ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年08月23日<ⰧⰊⰧ ◆ 白虎隊が腐女子の妄想の種にされた末に、やおい穴をおっぴろげて滅亡(1868年)。&so、東京・竹橋で近衛兵が反乱したのは10年後。白虎隊の怨念が再燃したか…… ◆ 新潟の萬代橋の欄干が崩落。一万年どころか20年しか持たなかった(1948年=花火大会の見物客が殺到、死者11人)。 ◆ 伝説の名文句、『何のための前進守備だ!』が横浜スタジアムから全国に鳴り響く(2006年)。
本日記載附録(ブログ)
物理学の理論を纏い、天文学の観測を駆使して天空に挑むドンキホーテ
== ビッグハ ゙ン、ダークマター、ダークエネルギー、インフレーション理論、宇宙背景放射、重力波 ==
宇宙の謎と万物の根源を解き明かすべく、観測衛星WMAPを駆使した宇宙物理学者
『天文学者ですがなにか?』と天空から話し掛け、時々 ピアノを弾くためで宇宙から地上に戻る
【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
“宇宙論の黄金時代”のエースとして活躍するマックス・プランク宇宙物理研究所所長
=宇宙の始まりから終わりまでを理解するのを生涯の目標とするシニアフェロー小松英一郎=
小松英一郎(08/mn)
◇◆第3回 ビッグバンは宇宙の始まりではない =3/3= ◆◇
ここで注意喚起しておきたいことが2点。
1つめは、「宇宙の加速膨張」だ。
図の右側の端近くに、「ダークエネルギー(暗黒エネルギー)による加速膨張」とある。宇宙が膨張しているのはよく知られている。それがいつまでも続くと宇宙は際限なく引き延ばされてやがては絶対零度の「熱的な死」を迎えることになる。しかし、そうはならず、どこかで膨張が収縮に反転し再び原初の「ビッグバン」のような火の玉に戻ってしまうのかもしれない。ぼくが学生時代に読んだ本では、そのような問題が取り沙汰されていた。しかし、今では、宇宙が膨張し続けているのみならず、この80億年の間、さらに加速して膨張しているという驚きの観測事実が受け入れられている。その加速膨張をもたらしているものを暗黒エネルギーと呼んでいるわけだ。実は正体不明なままのこの暗黒エネルギーを、宇宙論研究者や天文学者に信じさせるにたる成果を出したのがWMAPだ。
さらに、2番めの注意喚起は、宇宙の始まりとしてよく言及される「ビッグバン」そのものだ。
図をよくよくみると「ビッグバン膨張」の始点は、宇宙の最初にあったらしい量子ゆらぎの部分ではなく、インフレーションでもなく、その後あたりに置かれている。これはなにを意味するのか。
「実は、僕たちは、ビッグバンって、宇宙の始まりだと思ってないんですよ。といいますか、ビッグバン宇宙論が結局何を言っていたかっていうと、宇宙は昔熱かったっていうことだけなんです。
宇宙が昔熱ければ、みんなうまく説明できるということで。じゃあ、宇宙がいかにして熱くなったか言わないといけないわけです。それが1つ問題でして、宇宙は始まるとすぐにインフレーションが起きてバッって広がるわけですよね。
するとやっぱり宇宙は冷えちゃうので、インフレーションが終わる頃には、宇宙めちゃくちゃ冷たいんですよ。それはどう考てもビッグバン宇宙じゃない。そこで、インフレーションで宇宙をワッと引き伸ばした何だかわからないエネルギーがあると考えて、このエネルギーが突然、熱に変わる。というような段階を経て、初めてビッグバン宇宙はスタートするっていうことですね」
いやあ、驚いた。自らの不明をはじた。
ずっと「ビッグバン=宇宙の始まり」と信じていたのだが、今の宇宙論では、ちょっと意味合いが違うのである。
「実際、宇宙論業界やそのまわりでもインフレーションとどう整合をつけようか皆さん迷われてると思うんです。僕は、だから宇宙の始まりという意味でビッグバンという言葉は使わないですね。できるだけ使いたくないです」
たぶん、宇宙論の展開を常時チェックするような立場、興味の人を除いて、この件、知識がアップデートされていなかった人は多いのではないだろうか。お話を伺いつつ、驚いたことが多々ある中で、ぜひ紹介しておきたいことであった。
次回は“第4回 宇宙はかつて音に満ちていた”に続くつづく
【参考資料】 : 暗黒物質・暗黒エネルギーの謎に迫る (5/14) ;
Ω ―我々の住む宇宙は何からできているのか/ 村山 斉 東京大学特別教授― Ω
暗黒物質とは
望遠鏡と加速器実験という手法を使用して、さらに宇宙の始まりを知りたい時に出てくるキーワードが「暗黒物質」である。暗黒物質について次にお話ししたい。
現在、暗黒物質の正体は全くわかっておらず、未知の物質である。暗黒物質は原子でできていない物質である。後にお話しするように暗黒物質は我々のお母さんであることがわかっている。暗黒物質は我々のルーツを知る上において大事なものになる。
都内ではなかなか見えないが、地方に行くと、図8のような天の川が夜空に見える。天の川が川のように流れているように見えるのは、お好み焼きのように扁平な形をした銀河の端の方に我々がいて、銀河を横から見ているからだ。昔の人は地球が宇宙の中心だとか、太陽が宇宙の中心だとか言って殺し合いまでやっていた。しかし、地球や太陽が宇宙の中心だという考えはどちらも間違えで、地球は銀河の中心から2万8000光年も離れた住みやすい郊外に住んでいるということになる。
銀河の中心には昔爆発した超新星という星がたくさんあって、放射能汚染が進んでいて人は住めないだろうと言われている。逆に銀河の端に行くと、星をつくるガスがほとんどないので、いわゆる過疎地帯で住めない。太陽系は銀河系においてはちょうど良い場所に位置しているということができる。
しかし、太陽系が銀河の中心にないということは、我々は銀河の中で公転している。銀河は横から見ると、図9のように、薄いお好み焼きのような扁平な形をしているので、地球から銀河の中心を見ると、銀河は横に長く星が繋がって見えるので、天の川と呼ぶように目に見えている。天の川銀河の厚みは1500光年しかない。2万8000光年の横幅に比べると短く薄いということがわかる。
天の川銀河の端の方にある我々の太陽系は銀河の中を公転している(図10)。公転速度は毎秒220 kmとものすごいスピードだ。東京から名古屋まで1.5秒でついてしまうスピードだ。
太陽系はこのようにものすごいスピードで公転しているのに、なぜ銀河から飛んで行かなかったのか。飛んで行かないためには、何かが引っ張ってくれなければならない。引っ張ってくれる重力の元になるのは銀河にある星だろうと当然思う。銀河の中にどれだけの星があるのかを観測して数え上げて、そこから来る重力を調べてみると、実はそれだけでは足りない。
銀河系というのは星の集まりであると信じられていたが、もしそうだとすると、星から来る重力では我々太陽系を繋ぎ留めておくことはできないので、太陽系は何十億年も昔に銀河系から出て行って何もない宇宙空間を彷徨っているはずである。しかし、銀河の中におさまっているということは、何かが引っ張ってくれている。しかし、見える星では足りない。ということは、望遠鏡では見えない何かがあって、その重力によって我々太陽系は銀河の中におさまっているはずである。
したがって、銀河の中には何か見えないもの、つまり暗黒なものがある。それは重力の元になるものだから物質に違いない。それで暗黒物質という名前がついている。名前以外のことは何もわかっていない。
・・・・・・・・明日に続く
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