ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年07月21日<ⰧⰊⰧ ◆ 1930年 - 「早起きラジオ体操会」が東京都千代田区の佐久間公園で開始。ハンコ押したのかな・・・・・ ◆ 敗戦によって廃止された治安維持法と特別高等警察が、破壊活動防止法と公安調査庁として復活 (1952年) 。 ◆ NASAがアメリカ人のクルーを月に拉致したと発表したが「軟弱者のNASAにそんなこと出来るはずが無い」と言いがかりを付けられ、現在まで続く論争の発端となる (1969年) 。
本日記載附録(ブログ)
人の耳には聞えていないけれど、脳の活動にポジティブな影響を与える高周波音
“ハイパーソニック”と言われ、その積極的効果を利用した医療技術の確立に奮闘・傾注
うつ病をはじめ、さまざまな現代病の治療と予防を目指した「情報医療」を切り拓く本田学 !!
【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 疾病研究第七部 部長 本田学
本田 学(14/16)
◇◆ 第6回 なぜ人は「神経神話」を信じてしまうのか =2/2= ◆◇
「脳科学の場合には、結構自分自身の身に降りかかってくるわけで、強い関心をもたれがちだと思います。脳科学以外では、例えば、血液型と性格の関係なんて、近いかもしれないですね。何万人とデータを集めてある分布を書いてやると、ものすごくわずかなピークの違いでも、統計的有意な差っていうのは出てくることはありえます。でもそれをもって、ある特定の人がA型だから神経質、O型だから神経質じゃないとはいえないですよね」
ここで大切なのは、統計センスのようなものかもしれない。
「統計学的なものに基づいた科学的な知識の受け取り方ですよね。小さな違いを検出しただけなのに、なにかすぐに決定論的な捉え方をされるのは困惑します。脳の形なんかにしても、統計的に見ると、特定の場所の発達とある能力との間に関連があるということは言えるんですが、社会に対しては慎重なアウトプットをしないといけないんです。脳の形で能力がある程度分かっても、決定論ではないんですよ」
ここで本田さんが指摘していることは非常に大事なことだ。
例としてでた、血液型と性格が関係していると思っている人は日本には多く、またそれを決定論的に捉えている人も多い。「恋愛の対象として△型は門前払い!」というのは個人の嗜好の範囲かもしれないが、「あなたは△型だから、うんぬん」と否定的に語られたり、就職活動の際に血液型を理由に断られたり、などという話も報道されたことがある。
実際のところ、血液型と性格が相関する可能性はゼロではない。ただし、これまで「はっきり際立った」研究結果が出たことはない。今後、熱心な研究者が大規模な調査を行って相関を明らかにしたとしても、せいぜい「A型の集団はO型の集団よりも何パーセントほどこのような性質が強い人が多い」くらいの違いだろう。ある特定の人に「あなたは△型だから、こう」と決めつけるのは到底無理だし、そうすべきではない。これは、生まれた国や、人種や、性別、ほかの身体的、あるいは文化的な特徴から、それに属する個々人を「こうである」と決めつけることと同様の危険さにも通じる。
また、脳についての研究結果を、決定論として語るのに適さないのはまた別の理由もある。脳は、いったんできあがったら変化しないと思われがちだが、実は結構変わる可能性があるのだそうだ。
「例えばボディビルダーで、すごい筋肉をしてる人を見たら、この人は鍛えたんだろうなと思いますよね。でも脳の話だと、決定論として捉えられてしまう。実際には、脳の研究でも、ある部位が大きくてそれに対応した能力が高いという時に、訓練して能力をあげて来た人なのかもしれないんです。脳が能力を決めるというコンテキストで、今後もいろいろな話が出てくると思いますが、今の最前線の研究を見ていると、実はそんなに簡単に『卵が先か、鶏が先か』を決めつけることはむつかしいと思います」
“第7回 ハイパーソニック・エフェクトを正しく使うには”に続く・・・・・
【参考資料】 : 考える脳・動かす脳・感じる脳(3/5)
Ω・Ω・Ω 「協調と制御」領域=本田 学= Ω・Ω・Ω
(2)「動かす脳」の重要な要素である運動前野と補足運動野は「考える脳」でもある
そろばん熟練者の暗算実験のなかで対照となったそろばん経験のない通常の人が暗算をおこなうときの脳活動をみてみると、左側に限定してはいるものの、そろばん熟練者と同様に背外側運動前野に強い活動が観察されるのである。さらに、やはり「動かす脳」の重要な構成要素である前補足運動野は、むしろそろばん熟練者よりも強い活動が認められる。
そろばんの熟練者は、個人の体験に基づく学習によって「動かす脳」を「考える脳」へと切り替えていったが、そろばん経験のない人でも「動かす脳」が計算に使われているということは、進化の過程で物体のパラメータ更新につかわれる脳が、表象を更新するために使われるように発達していったのではないかと考えられる。
そこでこの仮説を検証するために、厳密に運動の要素を排除した心内表象操作課題をもちいて、数表象、文字列表象(あるいは言語表象)、空間表象を更新するときの脳活動をポジトロン断層撮像法と機能的磁気共鳴画像マッピング法を組み合わせて計測した。
その結果、運動は全く発現していないにもかかわらず、表象の更新操作を行っているときに、小脳、大脳基底核、大脳皮質ブロードマン6野(運動前野および補足運動野)吻側部といった「動かす脳」の主要な構成要素であるの活動が高まっていることを明らかにした。
さらに表象ごとの違いをみてみると、大脳皮質ブロードマン6野のなかでも外側に位置する運動前野の活動は、現実世界にマップすることの可能な空間表象の更新操作をするときに強く活動するのに対して、より抽象的な数表象や文字列表象の更新操作をおこなうときには、内側に位置する補足運動野と大脳基底核がより強く活動していた。
脳の外側にある運動前野は感覚誘導性の運動、内側にある補足運動野は自発的な運動の制御にそれぞれ密接に関連することが知られている。すなわち「動かす脳」としての役割分担が、「考える脳」としても共通している可能性が示唆される。一方、ポジトロン断層撮像法や磁気共鳴機能画像で描き出されたこれら「動かす脳」の活動は、本当に思考に不可欠の役割を担っているのか、それともたまたま副産物として出てきたものなのか知ることができない。
特に進化的な変化を考慮した場合、これらの活動が進化の痕跡として残っているだけなのか、それとも積極的に表象の更新操作にかかわっているのかを同定することは極めて重要である。そこで経頭蓋磁気刺激法をもちいて外側の運動前野と内側の補足運動野の機能を一過性に干渉し、文字列表象と空間表象の操作にかかる時間がどのように変化するかを検討した。
その結果、外側の運動前野を刺激したときには左右を問わず、空間表象の更新にかかる時間が延長するのに対して、文字列表象の操作にかかる時間は影響を受けなかった。逆に、内側の補足運動野を刺激したときには、文字列表象の更新にかかる時間が延長するのに対して、空間表象の更新にかかる時間が影響を受けなかった。
これらの実験結果は、「動かす脳」の重要な構成要素である運動前野と補足運動野が、「考える脳」としても不可欠の役割を果たしており、しかも運動を制御するときに見られたような役割分担が、思考の基礎過程である表象を操作するときにも見られることを示唆している。
・・・・・・・・明日に続く
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