ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年08月28日<ⰧⰊⰧ ◆ 住友が銅の生産で一帯を禿山にしたおかげで大水害が発生(1889年=別子大水害)、住友は植林だの精錬所の移転だの後始末に忙殺される破目になり田中正造から皮肉にも褒められることに。 ◆ 日本のテレビコマーシャルの誕生は、この日フィルムの裏表をひっくり返したことで始まった(1953年=NTVが本放送開始)。 ◆ 上の階のピアノのうまさに嫉妬した男が、そのピアノを持っていた一家を皆殺しに(1974年=ピアノ騒音殺人事件)。
本日記載附録(ブログ)
物理学の理論を纏い、天文学の観測を駆使して天空に挑むドンキホーテ
== ビッグハ ゙ン、ダークマター、ダークエネルギー、インフレーション理論、宇宙背景放射、重力波 ==
宇宙の謎と万物の根源を解き明かすべく、観測衛星WMAPを駆使した宇宙物理学者
『天文学者ですがなにか?』と天空から話し掛け、時々 ピアノを弾くためで宇宙から地上に戻る
【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
“宇宙論の黄金時代”のエースとして活躍するマックス・プランク宇宙物理研究所所長
=宇宙の始まりから終わりまでを理解するのを生涯の目標とするシニアフェロー小松英一郎=
小松英一郎(12/mn)
◇◆第5回 波長10億光年以上の重力波 =1/3= ◆◇
ずいぶん深いところまで、話は進んできた。
専門的な記事なら、WMAPの成果だけでもこの何倍もの言葉を費やして、解析の方法などに進みたいところだが、ここではそこまでいくだけの「紙幅」も、ぼくの能力もない。
ただ、WMAP衛星で得られた宇宙の「音波」を図示しておくのは、ぼくなんぞよりももっと探究できる人にとっては有益だろうし、音響学など宇宙には直接関係ない分野の研究者にとっても興味深いかもしれない。下記の図がまさにそれ。
WMAPが観測した宇宙背景放射から得たパワースペクトル、つまり、宇宙の晴れ上がりの時に放たれた光に刻印された音波の情報を、周波数ごとに分解して強度を示したものだ。横軸が周波数、縦軸が強度(ただし単位はケルビン(絶対温度)の2乗になっている)。1つ目のピークの位置から宇宙年齢などがわかり、ピークの高さからは暗黒物質の密度などが分かる。またこの2つの情報を組み合わせると、宇宙の膨張にかかわるハッブル定数も明らかになる。2番目のピーク以降や全体の傾きにも、それぞれ意味がある。といったふうに、このパワースペクトルから「宇宙論を決める」ことができるという。
これをしげしげと眺めたあとで、小松さんが最初に見せてくれたWMAPによる宇宙のシワを描いた天球写真や天球儀に立ち返ると、非常に感慨深いものがある。
あえていうなら、
「宇宙の『始まりの終わり』に撮った記念写真」みたいなもののような気がするのだ。
というのも、これはインフレーションが終わって宇宙が加熱され、宇宙がまだ光と物質が相互作用する流体だった時代が終わった瞬間(宇宙の晴れ上がり)に放たれた、太古の情報が含まれるぎりぎりの光なのだから。ぼくたちもよくあるではないか。いつでも撮れると思って、全員集合の記念写真を撮らずにいたら、いよいよお別れの時間がやってきて、あ、まずい、急いで撮っとけ、ハイ、チーズ、みたいなパターン。その後、最初の星ができ、局所的に電子が再電離すると、再び散乱を受けた光は最初の頃の情報を一部失ってしまうわけだが、それでも、貴重すぎる宇宙の始まりのポートレイトが、WMAPやプランク衛星によってもたらされた。
今後、インフレーション理論をどう追い込んでいくか、小松さんの「これから」を絡めて質問した。
小松さんは、やはりインフレーション宇宙の理論の、信じられなさ、についてから説き起こした。
「どう考えても、インフレーション宇宙の理論ってめちゃくちゃなことを言ってると思うんです。それこそ10のマイナス36乗秒という、ものすごい短い間に全部起きて、その後、宇宙の晴れ上がりは38万年ですから、大分開きがあります。本当もう何かめちゃくちゃですよね。まず宇宙がどう始まったか誰もわかんないし、インフレーションがあったかどうかもわかんない。まあ、どうもありそうだという気配は大分感じてきている。でも、そこからどうやって宇宙が加熱され、ビッグバン宇宙が始まったのか。つまり、どうやってこのエネルギー源が熱に変わったのかっていうのは誰も知らない」
小松さんは本当に楽しくてたまらないと雰囲気でいうのだ。WMAP衛星の成果で「宇宙論を決めた」後でも、それだけの疑問が残っている。
・・・・・・・・・明日に続く・・・
【参考資料】 : 暗黒物質・暗黒エネルギーの謎に迫る (9/14) ;
Ω ―我々の住む宇宙は何からできているのか/ 村山 斉 東京大学特別教授― Ω
ILC
10年前に日本の高エネルギー加速器研究機構(KEK)などの貢献によりこの技術ができることがわかった。この技術を用いた施設である国際リニアコライダー(ILC)をぜひ完成させようという議論が盛んになっている。現在、ヨーロッパはLHCで忙しく、米国は別の実験で忙しいので、ぜひ日本でやってほしいという話になっている。
ILCは直線の実験施設だ。真ん中でつくった電子と陽電子の束を端に持って行ってすぐ加速する。直線が良い理由は2つある。1つは、丸い加速器だと、トンネルの形状に合わせて軌道を曲げていかないといけない。曲げるたびに力を加えるので、光を発する。光を発するとエネルギーを失う。したがって、加速しようとしても限界ができてしまう。直線だとエネルギーの漏れがないので、エネルギーを効率よく使うことができる。グリーンな加速器になる。
直線が良い2つ目の理由は、直線だと継ぎ足してもっと多くのエネルギーを加えることができる。装置の蛇腹のような所に電波を入れるが、電波は波なので、サーファーが波に押されて加速するのと同様に電子の束が波に押されて加速していく。そして、最後に、髪の毛の1000分の1の細さまで絞ってコントロールして衝突させることができる。そのような技術が日本で確立した。それができると餡子が飛び散らずにきれいな反応が見られる。1本だけ見えないというのがくっきりわかる。
・・・・・・・・明日に続く・・・・・
⬡ ⬢ ⬡ ⬢ ⬡ ⬢ ⬡ ⬢ ⬡ ⬢ ⬡ ⬢ ⬡ ⬢ ⬡ ⬢ ⬡
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
前節へ移行 : https://blog.goo.ne.jp/bothukemon/e/96b466aade6c5d39d9932e78f63e9fd4
後節へ移行 : https://blog.goo.ne.jp/ 学533/e/xxx
----------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい--------------
【浪漫孤鴻;時事自講】 :http://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/
【壺公夢想;如水総覧】 :https://thubokou.wordpress.com/
================================================
森のなかえ
================================================