ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年07月14日<ⰧⰊⰧ ◆ 俺達にも貴族や聖職者と同列に扱えと激昂した商人や弁護士さらには一般庶民が、バスティーユの牢屋を襲って武器を取る(1789年=フランス革命の勃発)。 ◆ 昭和の妖怪が血祭りに挙げられるが、その妖怪ともいうべき生命力と悪運故に少し後に殺される人間機関車の様にはならなかった(1960年)。孫のことは・・・・・ ◆ 『ひまわり1号』が米フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられる(1977年)。かくて気象予報士が衛星写真と睨めっこする時代に。
本日記載附録(ブログ)
人の耳には聞えていないけれど、脳の活動にポジティブな影響を与える高周波音
“ハイパーソニック”と言われ、その積極的効果を利用した医療技術の確立に奮闘・傾注
うつ病をはじめ、さまざまな現代病の治療と予防を目指した「情報医療」を切り拓く本田学 !!
【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 疾病研究第七部 部長 本田学
本田 学(09/mn)
◇◆ 第4回 薬も遺伝子操作も使わない「情報医療」とは =2/2= ◆◇
ここで登場するのが「情報医療」のコンセプトだ。
「ハイパーソニック・エフェクトが作用する基幹脳の部分は、広範囲調節系としていろいろな心と身体の機能にかかわっています。ここがうまく働かないと、視床下部の機能異常を通じて内分泌系の異常を引き起こして、高血圧ですとか糖尿病とか、様々な生活習慣病の原因になりえたり、免疫系のバランスを崩してがんの発症を促したりすることもありうるわけです。アルツハイマー病の病状と密接にかかわるアセチルコリン神経系の機能低下などもあります。少し乱暴な言い方をすると、現代病の元栓となっているのが基幹脳ということもできるかもしれません。そこで、脳科学の先端的知見であるハイパーソニック・エフェクトで基幹脳を活性化させて、薬などの化学物質や、遺伝子操作などに頼らずとも、様々な現代病の予防と治療に有効な方法の開発を目指そうと。そういう健康科学の流れを、情報医療と名付けて提唱しているわけです」
「情報的栄養失調」で足りない部分、この場合、ハイパーソニック環境を補完することで、精神的身体的な健康に寄与できないか、ということ。本田さんが目下、大きな関心を抱いているのは、自殺との関係が深い、うつ病の治療だ。
「うつ病の患者さんに聴いてもらって、症状が改善するか興味を持っていますが、最初に安全性から見ていかないといけないんです。たとえば外来の患者さんに熱帯雨林の高周波を含んだ音を、20分とか40分とか聴いていただいて、何か悪いことが起こらないかどうかまず確かめています。もちろん音を聴く前後で心理検査をしたり、脳波の指標をはかったりします。その結果、あんまり問題はなさそうだし、ある効果は期待はできそうだというようなところまで、今きています」
本田さんらが、外来の患者さんに熱帯雨林の音を聞いてもらっているリスニングルームを見せていただいた。森林の映像などを流しつつ、ゆったりと座り、リラックスして環境音に浸ることができるよう設計されていた。たまたま、機材のメンテナンスのために、充分な高周波音が再生できる環境ではなかったのが残念だったが、それでも充分にリラックスできた。
もっとも、治療法としての確立はまだまだ先の話だ。
「本当に効果があるかどうかは、厳密な対照実験が必要なので、今後、入院治療の患者さんに広げていきたいと。フォーマルな薬の治験とかと同じようなレベルの信頼性を見ていく必要があると考えていまして、そういう準備をしているところです」
なお、ここまでの説明だと、いわゆる「音楽療法」と似ていると思う人もいるかもしれない。高周波音がどれだけ含まれているかにかかわらず、「音」を聞いてよい影響を期待するわけだから。
「それ、まさにいいポイントで、僕らが、音楽ではなくてこういう環境音を使うのは、意味があるんです。音楽療法の場合には、メロディが短調か長調ですとか、そういうものの中にすごいメッセージがあるじゃないですか。それって、人によって反応がばらついて、やっぱりソリッドな統計に乗ってきにくいのかなと思うんです。それに対してこういう森の音って本当にある意味ニュートラルで、ここには短調もなければ長調もない。特にうちの患者さんって気分障害なんで、聴いてもらう音楽の持っている色っていうか、そういうものが余りにも影響するんですね」
だから、ガムランでも、チェンバロでも、グルジアのコーラスでもなく、熱帯雨林の環境音。もちろん、熱帯雨林の環境音が、非常に良好な高周波音を含んでいるということが大きいわけだが。
