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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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銀河形成と進化_過程解明/河野孝太郎(03/nx) _学究達=511

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ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年07月27日<ⰧⰊⰧ ◆ フランスにて時代錯誤的な絶対王政しか頭にない国王と貴族連中に対し、大商人と銀行家と株屋が革命を起こす(1830年=フランス7月革命勃発)。 ◆ 洋行帰りの一船客がコレラをお土産として持ち込み忽ちのうちに大流行、7,500人以上がこれでイってしまう(1916年)。 ◆ 田中角栄がピーナツ5個をもらった嫌疑で逮捕される(1976年=ロッキード事件)。

本日記載附録(ブログ)

ハワイ島のマウナ・ケア山山頂(4,205m)のすばる望遠鏡と並ぶ「ダブル・エース」として

チリのアタカマ砂漠の海抜五千に設置されているアルマ望遠鏡

未知の宇宙空間に穿つ電子観測視点、アルマ電波望遠鏡

このアルマ計画の最初期からかかわり、壮大無限な宇宙空間に対峙する

【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)

東京大学大学院天文学教育研究センター 銀河天文学 河野孝太郎

=宇宙におけるさまざまな天体の形成や進化、特に、活動的な銀河の形成と進化の過程を解明することに興味を持っています=

河野孝太郎(03/mn)

◇◆第2回 大学院生が超巨大ブラックホールで新発見! =1/2= ◆◇

 チリのアタカマ砂漠の高地にある「天文台」、アルマ(アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計)は、ミリ波・サブミリ波で宇宙を観測する、最先端の施設だ。2011年に試験科学運用を開始、2013年には開所式を行った。

 すでにアルマでこそ可能になった、様々な研究成果があがっている。

 河野さんの研究室からは、「超巨大ブラックホール周辺での特異な化学組成の発見──新たなブラックホール探査法の開発に向けて」というプレスリリースが2013年10月に出された。対応する論文は、日本天文学会欧文研究報告(PASJ)10月25日号に掲載されたもので、修士課程の学生、泉拓磨さんが筆頭著者となっている。

 ちょうどインタビュー前日にチリから戻ってきた泉さんが院生室に来ていたので、河野さんが声をかけ、この件、泉さん自身からうかがうことができた。

「今回、アルマで見た天体は、NGC1097、地球から4500万光年ほど離れた比較的近傍の銀河です。この研究室には、遠くの銀河をやる人と、近くの銀河をやる人たちと、両方いまして、僕はどちらかというと映像がより詳しくわかる近くの銀河で、ブラックホールのような派手な現象をみたい方です。それで、ちょうど河野先生から、これを分析してみないかと言われたんです」

 この発言を聞いてぼくが面白いと思ったのは、泉さんが4500万光年先の銀河のことを「近傍」と表現したことだ。これはたしかに銀河としては近傍なのだが、研究対象や研究分野によって「近い・遠い」の意味はかなり違う。例えば、太陽系の惑星を研究している人にとって火星や金星は「近い」けれど、海王星や天王星は「遠い」。4500万光年先は「超遠い」。

 さて、なにはともあれ、「近傍」の銀河NGC1097でいったいなにを見ようとしたのか。

「──銀河の中心部(バルジ)には、ブラックホールがあることが多くて、NGC1097にもあることは既に分かっていました。河野先生たちの以前の研究で、シアン化水素がこのブラックホールの周りで非常に強く光っているってことは、分かっていました。ただ、その原因が何かが全くわからなくて、それを調べたかったというのがまず最初です」

「──いろいろ解析をした結果、端的に言うと、シアン化水素(HCN)の量が増えているというのが今回の研究の結果です。ブラックホールの近くでシアン化水素がたくさん作られているから強く光る。ただどれだけ作られるかという絶対量を求めるのは難しいので、ほかの物質と比較しました。ホルミルイオン(HCO+)ですとか、硫化炭素分子(CS)ですとか。ブラックホールの近くでだけ、シアン化水素が相対的にたくさん作られていると」

 さらに、ミリ波・サブミリ波が、宇宙のダストをものともせず、中を見渡すことができる性質を利用して、どのあたりでシアン化水素が生成されているかを特定した。

「なぜそんなにたくさんシアン化水素がつくられるかということについては、このブラックホールの周りでガスが非常に高温に加熱されていることが原因だと。星間空間における分子の化学モデルがいろいろあるんですけど、それによると、非常に熱い環境ではシアン化水素がたくさん生成されると予測されていまして、それにのっとった形の結果になったと考えています。アルマ望遠鏡の高い性能で、理論と観測の結果の直接比較も可能となりつつあるのも大きなことなんですよね」

 つまり、ミリ波・サブミリ波で宇宙を見て、シアン化水素がほかの物質に比べて多いところを探せば、そこにブラックホールがあるかもしれない、ということなのだ。ブラックホール発見のためのよい指標となる可能性がある。

・・・・・・・・明日に続く・・・・・

【参考資料】 : Black Hole(1/6)

Ω ブラックホールは宇宙空間に存在する天体のうち、極めて高密度で、極端に重力が強いため

物質だけでなく光さえ脱出することでがきない天体である。 Ω

「black hole」という呼び名が定着する以前までは、崩壊した星を意味する「コラプサー」(collapsar)などと呼ばれていた。光すら抜け出せない縮退星に対して「black hole」という語が用いられた最も古い印刷物は、ジャーナリストのアン・ユーイング(Ann Ewing)が1964年1月18日の『サイエンス・ニュースレター』で記した「'Black holes' in space」と題するアメリカ科学振興協会の会合を紹介する記事である。一般には、米国人物理学者であったジョン・ホイーラーが1967年に初めて用いたとされるが、会議中で聴衆の一人が洩らした言葉をホイーラーが採用して広めたものであり、またホイーラー自身はブラックホールという言葉の考案者であると主張したことはない。

特徴

巨大な天体を観測すると、その向こう側から来る光が曲げられて見えることから、光も重力の影響を受けることは知られていた。つまり、重力が強大になるにつれ、ある点で「光すら脱出できない」ほどの状態となる。光より速い物質は存在しない前提であるため、いかなる物質や電波なども発出されないという特性から、その天体を直接的に観測を行うことは困難である。そのため、その近傍にある他の天体や、その背後に見えるはずの天体との相互作用を介して間接的な観測が行われている。

X線源の精密な観測と質量推定によって、現在観測されているいくつかの天体はブラックホールであると考えられている。 ブラック「ホール」という名称であるが、どこかに落下していく「穴」ではなく、光さえも脱出できない=何も見えないことから、多くの想像図では黒い球体で描かれる。ただし正確には、通常の観測によっても「何も見えない」ため「黒い球体」も誤った表現となる。SF等では「時空に穴が開いていて、どこか別の場所に出口となる穴に繋がっている」とされる描写があるが、そのようなものはなく、誤りである。

太陽系がある天の川銀河系も含め、現在観測されている他の銀河系や連星系のほとんどについて構造を検討すると、その中心天体はブラックホール化していないと説明がつかないことが多い。地球から最も近いところでは、約1000光年先にある連星系HR6819がブラックホールの候補とされ、その研究と観測が進められている。また2019年に撮影に成功したブラックホール(おとめ座銀河団の楕円銀河M87の中心に位置する巨大ブラックホール)は約5500万光年先である。

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https://youtu.be/zx0ON2ancjs  ==【NASA公開】ブラックホールの最新映像がヤバすぎる===

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=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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森のなかえ

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