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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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研究は戦争を止められない!!/廣瀬陽子(19/nx) _学究達=483

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ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年06月20日<ⰧⰊⰧ ◆ 世界難民の日。ルイ16世一家がオーストリアへの逃亡を図った日(1791年)でもある。 ◆ 18歳の少女がイギリスの女王になり(1837年)、以後の64年間の治世で文字通りの大英帝国を完成させる。 ◆ 終わる終わる詐欺の常習犯である銀魂がやっと完結する(2019年)ものの、二度ばかりか三度あることは・・・・・と思っている読者が多数。

本日記載附録(ブログ)

ロシアがウクライナに侵攻した背景とその行方を広厚に理解すべく、旧ソ連諸国紛争や「未承認国家」「ハイブリッド戦争」の著作

日本の政治学者=国際政治・比較政治学・コーカサス地域が研究テーマ

=黒海地域の国際関係・政治経済変動などが主な業績=

研究課題“ロシアのハイブリッド戦争とその影響”/‘14年12月以降 継続中

【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)

廣瀬陽子(19/nx)

◇◆ 第7回 「ウクライナ侵攻はない」と旧ソ連の専門家はなぜ主張したのか=1/5= ◆◇

 未承認国家というあまり知られていない現象を視野に置くことで、2022年のロシアとウクライナをめぐる情勢がどのように見えてくるのか、その景観を廣瀬さんに教えてもらってきた。

 ここで、少し翻って、廣瀬さんがなぜ、このように深く、旧ソ連諸国に関心を抱くようになったのか聞いておきたい。

 そのような質問をすると、廣瀬さんは、「思い切り振り返りますと──」と小中学生だった頃の話から聞かせてくれた。

「もとはと言えば、技術指導で祖父がソ連に長期出張していたことがあると思います。祖父から聞くソ連の姿は、とにかく日本しか知らなかったわたしにとって、異質なものでした。現地ではずっと見張りがついて、ホテルでも監視されるし、日曜日もずっとKGBがくっついてくるから、動物園にでも行くしかなかったとか。レニングラード(現在のサンクトペテルブルク)に行きたいと思って何度も申請を出したが通らなかったとか。食べ物がヨーグルトとふかしたジャガイモしかないんだよとか。外国人や特権階級向けの『べリョースカ』というスーパーマーケットがあるとか……。あんな国行くなよ、といつも言われていましたが、わたしには面白く感じられていた部分もあったのですよね」

 ソ連時代にロシアやソ連の他の共和国を訪ねたことがある人は、今となっては貴重な経験をしていたのだとこの話を聞いて思い出した。

 ぼくは1991年にソ連が解体する直前、90年から91年にかけて何回かモスクワ、カザフスタン、さらには極東地域のナホトカ、ウラジオストクなどを立て続けに取材の仕事で訪ねる機会があったのだけれど、その際の経験は廣瀬さんのお祖父さんと似たものだったと思う。ホテルには監視がついているし、自室で日本語で会話したことが、なぜか現地ガイドに知られていてびっくりしたこともあった(盗聴しているのだから、不用意なことは言わず、厄介事を増やすなという忠告だったと理解している)。

組織がきわめて中央集権的かつ場当たり的で、できると言われていた取材に出かけても、その場で、理由の説明もなく「取材はできない」と断られることも多かった。外国人が「人と人」の付き合いをすることが難しく、相手がしばしばなにか別の大きなものに動かされている瞬間を目撃することにもなった。嫌な瞬間もたくさんあったけれど、話題の尽きない「面白い国」ではあった。

 さて、多感な時代にそのような話を聞いていた廣瀬さんが中学生の頃、ソ連をめぐる大きなうねりがおきる。

「ソ連で、ゴルバチョフ政権が誕生して、ペレストロイカが始まって、衝撃を受けました。1987年には、コルバチョフ書記長と米国のレーガン大統領の間で、中距離核戦力(IMF)全廃条約も署名されて、核の世界も変わると思い、期待が大きく膨らみました。これは歴史に残る、すごく大きなことなんじゃないかと思ったのです。あと衝撃的だったのは、やっぱり1989年のベルリンの壁崩壊と東欧革命ですね。これが1カ国じゃなく、民主化ドミノという形で旧ソ連内でどんどん続けて起こっていったのはすごく衝撃的で、連鎖するのが興味深いと思いました」

