ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年07月10日<ⰧⰊⰧ ◆ 納豆の日。また茨城と秋田の納豆発祥を巡った論争の初日。ウルトラマンの日でもある。 ◆ 天皇陛下御臨席の下で蘇我入鹿がリンチされ、その親父も粛清されました(645年=乙巳の変)。 ◆ ウルトラマン』の第1話となるはずだった事前番組『ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生』が放送される(1966年)。
本日記載附録(ブログ)
人の耳には聞えていないけれど、脳の活動にポジティブな影響を与える高周波音
“ハイパーソニック”と言われ、その積極的効果を利用した医療技術の確立に奮闘・傾注
うつ病をはじめ、さまざまな現代病の治療と予防を目指した「情報医療」を切り拓く本田学 !!
【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 疾病研究第七部 部長 本田学
本田 学(05/mn)
◇◆ 第3回 ピアノが高周波音を出さず、チェンバロが出すのはなぜなのか =1/2= ◆◇
ハイパーソニック・エフェクトでは、高周波音が含まれる音楽などをより心地よく感じるだけでなく、免疫をになうNK細胞が活性化したり、ストレスホルモンが減ったりする研究を紹介した。それが実際に、我々の健康にどれだけの効果があるかは未知数だが、どんな楽器、どんな音楽に、高周波音が含まれているかは知っておきたいのが人情だ。今回はそのあたりについて。
まず、ハイパーソニック・エフェクトの発見の直接的な引き金になったのは、音楽CDの普及ともいえる。22.05キロヘルツより上の音をばっさり切り捨てることに、それ以前のアナログレコードの愛好者はもちろん、制作者側も違和感を抱いた人が多い。
そして、この研究を牽引してきた大橋力博士は、まさに、アナログレコードの制作者サイドに立って来た人物である。音楽家・山城祥二として、パフォーマンス集団・芸能山城組を主宰し、音楽CD以前のアナログレコード制作の際にも、高周波音を意図的に取りいれ、いわば隠し味として使ってきた。可聴域をはるかに超えた50キロヘルツあたりを持ち上げておくと、音楽がより情感豊かに艶やかに響くというふうに。
一方、今回お話をうかがった脳科学者の本田さんは、大学時代に、音楽家・山城祥二氏の弟子として芸能山城組に入門した経歴を持つ。その後のハイパーソニック・エフェクト研究の世界でも、大橋力博士(山城氏と同一人物)の指導を受け研究をすすめることになった。そのような縁の中で実現した成果だ。芸能山城組は、バリ島のケチャやガムランに注目してきた歴史があって、現地のガムラン音楽に豊富な高周波音が含まれていることを見いだした。だから、イメージングの手法を使った実験でも、呈示する音はガムラン音楽だった。
ガムランが好きな人は大いに喜んで聴けばよい。ただ、もっと身近なところで、良好な高周波音を含んだ音楽はあるだろうか。楽器レベルで考えてみる。
身近な楽器として最初に思い浮かべたのは、ピアノだ。
「それが、ピアノはダメなんですよ」と本田さん。
「ピアノは10キロヘルツぐらいまでしか入ってないんです。でもピアノの原型といわれる、チェンバロは100キロへルツ近くまで、豊かな高周波音を含んでいます。鳥の羽毛で弦をこすって音を出すので倍音成分がすごく多いんですね。そのかわり、音量は大したことがない。だからバロックなんかで、何10人の楽団が1人の王様に聴かせるみたいな音楽には適しているわけです。一方、ピアノは、弦をハンマーで叩いて音を出して、聞こえる音のところにエネルギーを集中させることにより、たった1人で5000人の聴衆を同時に楽しませることができるわけですね」
