☆ 化学兵器による全ての犠牲者を追悼する日。 こんな日がありとは日本人は知る由もない。 ☆ オスカー・ワイルドが死んだ日(1900年)。同性者から崇拝される皇帝のような人間。むしろ神。サロメチールの発明者にして『幸福な王子』でデビュー。 ☆ ココム設立(1949年)。ココム…お判りかな、1994年3月に解散したのでご安心のほど。 さあれど、筑波研究学園都市がひらがなのつくば市となり、その知的レベルの低下が暴露される(1987年)。
本日記載附録(ブログ)
エボラ、マールブルグ、ラッサ、クリミア・コンゴなどの出血熱
インフルエンザ、ノロ、マダニから移るSFTS
ウイルス性の「新興感染症」の研究と新たな治療薬の開発
バイオテロ対策への貢献で文部科学大臣表彰科学技術賞をも受賞
= 感染症医療分野で未踏の領野に挑む・安田二朗(06/nm)=
【この企画はWebナショジオ(文=川端裕人、写真=的野弘路)】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
第3回 エボラにもエイズにもインフルエンザにも効く薬 =2/2=
ならば、この小胞を作る部分を阻害してやればどうか。ウイルスの出芽を防ぐことが出来るのではないか。それが安田さんの基本的なアイデアだ。
もっとも、心配すべき部分もある。細胞の活動そのものを阻害するなら、人体への影響もあるのではないか、と。
「たしかに、これまでの抗ウイルス剤、たとえばHIVに使われている薬(逆転写酵素阻害剤)とか、細胞の通常の活動の邪魔をしてしまうので、副作用が強いということはあったんです。でも、エンベロープ・ウイルスの出芽にかんしては、細胞側ではなくて、ウイルス側が細胞をだますところを止めてしまえばいいんです。ウイルス側に、細胞の特定の場所にくっつくモチーフ(構造)があるんですが、そこを別のちっちゃい低分子化合物でふさいでしまえば結合できなくなるので、抗ウイルス剤としてそれは有効なんですね。ターゲットがウイルス側であれば、そんなに副作用も強くない可能性が高いんです」
では、目下、この原理による抗ウイルス剤の開発はどの段階にあるだろう。
「長崎大学では、今、創薬研究拠点っていうのができていまして、薬剤候補のスクリーニングする機器が充実してるんです。たとえば、濱田剛先生がつくられた『DEGIMA2(出島2)』っていう創薬に特化したスーパーコンピュータがあります。要は安価なコンピュータを並列につないでつくったものなんですけども。神戸の理研にある汎用型スーパーコンピュータの「京」ですと、1日稼働させると電気代が2400万円とか。
DEGIMA2で同じ処理しようとすると、3日かかるんですけど3日間の電気代3万円です(笑)。800分の1です。なので、非常に使いやすくて、コンピュータ上でこのウイルスタンパク質の特定の部分に結合するだろうと思われる化合物を薬学部の田中義正先生と探しています。東大が持っている20万の化合物ライブラリーをもとにシミュレーションして、その中から数百に絞ったものを実際に僕らの研究室で細胞系でやってみると。そういう段階です」
薬の開発というのは、非常に細かいステップがあって、とても時間がかかるものだと理解している。安田さんたちの抗ウイルス剤は、原理を明らかにする基礎研究が確立して、そのために役立つ化合物を探索している段階だ。思った通りに働くものを見つけても、生体への安全性をある程度確認した上で、さらに人間の被験者による臨床試験を何段階も経なければならない。来年、「できました」とばかりに出血熱の流行地に届けられるものではない。しかし、原理ははっきりしており、長い目でみて、この発想による抗ウイルス剤が世に出ることは、かなり見込みがあることだと理解できた。
明日は” 第4回 エボラ出血熱で約5500頭のゴリラが死んでいた “につづく・・・・・
【参考資料】 : ヒト免疫不全ウイルス
ヒト免疫不全ウイルス(human immunodeficiency virus, HIV)は、ヒトの免疫細胞に感染してこれを破壊し、最終的に後天性免疫不全症候群 (AIDS)=次節参照=を発症させるウイルス。1983年に分離された。日本では1985年に感染者が認知された。
1983年に、パスツール研究所のリュック・モンタニエとフランソワーズ・バレシヌシらによってエイズ患者より発見され「LAV」と命名された。1984年に、アメリカ国立衛生研究所(NIH)のロバート・ギャロらも分離に成功しており、「HTLV-III」と命名した。続いて、カリフォルニア大学サンフランシスコ校のレヴィらも分離に成功し、「ARV」と命名した。LAV、HTLV-IIIおよびARVは、のちにいずれも同じウイルスであることが明らかとなりHIV-1と改称され、1985年には、モンタニエらが、エイズ患者から新たな原因ウイルスを分離し、「LAV-2」と命名し、LAV-2はその後HIV-2と改称された。
最初の発見者をめぐって、モンタニエとギャロの仏米の研究チームが長年にわたって対立し、1994年に両者がともに最初であるとして決着したが、長期の対立はエイズ治療薬の特許が絡むもので、治療薬の発売を遅らせないための政治的決着であった。2008年10月6日、フランスのモンタニエとバレシヌシの2人がウイルスの発見者として、2008年のノーベル生理学・医学賞を授与された。
起源
ウイルスの分類上は、エンベロープを持つプラス鎖の一本鎖RNAウイルスであるレトロウイルス科レンチウイルス属に属する。以下の2つが存在する。 HIV-1 、 HIV-2
霊長類を自然宿主とするサル免疫不全ウイルス(SIV)が、突然変異によってヒトへの感染性を獲得したと考えられている。ウイルスの塩基配列を比較すると、「HIV-1」はチンパンジーから分離されたSIVcpzに近く、「HIV-2」はマカクやマンガベーなどのサルから分離されたウイルスSIVmacやSIVsmmに近い。以上から、SIVに感染したサルからヒトへと感染し、HIVに進化したと考えられている。
「HIV-1」と「HIV-2」の基本的な遺伝子の構造はほぼ同じであるが、塩基配列の類似性は低く60%ほどであり、もっとも大きな遺伝子の相違として、「HIV-1」には vpu が、「HIV-2」には vpx がそれぞれに存在し、この相違はSIVcpzとSIVsmmの間にもみられることから、「HIV-1」と「HIV-2」はそれぞれ独立した祖先から、人間に感染する能力を持ったウイルスに進化したものと考えられている。
⬡ ⬢ ⬡ ⬢ ⬡ ⬢ ⬡ ⬢ ⬡ ⬢ ⬡ ⬢ ⬡ ⬢ ⬡ ⬢ ⬡
=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
前節へ移行 : https://blog.goo.ne.jp/bothukemon/e/52e5ed685ec6ea7f072a97cd27d8c242
後節へ移行 : https://blog.goo.ne.jp/ 学603/e/xxx
----------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい--------------
【浪漫孤鴻;時事自講】 :http://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/
【壺公夢想;如水総覧】 :https://thubokou.wordpress.com/
================================================
森のなかえ
================================================