☆ 京都盆地内でいがみ合う神の末裔が和解(1392年=明徳の和約、南北朝合一) &so 100年後に、船員を騙し続てクリストファー・コロンブスがプエルトリコに上陸(1493年) ☆ バスティーユ牢獄に収監されていた「ベールで顔を覆った囚人」=鉄仮面/正体不明=が死亡(1703年) ☆ リンカーンが「人民の人民による人民のための政治」と演説(1863年)。 しかり、日産自動車が外資の玩具にされるのにこれ以上我慢出来なくなった日本人のイエスマンが、ボスを司直の手に引き渡す(2018年)。
本日記載附録(ブログ)
人間って何だろう?そして、「人間って何だろう」と思う心って何だろう?
そんな疑問に端を発して、ヒト(人)以外の霊長類を比較認知科学的視点から研究
ヒトに最も近縁なチンパンジーを主な研究の対象に選ぶ
「熊本サンクチュアリ」に行って59にん(人)のチンパンジーと暮らす
= 未踏の領野に挑む、知の開拓者・平田聡(11/12) =
【この企画はWebナショジオ(文=川端裕人、写真=的野弘路)】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
第5回 熊本サンクチュアリと動物福祉と研究の未来 =2/3=
「これは最近、使われるようになってきた造語です。われわれ人間は、はるか昔のことに思いをはせたり、遠い将来のことを想像することができます。つまり、心の中で、過去から未来まで時間を移動することができる。それを『心的時間旅行(Mental Time Travel)』といっているわけです。霊長類研究所の松沢先生は、チンパンジーは『今ここにしか生きていない』っていうふうに仰ってますけど、本当にそうか。そう言い切れるほど単純化できるわけではないかもしれないけれど、人間に比べると『とても狭いところしか見えてない』ってのではないかとは思っており、それを探っていきます」
ぼくらは、時間の感覚を当たり前のように思って日々暮らしているが、考えてみれば新生児が時間についてどれだけ理解しているか分からない。だから、発達心理学では、人間がどのように「時間を獲得」するか考えられてきた。その筋でいえば、平田さんの研究は、「時間の意識の系統発生」を見るものでもある。
平田さんのお話をうかがった後で、サンクチュアリのあちこちをさらに案内してもらった。
サンクチュアリは山腹にあり、端から端まで歩くだけで結構な高低差だ。100にん以上のチンパンジーがいた時期には、最大5つの棟で飼育していた。今、59にんが使っているのは、3棟だけだ。
動物園ではないから、見た目はよろしくないと思う人も多いかもしれない。屋外運動場も、檻になっていて、最近の動物園の水準からいうと、みすぼらしい。見せるための施設ではないからといえるが、実は、元々、良い状態で飼育するために知恵を凝らした施設とも言い難い。平田さんは大学の研究主宰者として研究を推進すればいいというだけでなく、チンパンジーの生活向上にも努めなければならない。むしろ、そちらが第一だと、サンクチュアリの本旨を思い返した。
その点で、ぼくは案内していただいた施設をみせていただいた限りでは「ほっとした」といえる。いかに見栄えの悪い「檻」であっても、その中を過ごしやすくする方法はある。そのための手法も、実は日本では京大の霊長類研究所から始まっていて、平田さんが「新しいことが始まりそう」と感じたまさに同じ時期に、一大改革が起きていた。
聞いたことがあるかもしれないが、「環境エンリッチメント」という。
飼育下の動物、この場合は、飼育下のチンパンジーの生活環境をできるだけよくするために、ありとあらゆる努力・工夫をすることを指す。もちろん、無尽蔵にお金や人的資源を使うわけにもいかないので、できる範囲で、ということになるのだが、間違った方向に無駄な努力を費やしてしまうこともあるため、その点、野生での観察や、飼育下での実績を参考にしつつ、できることを取り入れて行かねばならない。
・・・・・・・・明日に続く・・・・・
【参考資料】 : どちらが清潔? 人とチンパンジーのベッド(1/2)
Ω・Ω 人工的な環境はどれほど清潔で健康的なのか、最新研究 Ω・Ω
「臭い手で触るな、汚らわしい猿め!」
1968年の名作映画『猿の惑星』でチャールトン・ヘストンが放った台詞は、最も近縁の哺乳類に対して人々がつい抱きがちなイメージを端的に表している。
「臭い」「汚い」だ。
しかし、その評判は疑った方がいいかもしれない。そう思わせる研究結果が、5月16日付けのオンライン学術誌「ロイヤル・ソサエティ・オープン・サイエンス」に掲載された。
調査が行われたのは、アフリカ、タンザニアのイッサ渓谷。放棄されたチンパンジーのベッドから、科学者たちが綿棒で試料を採取して調べた。その結果、検出された細菌のうち、チンパンジー自身の皮膚、唾液、ふんに由来するものは3.5%しかなかった。一方、米ノースカロライナ州で以前行われた人間のベッドの調査では、同様なものが35%という桁違いの数字が出ていた。
ダニやノミといった寄生虫も、チンパンジーのベッドにはほとんどいなかった。(参考記事:「ダニの奇妙な世界」)
「私たちの環境における『清潔』ということについて、考え直す必要があります」。ノースカロライナ州立大学の博士課程学生で、研究を主導したメーガン・テメス氏はこう話す。(参考記事:「豊かな家ほど虫も豊富、虫にも“ぜいたく効果”」)
毎晩新しいベッドを作る
と言っても、木の葉でベッドを作り始めるのはまだ早い。その前に知っておくべきことがいくつかある。
まず、チンパンジーは毎晩新しいベッドを作る。また、排便の際には、ベッドの端から注意深く身を乗り出す。(参考記事:「チンパンジーは眠りやすいベッドを作る」)
したがって、私たちが人生の3分の1を過ごすシーツの中よりも、チンパンジーの寝床の方が体に由来する細菌が少ないだろうというのは、少しは筋が通っている。
ところが、科学者たちが驚かされた結果もあった。
「外部寄生虫と糞便系の細菌が多く出るだろうと予想していました。糞便系細菌群がチンパンジーの毛で増えるという証拠が、これまでにたくさん出ていたからです」とテメス氏。
論文によると、チンパンジーのベッドの中における微生物などの状況がベッドの外の環境とほぼ同じであることが、自身の体に由来する病原体や害虫が少ない理由かもしれないという。
・・・・・・・つづく
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