というわけで、残念ながらピアノの演奏は、たとえ生で聞いても、高周波音は期待できないようだ。一方、チェンバロの演奏については、なかなか聴く機会がないのが残念。ぼくの好みの方面では、90年代にキース・ジャレットが、バッハのゴルトベルク変奏曲をチェンバロで録音しているのを思い出した。自分のiTunesライブラリの中にも入っているが、これはエンコードが高周波音を考慮していないのでダメ。そもそも音楽CDから取り込んだものだから、さらに論外。リマスターして最近流行しているいわゆるハイレゾ(ハイレゾリューション)配信などしてもらい、超高音域対応のスーパーツイーターを使ったオーディオシステムがあれば、高周波音をカットされていないゴルトベルク変奏曲を楽しめるだろうに、と少し妄想してしまった(グレン・グールドが生きていたら、ぜひ3回目の録音をチェンバロで……とさらに妄想してしまったことも付け加えておく)。
では、ほかの楽器はどうか。
「尺八とか琵琶とかいう邦楽器も、高周波音を強調する方向に発達してきたようです。また、人間の声ですけど、アフリカの狩猟民のコーラスですとか、グルジアやブルガリアの人たちの合唱曲などには、発声法のせいなんでしょうか、かなり含まれてますね。西欧のベルカント唱法はダメなんですが」
・・・・・・・・明日に続く・・・・・
【参考資料】 : ハイパーソニック・エフェクトとは何か(1/2)
◇ マルチパフォーマンス・コミュニティ 芸能山城組 組頭 山城祥二(大橋 力)◇
ハイパーソニック・エフェクトとは、[周波数が高すぎて音として聴こえない高複雑性超高周波(40kHz以上)を含む音]が人間の脳の最深部(中脳・視床・視床下部などの領域。以下、「基幹脳」と呼ぶ)を活性化して惹き起こす現象です。基幹脳が活性化すると、音楽を聴くときの「美しさ快さそして感動」の発生をつかさどる脳の〈情動神経系〉の働きが活発になって、音楽が心を打つ効果と魅力が劇的に高まります。
また、がんやウィルスなど内外の敵から身を護る〈自律神経系〉〈内分泌系〉〈免疫系〉の働きが強くなって健 康増進が期待されます。さらに、生きていく上でより望ましい方向へと人間の行動を誘(いざな)う脳の〈報酬系〉の働きが、上のふたつとよく融け合った状態で活性化し、まさしく「心身一如」の状態で至福の境地が訪れます。その魅力や陶酔感は、言葉に尽くせません。
人間に音として聞こえる空気振動の周波数の上限は、普通の人では16キロヘルツ(1kHz=16,000サイクル/秒)くらいで、20kHzをこえる人は稀です。ところが、この地球上には、こうした人間の可聴域上限をはるかにこえ複雑に変化する超高周波成分を含む音があります。バリ島のガムラン音楽の音や熱帯雨林の環境音などがそのめざましい実例で、100kHzをこえるほどの超高周波を豊かに含んでいます。こうした音を浴びている時、快感の発生を担当している〈報酬系神経ネットワーク〉を含み、人間の脳機能のコアになっている〈基幹脳〉が活性化するという現象を大橋 力博士らは見出しました。
〈基幹脳〉とは、中脳・間脳(視床、視床下部を含む)など脳の最も基本的な働きを担ういわばCPU(中央処理装置)にあたる大切な部位です。先に述べたように、美しさ、快さ、感動といった精神活動を司る〈報酬系〉の拠点であり、同時に、生体の恒常性(ホメオスタシス)や防御体制を司る自律神経系・免疫系・内分泌系の最高中枢にもなっています。この部位が活性化すると心身の機能全体がまとまって向上し、覚醒水準が上がり、感覚が鋭敏になって、音ばかりか視覚情報についても快適性や美的感動が高まる可能性があるのです。
高複雑性超高周波を含む音によって基幹脳が活性化すると、領域脳血流の増大、脳波α波の増強、免疫活性の上昇、ストレス性ホルモンの減少など生理状態が向上することに加えて、快感の脳機能である〈報酬系〉が発火して、音のより快く美しく感動的な受容、音をより大きく聴く行動の促進といっためざましい効果が現れることもわかりました。
これらの効果は、芸能山城組組頭 山城祥二こと脳科学者 大橋 力によって1990年代発見され、〈ハイパーソニック・エフェクト〉と命名されました。
・・・・・・・・明日に続く
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https://youtu.be/EcArum0LSZk?list=RDQMA6_61znxAEk == バリのガムラン音楽!一度は聞いてみて!!==
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