ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年08月19日<ⰧⰊⰧ ◆ 中京商業が準決勝で5時間近くも甲子園で粘りながらやっと1点差で勝利(1933年)。この結果同校はこの年の甲子園で栄えある日本一となるが、81年後には同じ中京と名のつく高校が硬式と軟式の違いとは言え同様に準優勝で3日連続も粘った挙句日本一の座を手にした。 ◆ 在日米軍が戦車7台・飛行機3機などを投入し、東宝砧撮影所に空と陸から攻撃(1948年=第3次東宝争議)、しかし全力を挙げて見逃す失態を犯したため6年後にゴジラが首都圏を破壊することに。 ◆ 中日球場での名古屋対巨人の試合中、観客の捨てたタバコの吸い殻が紙屑に引火し火災が発生。瞬く間に火は燃え広がり球場は全焼、4人の死者を出す大惨事に(1951年)。
本日記載附録(ブログ)
物理学の理論を纏い、天文学の観測を駆使して天空に挑むドンキホーテ
== ビッグハ ゙ン、ダークマター、ダークエネルギー、インフレーション理論、宇宙背景放射、重力波 ==
宇宙の謎と万物の根源を解き明かすべく、観測衛星WMAPを駆使した宇宙物理学者
『天文学者ですがなにか?』と天空から話し掛け、時々 ピアノを弾くためで宇宙から地上に戻る
【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
“宇宙論の黄金時代”のエースとして活躍するマックス・プランク宇宙物理研究所所長
=宇宙の始まりから終わりまでを理解するのを生涯の目標とするシニアフェロー小松英一郎=
小松英一郎(05/mn)
◇◆第2回 宇宙にシワがあるのはなぜなのか =2/2= ◆◇
「アメリカがCOBEという観測衛星をあげて、そこを詳しく見たんです。それで、まず宇宙背景放射をより高い精度で求めて、2.725ケルビンとしました。これは、のっぺり成分のより正確な値ですね。それに加えて、温度のゆらぎがあるか確かめる専用の観測装置で詳細に見たところ、実際に微妙な温度のゆらぎが確認されました。1ケルビンの10万分の1というスケールで、宇宙背景放射はゆらいでいて『シワがたくさんある』。これは理論が予言するのとピタリと同じだったので、インフレーション理論が標準的な理論と考えられるようになりました。1992年のことですので、僕はまだ高校生でしたね」
小松さんが、執務室でぼくに見せてくれた宇宙背景放射の天球儀はまさに、そのシワを表現したものだった。もっとも、データはCOBE衛星ではなく、「後継機」といえるWMAP衛星によるものだ。そして、このWMAP衛星の観測こそ、小松さんが研究者として関わった最初の大きなプロジェクトなのである。
WMAP衛星は、COBE衛星の後を引き継いで、さらに詳細な証拠を積み上げ、小松さんも、チームの一員として、数々の貢献をすることになるのだが、それは後述。ここでは、まず、当然、湧いてくるであろう素朴な疑問について。
そのゆらぎは何に由来するのだろうか。宇宙が「のっぺりしつつ、シワだらけ」と相反する性質を持つそもそもの理由は何なのか。インフレーション理論でそれがうまく説明できるというのだが、そのあたりもう少し詳しく知りたい。
「インフレーション理論というのは、宇宙の開闢(かいびゃく)から、10のマイナス36乗秒という瞬きもできないような刹那に、何10桁も膨張したというものです。原子1個分の領域が太陽系くらいの領域になるまで引き延ばされたと言われています。宇宙が大きく見ると均質だというのは、もともと非常に小さかった均質な領域がこの膨張によって大きく引き延ばされたからです」
インフレーションにより、その前の均質な状態がそのまま宇宙規模に拡大されたということ。それにしても、原子1個分の領域が一気に太陽系くらいになってしまう急膨張とは! いかに理論と観測に整合性があるとはいえ、凄まじい。ごく普通に考えて、その時に均一ではない部分が多少あったとしても、それだけ引き延ばされれば、検出不可能なほどにならされてしまうのではないだろうか。宇宙背景放射がのっぺりしているはずである。
にもかかわらず、10万分の1のスケールで、ちいさなゆらぎが観測される。これをインフレーション理論はどう説明するのだろうか。
次回は“第3回 ビッグバンは宇宙の始まりではない”に続く・・・・・
【参考資料】 : 暗黒物質・暗黒エネルギーの謎に迫る (3/14) ;
Ω ―我々の住む宇宙は何からできているのか/ 村山 斉 東京大学特別教授― Ω
ビッグバン
宇宙は現在138億歳だと言われている。望遠鏡で138億光年先を見ると、生まれたばかりの宇宙が見えるはずである。実際に望遠鏡で138億光年先を観測して見えるのは、ビッグバンということになる。これからビッグバンの写真をお見せするが、その前にお話ししたいことがある。
現在の宇宙は徐々に大きくなっている。図4の写真で、遠くの銀河が赤く見えていたのはどういうことかをお話ししたい。昔我々の住む空間はガチッとした箱で、その中に星や銀河や地球があると考えていた。しかし、アインシュタインによれば、我々の住む空間はガチッとした箱ではなくて、硬いけれども生きている。宇宙は単なる入れ物ではない。箱は曲がったりねじれたり広がったりする。つぶれることもできる。つぶれるとブラックホールになる。したがって、空間は生きている。空間は碁盤の目のようになっている。その碁盤の目の上に銀河を置いてやる。そして、空間全体がゴムの様にできていて、引っ張ると宇宙空間が大きくなる。
銀河から出た光を考えると、もし青い光が出ているとすると、波長が短い波だが、青い光が宇宙空間を何十億年間も漂ってくる間に、宇宙全体が大きくなるから、光自身も引っ張られて伸びてくる。すると、波長の長い光になる。波長の長い光は赤い光である。したがって、先ほどの銀河が赤く映っていた。本当はもっと赤くなって赤外線になっているものだった。そのように光の波長が伸びたというのは、宇宙が大きくなって、光が引き延ばされたということの証拠だ。
宇宙が大きくなっているということは、宇宙は徐々に薄まって、冷たくなっているということである。現在の宇宙空間は絶対温度で2.75度である。つまり、−270℃ぐらいと冷たい。
現在、宇宙が大きくなって冷たくなっているということは、フイルムを逆回しにすると、昔の宇宙は小さくて熱かったということになる。この小さくて熱い宇宙の始まりをビッグバンと呼んでいる。
138億光年先を観測すると、実際にビッグバンの写真が撮れる。図5に写っているのは、米カリフォルニア大学のジョージ・スムート教授(左上)とNASAのジョン・マザー氏(左下)だ。実際に138億年前を観測したのがこの二人だ。
図5右下に写っているのは、どのくらいの波長の光がどのくらいあるかを表した図である。この図は理論曲線と重なり合わせてある。データがあまりにも正確で誤差が見えていない。このグラフは熱いものが光っているということを確認したものだ。ストーブでもガスコンロでも皆このような形をしている。温度があるものは必ずこのような形をしている。したがって、宇宙が熱かったということをこのグラフは示している。
・・・・・・・・明日に続く
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https://youtu.be/V9_eJ7oDHaI ==宇宙の最大の謎!暗黒物質ダークマターの正体!(前編)==
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