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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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感染症の把握と実験室診断法/安田二朗(07/mn)_学究達=603

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ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年12月01日<ⰧⰊⰧ

☆ M1グランプリと並ぶお笑いコンテスト「流行語大賞」がこの日開催(1984年創始、毎年この日に発表)。優勝者は一発屋の称号を得る。 &so 誰が決めたか“世界エイズデー”。     ☆ 額の大きい現金取引が目立ってきたので、日本銀行券の帝王が日本初の一万円札でもデビューを飾る(1958年)。神武景気に鳳凰(ほうおう)が裏より支援。     ☆ 尾崎豊が行く先も分からないままバイクを窃盗したため、窃盗容疑で逮捕(1983年)。その直後には大学生のグループとパトカーが出動するほどの乱闘騒ぎを起こし、青山学院高等部を無期限停学処分を拝領。

本日記載附録(ブログ)

エボラ、マールブルグ、ラッサ、クリミア・コンゴなどの出血熱

インフルエンザ、ノロ、マダニから移るSFTS

ウイルス性の「新興感染症」の研究と新たな治療薬の開発

 バイオテロ対策への貢献で文部科学大臣表彰科学技術賞をも受賞 

  = 感染症医療分野で未踏の領野に挑む・安田二朗(07/nm)= 

【この企画はWebナショジオ(文=川端裕人、写真=的野弘路)】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)

  第4回 エボラ出血熱で約5500頭のゴリラが死んでいた =1/4=

 長崎大学熱帯医学研究所の安田さんは、新興感染症学分野の研究室を主宰する。

 主な興味の対象は新興ウイルスだ。WHOの定義では、1970年以降に知られるようになったウイルスを指すという。

 ウイルスの研究分野自体、比較的最近確立したもので、大学では微生物学の研究室で教えられることが多かった。ウイルスを生物と見るか非生物と見るかというのは、人それぞれの考え方があって、安田さんは「生物ではない」派だそうだ。遺伝物質は持っているとはいえ、宿主がいないと増殖もできない。宿主の細胞の仕組みを使って、なんとか生き物のような再生産を可能にする。これを「生きている」という時は、生命のコンセプトをかなり広げて考えた場合だろう。それでも、やはり、小さな生物のようなもの、ということで、微生物学教室の片隅で一緒にウイルスもやりましょうということになっていたのだと思う。

 ましてや、そのウイルスの中でも新興のものを扱う研究は、さらに新しい領域だ。高等教育機関に新興ウイルス学コースなどというものがあって、専門家を養成することは、今もほとんどない。安田さんの研究室が数少ない例外のひとつか。

 では、安田さん自身、どのようにして、今の研究に至ったのか。

 実は、医学でもなく、生物学でもなく、獣医学が出発点なのだという。

「僕はウシとかウマ、つまり大動物の獣医さんになりたかったんですよ。なら北海道だろうという漠然とした憧れがあって、北海道大学の獣医学部に行ったんです。卒業後は大動物臨床の仕事をしたかったんですが、たまたまタイミングが悪くて。80年代後半で、牛肉・オレンジの自由化というのがありまして、もう日本の畜産はダメだとか言われて求人がなかったんです。そんなときに、微生物の実習で、インフルエンザの研究で有名な先生が、『うちの研究室来んか』と。家に呼ばれて飯食わせてもらったり、インフルエンザの話とかも聞かせていただいたりするうちに、ああ、ウイルスって面白いかもしれないなと思って、研究の道に足を踏み入れたんです」

 獣医学からウイルス学や微生物学というルートは、それほど奇異なものではなく、安田さんの世代以降、「結構いる」そうだ。

「僕らの世代の少し前くらいから、獣医出身の人が医学部の微生物学の教授とかにも結構なってます。獣医は言ってみれば医学と同じような基礎の素養を持っていて、研究マインドが強い人が多いんですよ。なので、そういう状況になってきてるんだと思います」

 もっとも、安田さんの場合、その中でもさらに異色だ。北大で学部(6年制)学生時代にインフルエンザウイルスを扱い、博士課程は国立遺伝学研究所で分子生物学の修行をした。アラバマ大学でのポスドク(博士研究員)時代はエイズのHIVウイルスを研究し、その後、東大医科学研究所での助手として、いわゆる発生工学的な手法を身につけた。北海道大学に戻って遺伝子病制御研究所の助教授になり、エボラウイルスやレトロウイルスなど、つまり、膜を持ったエンベロープ・ウイルスの増殖機構を研究し、現在の研究の基礎を固めた。

明日に続く・・・・・

【参考資料】 : 後天性免疫不全症候群(1/4)

後天性免疫不全症候群(Acquired immune deficiency syndrome, AIDS(エイズ))は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が免疫細胞に感染し、免疫細胞を破壊して後天的に免疫不全を起こす疾患。照屋勝治はエイズを慢性ウイルス血症による「全身性炎症性疾患」としている。性感染症の一つ。HIVに感染しただけでAIDSを発症するのではなく、HIVに感染した人が、免疫能の低下により23の合併症のいずれかを発症した状態のことをいう。

感染から2 - 4週で、無症候(症状がない)や、インフルエンザの様な症状などを起こしてから、5年から10年の症状のない潜伏期間に入る。後に風邪によく似た症状や、全身の脂漏性皮膚炎を呈し、その後、多くの感染症にかかるようになる。感染経路は、コンドームを用いない性行為のほか、注射器の打ち回しといった血液感染や、母子感染が主である。感染しているかの検査には血液検査が用いられる。

治療には抗HIV薬を用いたHAART療法が用いられる。1981年のアメリカ合衆国における初確認から1990年代半ばまでは治療法がなかったが、その後は服薬で体内のHIVを減らすことができるようになった。2021年時点、服薬は副作用があるうえ発症を抑えるため生涯続ける必要があるが、HIVを体内から完全になくすワクチンが研究途上であるほか、幹細胞移植などによる完治例が少数ながらある。一方で治療により、感染者の平均余命は非感染者とほぼ同水準まで延長されているとする研究も報告されている。

照屋勝治によると、エイズは単なる細胞免疫不全疾患ではなく、慢性ウイルス血症による「全身性炎症性疾患」としている。免疫力低下に伴い日和見感染を生じるほか、HIVへの感染自体が血管内皮障害の原因となり、脳血管疾患(脳梗塞、脳出血など)や心血管疾患(心筋梗塞など)のリスクを上昇させるとされる。

急性感染期

HIVの初期感染像はアメリカ疾病予防管理センター(CDC)分類では以下がある。いずれも感染後2 - 4週で起こるといわれ、多くの場合、数日 - 10週間程度で症状は軽くなり、長期の無症候性感染期に入るため、感染には気付きにくい。

急性感染(Acute seroconversion) - 伝染性単核球症様あるいはインフルエンザ様症状 無症候性感染 持続性全身性リンパ節腫脹(PGL) その他の疾患合併

上記以外にも、突然の全身性の斑状丘疹状の発疹(maculopapular rash)や、ウイルス量が急激に増加し重症化する例では、多発性神経炎、無菌性髄膜炎脳炎症状などの急性症状を示す場合もある。しかしながら、これらの症状はHIV感染症特有のものではなく、他の感染症や疾病においても起こりうる症状であることから、症状だけで判断することは困難である。

感染後、数週間から1か月程度で抗体が産生され、ウイルス濃度は激減する。一般のHIV感染検査はこの産生される抗体の有無を検査するため、感染後数週間、人によっては1か月程度経過してからでないと十分な抗体が測定されないため、検査結果が陰性となる場合がある(ウインドウ期間)。

つづく

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=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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森のなかえ

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