の立場に人間が立ち、質問者の質問に足のタップで答えるテストをさらに行った。結果、被験者は90%の場合正解することができた。なお、卿もハンスも残酷なほどに癇癪持ちであった。卿は馬が失敗する度に怒り狂う傾向があり、ハンスは実験中、フングストに幾回も噛みついたようである。
こうして公式にハンスの知性が否定された後も、卿はフングストの発見を気に留めることなく、ハンスをドイツ中に紹介して回り、ハンスはその度に大観衆に迎えられたようだ。そして1909年に卿が亡くなるとハンスは何人もの人の手に渡り、恐らくは第一次世界大戦に投入されたと考えられている。1916年より後の記録は残っていない。
クレバー・ハンス効果
クレバー・ハンス効果が問題となる事項として、警察犬による臭気選別が挙げられる。 警察が警察犬を用いた臭気鑑定を行う際、クレバー・ハンス効果によって、警察犬が臭気の感知ができたかどうかではなく飼い主である指導手の顔色を窺って判定してしまうことが考えられる。その場合、警察の持つ事件への予断を上塗りする判定結果とならざるをえず、冤罪につながる恐れがある。 クレバー・ハンス効果の可能性を否定できないとして臭気鑑定の信用性が否定された結果、無罪判決が下された事例もあり(大阪高判平成13年9月28日)、臭気鑑定には指導手によるクレバー・ハンス効果の可能性を排除した、厳密な運用が求められている。
終わり
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