☆ スクリーンに映っていた黒塗りのオッサンが声を出したもんだから、観客がビックリ(1927年=トーキー映画『ジャズ・シンガー』が初公開)。 ☆ 海の向こうの資本主義国のギャングに感化されたアカが、大森で銀行強盗をやらかす思想的かつ戦術的な過ちを犯した(1932年=赤色ギャング事件)。 ☆ 直ぐはやらないのは当たり前のお役所仕事に業を煮やしたマツモトキヨシが、地元に「すぐやる課」を設置(1969年=千葉県松戸市役所)。
本日記載附録(ブログ)
宇宙から観測する地表付近に起伏する雨や雲を見てみたい
より綿密正確な天気を予報、防災の役に立っ観測が出来るはないか
地球規模で高精度の観測ができる「GPM主衛星」での研究をスタートさせ
2022年にNASAから名誉な「Exceptional Public Service Medal」が授与される
【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
地球観測研究センター主幹研究員;研究領域リーダ・沖 理子 (05/mn)
◇◆第2回 大雨や大雪を降らせる「南岸低気圧」の3Dスキャンに成功? =2/2= ◆◇
テーブルの上に示されたのは、これまで議論してきた「雨雲スキャンレーダー」に加えて、GPM主衛星に搭載されているマイクロ波放射計(降雨の立体構造は見えないが、観測範囲が広いメリットがある)の観測結果(図a)。さらに、ほぼ同時刻の日本の静止気象衛星「ひまわり」やアメリカの静止気象衛星「GOES」の赤外雲画像(図b)、そして、気象庁が発表した3月10日21時の実況天気図などだった。
「ちょっと悩んでいるのはですね、『ひまわり』などの画像と、気象庁の天気図と、GPM主衛星が実際通って観測した時間が微妙にずれているんですよね。30分とか1時間とか。ひまわりのデータは1時間くらいおきとかなので、GPM主衛星が通った瞬間の画像があるわけじゃないし、気象庁の天気図も少しずれたものしか分からない。で、さっきの観測は、いったいこのどこの部分を切ったのだろうか、と」
さきほど検討した帯域ごとの反射因子の図表は、GPM主衛星が観測した帯状の部分を、北東・南西方面にスパッと切ったものだ。
それを天気図に重ねると、ちょうど温暖前線と寒冷前線が近づいて閉塞前線になりかけているような混み合ったところを横切っているように思える。
「これ見ながら、悩んでいるのは、たぶん温暖前線を観測したと思っているんですけど、正確にはどこなのだろう、混み合っているところだから……」
いずれにしても、地表部分で温かい空気が広がっている領域と、冷たい空気の領域へと切り替わるところなのだが、さてどちらなのか。温暖前線ではしとしと雨が降って、寒冷前線は積乱雲などが発達し激しい雨が降る、という一般論的なイメージはあるものの、それくらいの知識で、こうだと言い切れるものでもない。「一緒に考えてください」と言われても、自分の能力をこえており、その時は、目の前でああでもないこうでもないと考える沖さんの姿を興味深く拝見させていただくことになった。
いずれにせよ、これはあくまで「初データ」である。
本格運用されれば、日常的に、この手のデータを得ることになるし、「どこをどう見たのか」知る方法もシステマティックになっていくだろう。
こと日本周辺については、例えば、梅雨前線、温帯低気圧に変わった台風、冬に日本海側で雪を降らせる雲など、さまざまな地域固有の気象現象の観測が蓄積される。それが、梅雨の謎や、台風の一生や、雪雲の不思議を解明する糸口につながると思うと、今からわくわくする。
次回は“第3回 全地球の降水マップを作成せよ”に続く・・・・・
【参考資料】 : 対談「空のなかの出来事が、私たちの営みを変える」(3/6)
Ω・Ω 新海 誠 × 沖 理子 Ω・Ω
(アニメーション監督) x (第一宇宙技術部門地球観測研究センター研究領域リーダ)
人の目で見る地球とは違う、様々な色彩の地球を見る
沖 : まさにその空の魚の存在が気になって、今日お聞きしたいと思っていました。
新海 : あれは実は水と風のミックスのようなイメージで描いています。普段から観測されている沖さんは別ですが(笑)、人間には大気中に溶け込んでいる水蒸気は見えませんよね。でも水蒸気は確かに実在していて、陽菜は天気の巫女としてその水蒸気の流れが見えているんです。水蒸気が上昇気流に乗って、空の高いところに持ち上がっていく様子を描いてみたいという発想もありました。
沖 : おも : しろいですね。普段、雲粒が、降水粒子が、エアロゾル粒子が~と研究している私にとっても(笑)、あの空の魚は違和感なく、受け止めることができたんです。あと、白い龍が空を飛んでいるシーンも興味深く観ました。
新海 : あの龍は偏西風やジェット気流をイメージしていたんです。まるで地球をぐるりと取り巻く巨大な龍の様なイメージで。
沖 : なるほど、偏西風のジェット気流が蛇行することによっても異常気象は引き起こされますから、あの龍が東京に雨を降らせていたんですね。
複雑で多様で、簡単には測れないこの世界
新海 : 異常気象と言えば『天気の子』は日本を始め、様々な国で公開させてもらいましたが、"BOY MEETS GIRL"のロマンチックな物語と受け取る方はもちろん、海外では特に気候変動の映画だと読み取る方が多くいました。
沖 : 私自身も気候変動という視点から観ていました。その上で、もし映画のような世界が現実になっても、私たち人類はきっとこうして頑張って生きていくのだろうな、とむしろ前向きな気持ちになりました。
新海 : 少しでも明るい手ごたえを持って劇場を出てもらえるような映画にしたいと思っていたので、その感想はとてもうれしいです。
沖 : でも、時間が経つにつれて思ったのは、帆高くんが選んだのは陽菜ちゃんだった。すなわち人類が温暖化を止めていないという事実は、私たち自身が今も選んでいる。そう思ったんです。
新海 : その通りだと思います。大前提として映画はフィクションですから、「こうしなければいけない」という政治的なメッセージは、映画には込めていません。込めてはいませんが、僕は『天気の子』ではふたつの視点を提供したつもりでいるんです。劇中で登場する気象神社の神主が「なーにが異常気象じゃ!だいたい観測史上初とか、せいぜい100年ぐらいじゃないか」と言ったり、あるいはおばあちゃんが「東京は沈んじゃったけど、元に戻っただけだわ」というような台詞を言ったりしていますよね。
・・・・・・続く
⬡ ⬢ ⬡ ⬢ ⬡ ⬢ ⬡ ⬢ ⬡ ⬢ ⬡ ⬢ ⬡ ⬢ ⬡ ⬢ ⬡
=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
前節へ移行 : https://blog.goo.ne.jp/bothukemon/e/b048f625f9691c010c3cd19667e72ecc
後節へ移行 : https://blog.goo.ne.jp/ 学561/e/xxx
----------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい--------------
【浪漫孤鴻;時事自講】 :http://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/
【壺公夢想;如水総覧】 :https://thubokou.wordpress.com/
================================================
森のなかえ
================================================