本田さんが今進めている「情報医療」について充分な証拠(エビデンス)が得られたら、うつ病の治療などだけではなく、予防医学としても大きな意味を持つだろう。町ぐるみで環境音を流す社会実験(仁科エミ・放送大学教授などによる)で、集団を長期間追いかけて様々な病気などの発生状況を追う“コホート研究”をして確かめてほしいくらいだ。長期間にわたる追跡が難しいにしても、今の環境疫学、社会疫学の世界では様々な手法が発展しているので、なにか「研究室の外」での研究のやり方もあるのではないかと期待してしまう。
“第5回 常識破りの研究が受け入れられるステップについて”につづく
【参考資料】 : 糖尿病に対する「情報医療」の開発に期待(2/3)
Ω 人間の耳に聴こえない超高周波を豊富に含む音が血糖値上昇を抑制することを発見 Ω
糖尿病の治療を受けていない健康な研究参加者25名を対象として、以下の3つの異なる音条件のもとで経口ブドウ糖負荷試験を実施しました。1.超高周波を豊富に含む自然環境音(Full-range sound; FRS)、2.同じ自然環境音から20kHz以上の超高周波を除外した音(High-cut sound; HCS)、3.暗騒音のみ(No sound; NS)。
今回の研究では、経口ブドウ糖負荷試験で実施する採血のストレスが血糖値に及ぼす影響を最低限に抑えるため、血糖値の計測には、糖尿病患者の日常生活における血糖値を持続的にモニタリングする目的で使用されているFreeStyle LibrePro(米国Abbott社製)を使用しました。この装置は、ごく細い針を備えたセンサーを上腕に装着することで、痛みや不快感なく、血糖値を15分ごとに約2週間連続して計測することが可能です。
標準的な経口ブドウ糖負荷試験の手順に従って、75グラムのブドウ糖を含む溶液を飲んだ後、15分ごとに2時間血糖値を計測し、音条件の違いによってブドウ糖負荷後の血糖値上昇がどのように変化するかを調べました。
その結果、超高周波を豊富に含む自然環境音(FRS)を聴いている時には、全く同じ音から超高周波だけを取り除いた自然環境音(HCS)を聴いている時や、暗騒音のみの時(NS、通常の検査環境)と比較して、ブドウ糖を摂取した後の血糖値の上昇が顕著に抑えられることが明らかになりました(反復測定分散分析による音条件主効果P = 0.000012, FRSとHCSの比較 P = 0.000012, FRSとNSの比較 P = 0.0018; P値は結果が偶然発生する危険率を表し、通常はP < 0.05で統計的有意とみなします)。↑ = Fig-1
今回の研究対象は糖尿病の治療を受けていない健康な人ですが、その中には糖尿病の潜在的なリスクを持った人も含まれる可能性があります。そこで、耐糖能異常のリスクと超高周波による血糖値上昇の抑制効果との関係を明らかにするために、研究参加者を半分ずつ高年齢群(59歳以上)と低年齢群(58歳以下)に分けて別々に解析しました。血糖値上昇の全体像を捉えるために、ブドウ糖負荷後の血糖値曲線の下の面積(Incremental Area Under the Curve: iAUC)を指標として用いて、音条件間で比較しました。その結果、音条件の違いによる血糖値の上昇抑制効果は、高年齢群でのみ観察され(音条件主効果 P = 0.013)、低年齢群では観察されませんでした(音条件主効果 P = 0.74)。
さらに、実験時に簡易計測したHbA1c(過去1〜2ヶ月間の血糖値を反映し、日常の血糖値が高いほど高値を示す)の値により、高値群(HbA1c 5.5〜6.5%)と低値群(HbA1c 4.5〜5.4%)との半分に分けて別々に解析したところ、音条件の違いによる血糖値の上昇抑制効果は、HbA1c高値群でのみ観察され(音条件主効果 P = 0.0081)、HbA1c低値群では観察されませんでした(音条件主効果 P = 0.23)。↑ = Fig-2=
さらに、実験時に簡易計測したHbA1c(過去1〜2ヶ月間の血糖値を反映し、日常の血糖値が高いほど高値を示す)の値により、高値群(HbA1c 5.5〜6.5%)と低値群(HbA1c 4.5〜5.4%)との半分に分けて別々に解析したところ、音条件の違いによる血糖値の上昇抑制効果は、HbA1c高値群でのみ観察され(音条件主効果 P = 0.0081)、HbA1c低値群では観察されませんでした(音条件主効果 P = 0.23)。 = Fig-3=
・・・・・・・・明日に続く
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https://youtu.be/sZZTfu4jWcI ==Indonesian gamelan medley from Java, Sunda and Bali==
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