☆ 破産した父が夜逃げの後、機雷製造で成功。 四男坊のA.ノーベルは爆発物の研究に没頭し、ダイナマイトの特許を取得(1867年)。以降 戦争特需で稼ぎに稼ぎ“ダイナマイト王”と呼ばれ、バクーでノーベル兄弟石油会社を設立。巨額の資産を得る。 ☆ 三島由紀夫を代表とするアングラ劇団「楯の会」が、自衛隊市ヶ谷駐屯地の総監室で、9年前に発表した短編小説『憂国』を本人主演で上演。しかし三島婦人が麗子の役を拒否したため、やむなく森田必勝が代わりに追い腹を切った(1970年=三島事件)。 ☆ かの府中市で起きた三億円事件の二匹目のドジョウを狙って、フランスからやって来た3人組が有楽町で強盗事件を起こす(1986年=有楽町三億円事件)。
本日記載附録(ブログ)
エボラ、マールブルグ、ラッサ、クリミア・コンゴなどの出血熱
インフルエンザ、ノロ、マダニから移るSFTS
ウイルス性の「新興感染症」の研究と新たな治療薬の開発
バイオテロ対策への貢献で文部科学大臣表彰科学技術賞をも受賞
= 感染症医療分野で未踏の領野に挑む・安田二朗(02/nm)=
【この企画はWebナショジオ(文=川端裕人、写真=的野弘路)】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
第1回 エボラ出血熱と、バイオテロ対策と、 =02/02=
アジアの限定ではなく、熱帯を広く見るようになったのは、グローバリゼーションの影響だろう。風土病から感染症一般というのもかなり大きなジャンプだ。いや、そもそも、風土病というのは、どういうものが想定されていたのだろうか。
「開設当時のことは、僕も詳しいわけではないんですが、寄生虫感染症が多かったのだと思います。住血吸虫だったり、フィラリアだったり。今の時代、寄生虫感染症って、日本ではかなりレアになってきてますが、当時はまだ問題になっていたと。もちろん、細菌感染症、ウイルス感染症もですね。それが今では、非感染症、たとえば成人病ですとか生活習慣病と呼ばれるものが発展途上国で出てますので、そういう意味ではいわゆる国際保健の分野も今、ここの研究所にはあるんです」
寄生虫というと、たしかに最近ではあまり聞かなくなった。学校でのぎょう虫検査などでも、陽性になる子はほとんどいない。それでも1964年生まれのぼくが子どもの頃は、死に至る病としての寄生虫病、たとえば日本住血吸虫病の恐怖を生々しく語った児童読み物などがごく普通に学校図書室に置かれていて、小心な子どもを震え上がらせていた。それが今では、小学生に聞いてもこの寄生虫を知っている子は少ないだろう。むしろ、ニュースで話題になるウイルス性出血熱に恐怖をおぼえたり、ファストフードばかり食べているとメタボになるぞ、とかそういう保健知識、公衆衛生知識を持っていたりするだろう。
東亜風土病研究所が改称した背景には、時代に応じた、あるいは、先取りした、このような背景があった。
そんな中で、安田さんが主宰するのは「新興感染症学分野」だ。取り組んでいる研究のコアな部分として以下のものがある。
・高病原性ウイルスの増殖機構の解明。
・新規抗ウイルス療法の開発。
ここでいう高病原性ウイルスというのは、基本的には新興ウイルスのことだ。安田さんは、表を指しながら説明をしてくれた。
「WHO(世界保健機構)の定義だと、70年以降に出現したものが新興感染症です。もっとも厳密な話ではなくて、70年より前に出現した、マールブルグ熱とかラッサ熱なんかも新興ウイルス感染症に含まれています。20種類以上ある中で、僕らが主なターゲットにしているのは、ウイルス性出血熱と呼ばれるものです」
ウイルス性出血熱!
表にあるのは、エボラ、マールブルグ、ラッサ、クリミア・コンゴなどだ。
まさに、我々が、新興感染症と聞いて、最初に思い浮かべるのは、これらの出血熱ではないだろうか。
1990年代から2000年代にかけて、つくられた映画やテレビドラマでも、高熱を発し、出血して死に至るこの系統の病気の恐怖を強調したものが多かった。
そして、2014年の時点で、ウイルス性出血熱の中で最も知名度の高いエボラ出血熱が西アフリカのギニア、リベリア、シエラレオネ、3国を中心に猖獗(しょうけつ)をきわめている。
安田さんはまさにこの原因ウイルスの専門家なのである。
明日は” 第2回 エボラ出血熱はどのように広がるのか ”に続く・・・・・
【参考資料】 : ウイルス感染症の把握と実験室診断法(2/3)
Ω・Ω 熱帯医学研究所安田二朗教授にインタビュー Ω・Ω
――プロジェクトの進捗や成果は?
安田教授:2015年に調査を行って、2016年からプロジェクトを開始し、5年を迎えました。新型コロナウイルス流行により、2020年度は殆ど活動が出来ない状況で、プロジェクト期間を延長することになりました。渡航再開を受けて順次活動を進めています。
安田教授:5年経ちますが、最初は結構苦労しました。コミュニケーションですね。もともと付き合いがある国ではなかったのでゼロからのスタートです。最初は検体採取からで、ランバレネ医療研究センターとプロジェクトを開始した時は、毎年どんなウィルス感染症がガボンで流行っているかさえも分かっていませんでした。どんなウィルス感染症が問題になっているのか調べる。それを調べてその問題となっているウィルス感染症に対して現地で診断できるシステムを現地で導入していく。そのような道筋で取り組んでいます。
安田教授:最近は活動をしている中で色々なことが見えてくるようになり、例えばデング熱は4つ血清型があるのですが以前は2型が主だと思われていましたが、実はここ5年ぐらいの間に3型にシフトしていることが分かりました。これまであまり報告のなかった肝炎ウィルスについても感染経路も分かるようになってきました。色々な実態が見え始めてきたのが今の状況です。
―― これまで研究を進められる中で嬉しかったこと、満足していないことはありますか?
安田教授:満足していないですね(笑)。多分一生しないです。若い人たちにも言いますが、我々まだ何も成し遂げてないです。だからもっと貪欲に色々なことに取り組まないといけないと。僕も30年やっていますけど、自分でもまだ成し遂げていないと思っています。じゃああと10年何ができるか考えてやっています。
安田教授:嬉しかったことは、小さいことは沢山あります。例えばギニアに行った時に僕らが行くと現地の子どもたちが集まってきて、色々なところを触ってくるんです。日本人が珍しいから手を握ってくる。やっぱり人間ってウェルカムで迎えられると嬉しいです。あとはこういう仕事をしていると色々なところに行けます。ガボンの僕らが活動しているところも首都から270キロ離れているところで、4、5時間車で道なき道を走って行くようなところにも行けますし、色々な人と文化と交流できる。嬉しいというよりも楽しいです。
安田教授:楽しいことは大事です。研究の何が醍醐味かと言うと「未知を既知にすること」。僕らが発見することで未知を既知に変えられる。それがやっぱり面白い、楽しいことですね。
安田教授:僕らの希望としてはこのようなインタビュー記事を見て、私もアフリカでのフィールド活動してみたいです、こういうウィルス研究してみたいです、という人が現れてくれることです。それが僕らにとって一番嬉しいレスポンスですね。
・・・・・・・つづく
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