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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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地球の降水量,空から観測すれば/ 沖 理子(06/mn)_学究達=562

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ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年10月07日<ⰧⰊⰧ

☆ チェ・ゲバラがライフワークであった『ゲバラ日記』を書き上げる。「我が生涯に一片の悔いなし」として翌日ボリビア軍の捕虜となり、翌々日に処刑される(1967年)。 ☆ 巨人軍とその親会社となる新聞社が結託し、パ・リーグ切っての強豪の八百長をスクープ(1969年=黒い霧事件)。パ・リーグの人気を失墜させることに成功し、巨人軍によるプロ野球支配を盤石のものとする。 ☆ クイズ番組や歌番組の司会者だった久米宏がニュースステーションでアンカーマンに(1985年)。日本の報道番組の価値下落の第一歩。

本日記載附録(ブログ)

宇宙から観測する地表付近に起伏する雨や雲を見てみたい

より綿密正確な天気を予報、防災の役に立っ観測が出来るはないか

地球規模で高精度の観測ができる「GPM主衛星」での研究をスタートさせ

2022年にNASAから名誉な「Exceptional Public Service Medal」が授与される 

【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)

地球観測研究センター主幹研究員;研究領域リーダ・沖 理子 (06/mn) 

◇◆第3回 全地球の降水マップを作成せよ =1/2= ◆◇

GPM主衛星に搭載されている「雨雲スキャンレーダー」(DPR、2周波降水レーダー)による初公開データについて見てきた。

「上空からの立体的な雨の観測」に興奮し、その点に焦点をあててきたので、ここであらためてGPM主衛星の情報をまとめておこう。

 GPM主衛星が飛んでいるのは地上400キロの低軌道で、軌道傾斜角は65度だ。つまり南緯・北緯65度までの間の上空を、ぐるぐる飛び続けている。

 主要な観測機器は2つある。ひとつが、日本で開発した2周波降水レーダー(DPR)で、もうひとつが、NASAが開発したマイクロ波放射計(GMI)だ。

 DPRは、これまでの記述の中の主役、愛称は「雨雲スキャンレーダー」。幅250キロ程度の帯で、立体的な降水分布を見ることができる。地上に降る雨だけでなく、上空の雨や氷晶の量も、高さについて250メートル解像度で割り出す。一方、マイクロ波放射計GMIは、幅900キロ近い範囲で、降水の強度を観測することができる。みずから電波を発して反射を見るレーダーではなく、海面や陸、大気などから放射されるマイクロ波を見て、大気中の水の量を推定する。DPRとGMIは、それぞれ長所短所があり、相補うように設計されている。

 GPM主衛星の打ち上げが成功したのは2月28日だが、その後、所定の軌道に導入され、3月の始めには、DPRとGMI、両観測装置も起動された。それで、すぐに観測開始というわけにはいかないのは、様々な調整を行わなければならないからだ。

「例えば、観測機器が系統的な誤差を持っていたら、それはできるだけ早く見つけて校正しなければならないんです。DPRのようなレーダーの場合には、今、つくばにある地上校正器とやりとりしながら、衛星の送受信が正しいか見ます。つくばの上を飛んでくるのは3日に1回なので、可能な限り校正をやっていきます」

 もちろん、マイクロ波放射計GMIもアメリカ側で校正を行っている。そして、最終的には、DPRとGMIの観測がうまく整合しなければならない。もしも、2つの観測機器が描く降水の像が食い違うなら、どちらかが間違っているか、両方間違っているか、だ。

「ハードの特性を掴んで、きちんと校正したデータを出せたとして、そのあとでそれを降水の量や分布に直すために、私たちはある仮定を持ったモデルを作っているんですね。そのモデルを使って降水の量を推定します。ソフトウェア側の話です」

・・・・・・・・明日に続く・・・・・

【参考資料】 : 対談「空のなかの出来事が、私たちの営みを変える」(5/6)

