☆ ぼっちがバーゲンセールで日頃の鬱憤を晴らすいい買い物の日。& 聖マルティヌスの日/リメンブランス・デー(戦没者追悼記念日、復員軍人の日)にして 介護の日。 ☆ ポッキー・プリッツは元よりもやし・たくあん・麺、果てはきりたんぽや豚まん等色んな食べ物を記念する日。やっぱ食欲の秋だねぇ。 ☆ アメリカでは何かに感謝する日だが、2,738名の生贄を差し出して平和の女神が降臨した(1918年=第一次世界大戦が終結=)日でもあるからイギリスやカナダ・オーストラリアではお墓にポピーを供える日だったりする。
本日記載附録(ブログ)
人間って何だろう?そして、「人間って何だろう」と思う心って何だろう?
そんな疑問に端を発して、ヒト(人)以外の霊長類を比較認知科学的視点から研究
ヒトに最も近縁なチンパンジーを主な研究の対象に選ぶ
「熊本サンクチュアリ」に行って59にん(人)のチンパンジーと暮らす
= 未踏の領野に挑む、知の開拓者・平田聡(05/mn) =
【この企画はWebナショジオ(文=川端裕人、写真=的野弘路)】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
第2回 ヒト科の心はどのように発達してきたのか =3/3=
発達というのは、同じ種、つまり人間なり、チンパンジーなりが、生まれてからどういう能力や形質や行動を伸ばしていくか、という意味だ。けれど、それを人間とチンパンジーで並べてみれば、もっと視野が広くなる。この何千万年かの間に起きた「ヒト科の動物」、つまり、人間や類人猿の進化(系統発生、系統の発生と言い換えてもよい)の道筋で、どのような違いが生じてきたのか分かるわけだ。
具体的にはどんな実験をしているのか。
平田さんは、ブースの中でマウスを操作して、さきほどの動画の上にチンパンジーが見ていた場所を特定するマークを表示した。それによれば、チンパンジーの視線は、ふたりとも、オレンジジュースが入っているペットボトルと、注がれるコップの間を往来するばかりだった。その動作をしている人間の女性の顔を見ることは、一切なかった。
「典型的なチンパンジーの目の動きですね。人間だと、注いでいる人の顔も見るんですが、チンパンジーは、コップやペットボトルばかり見てます」
これだけなら、「チンパンジーは食べ物につられやすい」という仮説もアリなのだが、人間がただコップを積み上げるような食べ物が出てこないセッティングでもやはり顔を見なかったり、人間のかわりにチンパンジーが道具を使ってハチミツ舐めをする動画でも道具の方を見ていたり、しかし、チンパンジーだけや人間だけの画像を見せると顔を見たり、とチンパンジーの外界への関心の持ち方、つまり社会性のあり方に示唆を与える結果が得られる。平田さんのテーマである「社会的知性」に関係してくるのも分かるだろう。
さらにもう1組のチンパンジー母子、ミサキ・ハツカでも、同様のデモを見せていただいた。もっとも、訪問者であるぼくたちのためのデモというわけではなく、近い将来、行う予定の実験まで、チンパンジーがアイトラッキングの仕方を忘れないために定期的に行っているそうだ。4にんのチンパンーが、あまりにさりげなくこなしたので、それほど難しいものとは感じなかっただけで、実はかなり難易度が高いとも聞いた。
「人間ではさかんに行われていると言いましたが、チンパンジーのアイトラッキングは、世界的にもできるところは少ないんです。一番最初に成功したのは、霊長類研究所の当時大学院生だった元学生さんです。その学生さんが博士をとって、今ヨーロッパの施設に行っているので、今私のところとあわせて2カ所でだけできる、と。そして彼ももうじき、ここに合流して実験をすることになっているので、そうなると世界でここでしかできない実験だということになります」
思いの外、レアな実験のデモを見せていただいたことを、今さらながら知ったのだった。
次回記載 ”第3回 チンパンジーのあの「ナッツ割り」を見た!” に続く・・・・・
【参考資料】 : 「進化の隣人」チンパンジーに、ヒトの「心の起源」を探(3/8)
Ω・ 京都大学野生動物研究センター ; 平田 聡 教授/熊本サンクチュアリ所長 ・Ω
「チンパンジーは、日中の約半分を木の上で過ごす樹上生活者です。主食の果実を求めて木の上を動き回り、夜になると木の上で枝葉を曲げてベッドをつくってそこで寝ます。飼育棟の中には高い木を植えられないため、タワーはその代わりです。ちなみに、チンパンジーは雑食性で、果実だけでなく葉や花、草の茎に加えて昆虫や小型の哺乳動物も食べます」
このタワーは、野生動物研究センターの姉妹研究所である京都大学霊長類研究所で、1998年に世界に先駆け導入された。高いところで暮らすチンパンジーの性質にあわせ、野生環境に少しでも近づけるためだ。
飼育棟内には、消防ホースがあちこち張り巡らせている。消防ホースは丈夫なため、チンパンジーが木の枝代わりにぶら下がったり、その上で寝たりすることができる。
ヒトの「心の起源」に迫る
熊本サンクチュアリは、施設のミッションのひとつとして、チンパンジーの「動物福祉」の向上と「環境エンリッチメント」を掲げている。「動物福祉(animal welfare)」とは、飼育動物が飼育環境下で受けるストレスや苦痛を最小限にし、心理学的幸福を追求することをいう。「環境エンリッチメント」とは、動物福祉向上のために、飼育環境を少しでも豊かに、すなわち野生環境に近づけていくことだ。13mのタワーや消防ホースはそのための施策のひとつである。
それと同時に、サンクチュアリは研究や教育の舞台でもある。どれだけ動物福祉に配慮しても、飼育環境は野生環境とは異なり、チンパンジーやボノボはさまざまなストレスを受ける。そのストレスの程度を評価するため、睡眠行動をモニターする。あるいは、チンパンジーの行動や認知の特徴を評価し、ヒトとの共通点や違いを明らかにする。
いかにしてヒトが、進化の過程で「心」を獲得したかは大きな謎だ。その謎に迫るため、ヒトと最も近縁なチンパンジーやボノボの行動や認知を調査し、ヒトと比較する。それによって、ヒトの「心の起源」に迫る。「比較認知科学」と呼ばれる学問分野だ。
この、「動物福祉」と「研究・教育」の両輪をミッションとして掲げる熊本サンクチュアリができたのには、歴史的な背景がある。その経緯を平田教授は次のように語る。
「ヒトと近縁なチンパンジーは、かつて医学感染実験に供されていました。ヒトが感染する病気にチンパンジーも感染し、ヒトと同じような症状を見せます。1970年代に150人ほどのチンパンジーが輸入され、当初は肝炎のワクチン開発の実験用に、その後は胚性幹細胞(ES細胞)の研究やマラリアのワクチン開発の実験用に利用されていました」
このあと触れるように、チンパンジーは「近い将来、野生での絶滅の危険性が高い種」として国際自然保護連合(IUCN)の通称「レッドリスト」に登録され、ワシントン条約でも国際的な商取引が規制されている。ただし、ワシントン条約が採択されたのは1973年、発効したのは1975年、我が国が同条約を批准し国内で効力を持ったのは1980年のことである。1970年代にチンパンジーを輸入することは、法律上何ら問題がなかった。
・・・・・・・つづく
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