☆ 明治天皇が江戸城に入城する。名称を東京城と改めて現在の皇居とする(1868年)。因みに、本日の誕生花はペチュニア、花言葉は「決して諦めない」。決してカサブランカではない。君の瞳にカンパイ!! …として、日本野球連盟がセ・リーグとパ・リーグに分裂(1949年)。 職業野球選手救済の抜本策…… ☆ 国鉄がこの日より8日間全線運休、しかしトラックだの私鉄だの自家用車だのの代替手段で用が足せてしまう現実を見せつけられ、結果的に国鉄の地位低下を咋にする結果に(1975年)。 ☆ イスラーム過激派と見られる勢力によるムンバイ同時多発テロ(2008年)。 以降、各地でイスラーム過激派の自爆テロが発生す。
本日記載附録(ブログ)
エボラ、マールブルグ、ラッサ、クリミア・コンゴなどの出血熱
インフルエンザ、ノロ、マダニから移るSFTS
ウイルス性の「新興感染症」の研究と新たな治療薬の開発
バイオテロ対策への貢献で文部科学大臣表彰科学技術賞をも受賞
= 感染症医療分野で未踏の領野に挑む・安田二朗(03/nm)=
【この企画はWebナショジオ(文=川端裕人、写真=的野弘路)】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
第2回 エボラ出血熱はどのように広がるのか =01/02=
西アフリカで、エボラ出血熱が流行している。
エボラ出血熱は、西アフリカや中央アフリカで定期的に感染爆発が起きては、その都度かなりの方が亡くなっている。非常に怖い病気である印象が強いのだが、その理由のひとつは、発症した場合の致死率の高さだ。高熱を発し、出血するという症状の怖さだけではない。
今回の感染爆発は、ギニアに発し、リベリア、シエラレオネ、ナイジェリアなどにも飛び火した。感染症は、国境で引き返したりしてくれない。
エボラウイルスについて、安田さんは10年以上の研究歴があるため、事態の推移に深い関心を抱いている。WHOの集計をみつつ、解説してもらった(患者・死亡者数は2014年8月20日時点)。
「ギニアの南東部で最初、患者さんが出て、国境を接するシエラレオネ、それからリベリアに広がりました。今年に入ってからのアウトブレイクで何名出てるか。ギニアが607名感染者が出てて、406名亡くなってると。リベリアは1082例感染例があって、624名亡くなっていて、シエラレオネは910名感染していて、392名亡くなっていると。現在、リベリアとシエラレオネの2か国の状況が非常に深刻だと思うんですけど、さらに、ナイジェリアでも限定的ですがリベリアからの輸入症例からアウトブレイクが起きています。この4カ国をトータルすると、2615名患者さんがいて、1427名亡くなっている。致死率が5割を超えていてむちゃくちゃ高いんですよね」
感染爆発の起点となったギニアだけを見ると、さらに高く67%の致死率だ。
「初期の頃は必ずしもちゃんとした医療体制もとられておらず、その影響で致死率も上がってしまっているのではと思います」
それにしても恐ろしい。発症した時点で、自分が6割、7割の確率で、数週間後には死んでいるとわかってしまう。あるいは家族や友人を失うとわかってしまう。そういったことが、ある村や町という単位で、大規模に起こる。想像するだに、胸が張り裂けそうだ。
「いわゆる先進国の論理でいえば、こんなに広がる前に断ち切れるはずなんです。接触感染しかしない感染症で、空気感染とかはしないものなので。よく、宇宙服みたいなのをつけた医者がでてきますが、よほどでないとあそこまでは必要ないんです。せいぜいPP、パーソナル・プロテクション・イクイップメント(個人防護具)といって、ディスポ(使い捨て)のガウンを着て、手袋をして、マスクして、ゴーグルして、足袋をつけると。この程度でも感染は防御できるんです。でも、医療だけの問題ではなくて、文化習慣っていうのが圧倒的に違います」
出血熱ウイルスが空気感染しないというのは、とても重要なことだ。
ウイルスのような小さいものでも、空気中に漂っているものを吸い込んで感染するのは、麻疹や水疱瘡などごくごく限られたものだけだ。インフルエンザなど、よく空気感染すると考えている人がいるが、基本的にはくしゃみや咳などで飛び散ったものが体の中に入って感染が成立する飛沫感染だ。そして、出血熱の場合、感染者の血液が傷口などから入らない限り感染が成立しない。それでも西アフリカで感染が広がってしまうのは、文化習慣の影響であるというのである。
「火葬の習慣がなくて土葬するんですけれども、その前に家族の方が遺体をきれいに洗うんですよ。もちろん素手です。そういうのを止められないですよね。・・・・・・・・・・」
明日に続く・・・・・
【参考資料】 : ウイルス感染症の把握と実験室診断法(3/3)
Ω・Ω 熱帯医学研究所安田二朗教授にインタビュー Ω・Ω
―― フィールドワークの良さをお話しされていましたが、例えば道にゴリラが倒れていて、エボラ以外の未知のウィルスに侵されているかも・・・というような状況の中で、恐怖を感じたことはないですか?