・・・・・・・・明日に続く・・・・・

【参考資料】 : 「ウクライナは民族国家なのか」(4/4)

Ω・Ω・Ω ロシアとウクライナが「こじれた」複雑すぎる経緯 歴史で紐解く  Ω・Ω・Ω

中立的な連邦国家としてのウクライナ

ロシアは、それがスラブ精神と相容れないのならば、望むべくは巨大な中央集権的国家であることを辞めるべきであろう。それと同時に、ウクライナも小さなルガンスクやドネツク共和国を認めるべきであろう。ソビエト連邦は少なくともそれを目指したはずだが、実際にはロシア支配になってしまっていた。バルカンでは、バルカン同盟という構想があったが、連邦制という考えはどうであろう。

長い間東欧地域はオスマントルコ帝国、オーストリア帝国、ロシア帝国の絶対主義体制が支配的であったのだが、それを打ち破る連邦制を追求したのが、ロシア革命であったとすれば、今プーチンがやろうとしていることは、ロシアのツアー体制に逆戻りすることにもなりかねない。それを受けて立つウクライナも、ロシア人地域を自国に引き留めておけば、同じ穴の狢だ。

厳しいことをいえば、ウクライナはEUに入るよりも、中立な連邦国家として存在したほうがいい。EUの拡大がNATOの拡大なら、ロシアとの対立は避けられないだろう。EUが独自の軍事機構を持ち、なおかつロシアもその仲間に入れるようになれば、状況は変わるだろうが、それは今のところ無理であろう。ならば、やはり、歴史的にも、地理的にもウクライナは、ロシア=スラブという環境の中で生きていくしかないだろう。もちろん、ウクライナに住む少数民族のルテニア人、ベッサラビア人、ガリツィア人なども小さな国を創り、連邦化するべきかもしれない。

Ω・Ω・Ω 「ロシアのウクライナ侵攻」 なぜそこまでウクライナに執着するのか=1/4= Ω・Ω・Ω

ロシアのウクライナへの攻撃が開始され、世界がこれまでにない緊張に包まれている。筆者は、ロシアのシナリオとして、ロシアがウクライナ東部(ドンバス)地域の「ドネツク人民共和国」、「ルガンスク人民共和国」の独立を承認し、同「国家」との国際条約に基づくウクライナ東部地域への軍の駐留を行う可能性を以前から指摘していたが(世界が大騒ぎ「ロシアのウクライナ侵攻」その理由)、正直、ここまでスピーディな展開は予想していなかった。

ロシアは、なぜドンバスへの軍の駐留にとどまらず、キエフやハリコフを含むウクライナ各地の軍事施設へのミサイル攻撃に踏み切ったのだろうか。世界は、アメリカ、欧州連合(EU)、北大西洋条約機構(NATO)、国連といったさまざまな国や組織のロシア非難で渦巻いているが、ロシアの行動を理解し、その狙いを考察するには、何よりもロシア自体の言葉に耳を傾ける必要がある。

また、当事者であるウクライナや、新たな「国家」であるドンバス地域、そしてロシアとアメリカの望んでいたシナリオを改めて考察する必要があるだろう。今回の強引な軍事侵攻についてはウクライナで兵士だけではなく、民間人の犠牲者が出たり、一般の人々の生活を脅かしていることを踏まえると、その行動を正当化することはできない。だが、ここではあえてロシア側の思惑を探ることで解決の糸口を考えてみたい。

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https://youtu.be/BFeB2g5YjU0  ==総合政策学をひらく 「流動する世界秩序とグローバルガバナンス」 ==

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森のなかえ

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