Ω・Ω 新海 誠 × 沖 理子 Ω・Ω

(アニメーション監督) x  (第一宇宙技術部門地球観測研究センター研究領域リーダ)

人の目で見る地球とは違う、様々な色彩の地球を見る

沖 : 「世界なんてさ、どうせもともと狂ってたんだから」という台詞もありますよね。すごく印象的でした。

新海 : 人間に気候を変えられるわけがない。たかだかこの100年の異常なんて異常じゃない、と。それはある種、地球温暖化懐疑論と同じロジックではあるのですが、災害の多い日本列島に住んでいる僕たちにとっては馴染みやすい考えでもあります。それがひとつ目の視点。ふたつ目の視点は、今みんなが感じ始めている異常気象というものは、やっぱり人間の経済活動の影響だし、それはある意味で僕たち自身が選んでいることだよね、という視点です。まさに「しきさい」もその状況を観測して、変えていくための気候変動観測衛星だと思います。僕はそのふたつの視点を提供しながら、すごく極端ではありますが、この先の起こりうるかもしれない世界を映画の中で見てみたいと思いながら『天気の子』を作ったんです。

沖 : 地球温暖化というと、温暖化を引き起こしている原因は二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの影響で、それをいかに削減できるか?ということをCOP(気候変動枠組条約)で具体的な対策を行っていますが、実は雲ができるために必要なエアロゾルが気候変動に関わりがあることはあまり一般的には知られていません。そもそも雲を構成する雲粒は、このエアロゾルを核としながら水蒸気の凝結により生成されます。そしてエアロゾルの種類と数の違いが雲に影響して、雲粒の大きさや数を変え、雲が太陽光を反射する効率や、雲として存在する時間の長短、雨粒にまで成長するかどうかにも関係してくるんです。つまりこれらの現象が複雑に絡み合いながら、温暖化を加速、または減速させていると考えられていますが、エアロゾルや、雲、雨が地球全体でどのように分布しているかわかっていないので、具体的な答えはまだ出ていないのです。

新海 : 自分の居場所を確かなものにしたい。そういう欲望が、人間誰しもあると思うのですが、あの空に浮かぶ雲のことで、まだわかっていないことがたくさんあるんですね。複雑で多様で、簡単には測れないこの世界。自分もまたその一部なんだなと改めて思いました。

沖 : 本当にそうですね。その上で私自身の立場で言うと、その世界を観測することを止めないこと。そして見ることの解像度をあげていくことで、人類がよりよく暮らすための行動に結びつけられるよう、これからの研究を続けていきたいと思っています。

空を通じて、大事なものと目が合う

沖 : 新海監督の作品に『秒速5センチメートル』という作品がありますが、種子島が舞台のひとつなっていますよね。それで主人公の少年が同級生の女の子と行きつけのコンビニに立ち寄るシーンがありますが、そのコンビニの窓には地球観測プラットフォーム技術衛星「みどり」(ADEOS)のポスターが貼ってあって、それが何気なく映るシーンがあるんです。「みどり」は地球温暖化や異常気象など、環境の変化に対応した観測データを取得する衛星で、1996年に種子島宇宙センターから打ち上げられました。人工衛星の中でも、地球を観測する衛星を取り上げてもらったあのシーンはうれしかったです。

新海 : ありがとうございます(笑)。『秒速5センチメートル』が公開されたのは2007年。もう10数年前の作品なので記憶も曖昧ですが、この作品を作るために実際に種子島へロケハンに行ったんです。それで、ふと立ち寄ったコンビニに当時NASDA(現・JAXA)のポスターが貼ってあったり、高校の廊下にH-IIAロケットの打上げ写真が飾ってあったりして、島の日常に宇宙開発がしっかりと接続しているんだなというのがすごく印象的だったので、そういう描写を物語のなかに取り入れたいと思ったんです。

  ・・・・・・続く

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森のなかえ

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