安田教授:ないですね!(笑)。よく大学院生、留学生にも聞かれます。なんで先生は日本ではそんなハイリスクな病原体はいないのに、こんなに危険度の高いラッサとかエボラの研究をしているのかと。僕らは専門家なのでどういうふうに守ればよいのかは分かっています。たまたまのアクシデントで誰かに抱きつかれたとか、銃で撃たれたとかいうリスクはあります。でも感染症に関しては個人用防護具といいますけど、きちんとマスクして、二重に手袋して、感染防護衣を着て、目などもフェイスガードで守れば殆どの感染症は感染しないです。感染しない方法を正しく知っていれば病原体を扱う上でそれほど危険ではありません。
―― ガボンでの今後の展開は?
安田教授:あと5年はやりたいですね。あと5年あればもっと現地の感染症を詳細に理解出来ます。現地の感染症対策にも役に立つこともでき、パイロットスタディとしてガボンで上手くいけば診断システムを周辺国にも普及することも出来るでしょう。
安田教授:また、民間との連携などを通じて自分たちの研究成果を社会に還元する、具体的には診断法を現地に導入したり、感染症対策に役立つような薬を開発するといった方向、純粋にサイエンスとしてウィルス感染症について新たな知見を発見するという方向でも成果をあげられたらと思っています。民間との連携では、開発に関わってきたキャノンメディカルのウイルス迅速検出システムがJICAの民間連携事業として採択されたので(ガボンを対象とした「ウイルス迅速検出システムに関するビジネス案件化調査」)、ガボンのニーズにあったシステム導入を進めていければと考えています。
安田教授:先ほど人獣共通感染症の話をしましたが、プロジェクトの中で野生動物からの検体採取も行っており、その中で色々なウィルスが取れてきます。その中には次の新しい感染症の病原体も多分いると思われるので、そのようなウィルスを見つけたり、遺伝子を見つけたりすることによって次にどういう感染症が人に公衆衛生上問題となるのかということもやっていきたいです。やりたいことは山ほどあります。 感染症って国レベル、地域レベルの境も無いし、動物種の境もあまりない。ウィルスはグローバルだということです。地球環境全体が健康にならないと人も健康にならない。
―― 最後に、先生にとっての長大の魅力は何ですか?
安田教授:私は若い時に3、4年で研究室を移りましたが、やっぱり研究者にとって一番重要なのは研究環境、自分のやりたい研究ができるかどうかそれに尽きるんですね。自分がやりたい研究がやりたいというところで、幸いタイミングと色々人脈に恵まれて長崎に来ました。熱研にこうやって10年いるというのはやっぱり環境が良いからです。トップレベルの研究環境が整っています。そして、熱研の良いところはネットワークがあるところです。卒業生が世界中にいて、自国でネットワークを創ってくれます。ギニアに行くと言った時も、卒業生のネットワークを使ってコンタクトが取れたのです。
―― 本日はお話いただきありがとうございました。
インタビュー日:2021年1月14日 ; JICAホームページ 、長崎大学ホームページ
おわり
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