Quantcast
Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2016

研究は戦争を止められない!!/廣瀬陽子(15/nx) _学究達=479

$
0
0

ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年06月15日<ⰧⰊⰧ

◆ イングランドにてあれな国王にブチ切れた貴族たちが、63か条に上るお約束を突き付けて無理矢理認めさせる(1215年、自身の権限を限定するマグナ・カルタを認める。)。

◆ 千葉県民の日。千葉県に入った埼玉県民は跡形もなくなる(1873年)。因みに、- 宇都宮県と栃木県の統合により今日の栃木県の県域がほぼ確定する。

◆ とある日本人留学生がパリで某女性留学生をぴー、その直後に彼女を検閲により削除した上でオカズにしてディナーを堪能した(1981年、留学生佐川一政のパリ人肉事件)。

本日記載附録(ブログ)

ロシアがウクライナに侵攻した背景とその行方を広厚に理解すべく、旧ソ連諸国紛争や「未承認国家」「ハイブリッド戦争」の著作

日本の政治学者=国際政治・比較政治学・コーカサス地域が研究テーマ

=黒海地域の国際関係・政治経済変動などが主な業績=

研究課題“ロシアのハイブリッド戦争とその影響”/‘14年12月以降 継続中

【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)

廣瀬陽子(15/nx)

◇◆ 第6回 ウクライナ侵攻の伏線、欧米が関与した旧ソ連の「民主化」と「ハイブリッド戦争」=1/4= ◆◇

21世紀の旧ソ連諸国を語るにあたって、ひとつの軸となる要素は「民主化」だ。

 旧ソ連の国々の民主化の流れの中に、「カラー革命」と呼ばれる一連の「無血革命」がある。それらが、前回までに聞いた「未承認国家」もかかわる紛争の連鎖の中にも織り込まれていくことで、2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻への伏線ともなっていることを、ここでは見ておきたい。

「民主化というと、1989年にベルリンの壁が崩壊したことに象徴される東欧革命がよく知られていると思います。一方で、色革命、カラー革命などと呼ばれているものは、まず2003年にジョージアで起きたバラ革命から始まるものです。2003年の議会選挙で不正があったとして反発した市民が、バラの花を持って議会を占領し、結局、大統領は辞任、再選挙が行われることになりました。のちに南オセチア紛争(2008年)を引き起こした側の一人、サーカシビリ大統領がその時、選ばれました。

  さらに、ウクライナでは、2004年11月の大統領選挙の結果をきっかけにしたオレンジ革命が続きました。民主化への革命とされていますが、東欧革命が自然的につながったのに対して、カラー革命は、欧米が深くコミットしたものだというのが違う点です。なお、2005年のキルギスのチューリップ革命もカラー革命に含める論者もいますが、こちらには欧米の関与が見られないため、区別した方が良いと思います」

 カラー革命の帰結として、各国とも、民主化、欧米志向のリーダーを選ぶに至ったが、その後、民主化が進展したという評価は得られていない。例えば、ジョージアのサーカシビリ大統領は、その後、権威主義的な政権に回帰したし、ウクライナでも縁故主義や汚職が跋扈し、2014年には新たに欧米志向を明確にする「マイダン革命」が起きた(と同時に、ロシアによるクリミア併合と、東部における「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」、二つの未承認国家の誕生という事象も、ウクライナの民主化、欧米志向への鋭い応答として起きた)。

 これらのカラー革命には、「欧米が深くコミットした」面があるというのも重要な論点になろう。

「ニューヨークに本部を持つソロス財団(オープン・ソサエティ財団)のようなNGO、アメリカ政府までがかかわり、資金面、技術面の援助をしたとされます。技術面というのは、つまり、こういうふうにやれば革命ができるというノウハウで、セルビアの『オトポール!』などが革命を指導したと言われています。オトポールは、2000年、ユーゴスラビア大統領だったミロシェビッチを退陣に追い込んだ運動を主導した団体です。彼らのマークは、『抵抗』を意味する振り上げたこぶしで、ジョージアやウクライナのカラー革命の時にも、オトポールの旗を振っている人が散見されました。自然的な連鎖ではなく、意図的に連鎖させられた部分が大きいのが色革命だったのではないかと考えています」

 このあたりには、現在、ロシアのお家芸のように語られる「ハイブリッド戦争」の要素が感じられてならない。ハイブリッド戦争とは、情報戦、サイバー戦、非正規戦などを組み合わせて、『軍事的な全面戦争』に至る前に要求をのませたり、戦闘が避けられない場合も、それを有利に運ぶ現代的な戦争の形態を指す。

・・・・・・・・明日に続く・・・・・

【参考資料】 : 「ウクライナは民族国家なのか」(1/4)

Ω・Ω・Ω ロシアとウクライナが「こじれた」複雑すぎる経緯 歴史で紐解く Ω・Ω・Ω

ロシアによるウクライナ侵攻が始まった。一方で、これまでのロシアとウクライナの対立の起源はわかりにくい。日本を代表するマルクス研究者で欧州史、欧州思想にも詳しい神奈川大学副学長の的場昭弘氏が、今回の問題と対立の起源を歴史的文脈から解説する。

ウクライナに住む当事者の立場を見ること

今にもウクライナで戦争が起きそうだと大手メディアはかき立てている。残念ながら、すでに、ロシアは独立を求めるウクライナの親ロシアのドンバスの2つの共和国に侵攻してしまった。首都キエフなどでも戦闘が行われている。ロシアとウクライナの対立の小さな火を、扇で仰いでしまったようである。コロナ禍によって世界で多くの人が亡くなっている最中、むしろ世界の協力と平和を求めるべきなのに、第三次大戦になりそうな戦争の可能性をマスコミも大国の外交もあおってしまったのだ。いったい、世界はどうなってしまったのか。

ウクライナ問題は根の深い問題である。歴史をさかのぼればさかのぼるほど、一筋縄ではいかない問題であることが見えるはずだ。この問題を考える際に、まず考えねばならないのは、ロシアの主張は本当に不当なのかどうかである。思考停止は、最初から偏見を持つことにある。相手の立場に立って見ることも重要だ。さらにはウクライナの人々、ウクライナのロシア人、ポーランド人、そのほか普通の人々の立場に立って冷静に見ることも重要だ。

もちろん、ここでロシア政府とロシア人を同じものだと考えてはいけない。またウクライナ政府とウクライナ人(大半はロシア人だが)を同じものだと考えてはならない。ウクライナ問題の中でまったく見えてこないのは、ウクライナに住む人々の声だ。とりわけ問題のドンバス地域に住む人々の声だ。当事者抜きで、アメリカ、ロシア、ウクライナといった国家レベルだけで考えれば、住民の望むところは理解できない。

帝政ロシア時代の哲学者、作家で、『向こう岸から』を書いたアレクサンドル・ゲルツェン(1812~1870年)は、西欧の向こう岸から世界を見ればどうなるかについて書いた人物だが、彼のいう「向こう岸」は東欧にあるロシア政府ではなく、ロシアの農民であった。彼は当時のヨーロッパの良識の代表でもあった歴史家のミシュレによる、ロシア人は野蛮であるという一方的な評価に対して、彼への書簡の中でこう述べている。

彼は、当事者であるロシア人の声を聞けといっているのだ。当事者とは、フランス政府でも、ロシア政府でもなく、そこに住むロシア人の農民のことである。

どこまで歴史をさかのぼるかによって、その国家も民族も、その存在を正当化することも、また否定することも可能だ。どの国家や民族も昔からずっと存在してきているわけではなく、想像されたものであることは、疑いない。国民国家とは「想像の共同体」にすぎない。

19世紀の半ばから歴史を始めれば、なるほどウクライナは独立した民族であり、独立した言語をもつ、国家である。しかし、それ以前にさかのぼれば、小ロシアにしかすぎない、いやさらにローマ帝国崩壊後、北方から侵入したルーシ族が創設したキエフ公国までさかのぼればロシア人の起源はウクライナだといえないこともない。

・・・・・・・・明日に続く・・・・・

⬡ ⬢ ⬡ ⬢ ⬡ ⬢ ⬡ ⬢ ⬡ ⬢ ⬡ ⬢ ⬡ ⬢ ⬡ ⬢ ⬡

https://youtu.be/Nyx9cOtLiLo == ソ連の前身、ロシア帝国     ソビエト連邦の歴史  ==

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

前節へ移行 : https://blog.goo.ne.jp/bothukemon/e/4601b49dc20f6a008bdca622038fa16d

後節へ移行 : https://blog.goo.ne.jp/ 学480 /e/xxx

----------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい--------------

【浪漫孤鴻;時事自講】 :http://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/

【壺公夢想;如水総覧】 :https://thubokou.wordpress.com/

================================================  

森のなかえ

================================================


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2016

Trending Articles