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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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“バッタの子孫”の活動録/前野ウルド浩太郎(27/nx)_学究達=461

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ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年05月22日<ⰧⰊⰧ ◆ 炬燵に入ってカニ鍋に熱燗なんて時期は当の昔に終わっているのに、何故か本日はカニの日。でかいカニの看板で有名な料理屋がこの日にしたんだとか。 ◆ 神田の映画館で赤い布を振り回して破目を外した連中が、御用となる(1908年=赤旗事件)。 ◆ 永井荷風のアーン♥♥小説を面白半分で載せた雑誌、当局の検閲によって陽の目を見ずに終わる(1972年)。

本日記載附録(ブログ)

アフリカでしばしば大発生し、ユーラシアの農作物に深刻な被害を及ぼすサバクトビバッタ。

防除のために巨額の費用が投じられているが、未だに根本的な解決策は見出されていない。

『バッタを倒しにアフリカへ』と単身、西アグリカ・モーリタニアに渡った日本人がいる。

”愛するものの暴走を止めたい”と語る前野ウルド浩太郎、秋田市土崎港出身の人である。

【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)

参考資料: バッタに人生を捧げます!!

番外編 ;前野ウルド浩太郎(27)

◇◆ 天災レベルに大発生する害虫を愛する男が行き着いた"ある場所" ◆◇

砂漠のプレゼン特訓 / 2- 名づけて「シャドー・プレゼンテーション」

―  4本もの発表、お疲れさまでした。準備も大変だったでしょう?

前野「いろんなやり方の人がいるんですけど、自分は発表用のスライドを自分でつくり、原稿も一字一句ほぼ丸暗記の状態にまで準備しておいて、あとはアドリブのように話すというスタイルです」

――そういえば博士は、プレゼンのときに、手にメモを持っていませんね。頭の中にぜんぶ入れるんですか?

前野「はい、入れます」

――記憶力は、子どもの頃から強かったほうなんですか?

前野「いや、弱いです(キッパリ)」

――ええ? じゃあ、どうするんですか。しかも今回は英語ですよね。

前野「ええ、今回は初めての英語の口頭発表で、しかも4つもあったので……へ、へ、へっへっへ(笑)……」

――え? は、博士? 博士っ!

前野「へへへ……き、きつかったです……(笑)」

――おかえりなさい博士。今、そうかもしれませんけど、頭の中が真っ白になっちゃうことはありませんでしたか?

前野「いちばん最初のホイットマン教授との共同研究発表で1回かんでしまって、慌てふためいたりしたんですけども、自分に機会を与えてくれた教授に恥をかかせるわけにはいかないと、頑張りました。2週間ほど前から自分をビデオに撮って、喋り方を確認してましたし、ICレコーダーに発表を吹きこんで、研究活動しているとき以外、たとえば、夕方、研究所の周辺をジョギング中に聴いて、それをひたすら頭に入れていました」

――モーリタニアでたった1人、自らをビデオに撮って見る。自分のスピーチをICレコーダーに撮って繰り返し聴く。まさに砂漠の特訓。これは今回初めて開発した「ひと工夫」なんですか?

前野「いや、これは日本にいたときからやってました。自分の場合は訛っているというハンデがあるので、撮って、聴いて、ひどい訛りのところは気をつけて直してみたり。意識しないと、ことばが硬くなってしまうんです。皆さんが聴いて自然にすっと受け取ってもらえるように喋るようにはするんですけど、結局訛ってしまって、はっはっは(笑)」

――そういうトレーニングは、いつごろ始めたんですか? 弘前大学時代ですか?

前野「つくば時代ですね。つくばの独立行政法人農業生物資源研究所で研究をしていた23歳くらいの頃から」

――誰かに教わった?

前野「まず、発表は何回も自分で練習するものだということは、研究者にとって基本中の基本なんです」

――研究者の皆さん、そうやって発表の練習をしているんですか?

前野「まず、練習は間違いなくやってます。学会に先輩たちと行くと、夜、いくら呑んで帰ってきても、隣の部屋から、明日発表を控えている先輩が発表の練習をしている声が聞こえてくるんです。先輩がそういうことをしていると知っているので、自分もやらないと絶対駄目だと。鏡を見ながら発表の練習してます。自分はこれをシャドー・プレゼンテーションと呼んでいるんですけど(笑)」

砂漠のプレゼン特訓 /   3-「Tシャツにして自分が着たいかどうか」

――このインタビューに備えて、学者さん向けに"学会発表をどうやればいいか"が書いてある本をいくつか読んでみました。わかったことは、書いてあることは「時間を守れ」とかその程度で、何よりもその本のレイアウトそのものに残念なものが多いということです。これでプレゼンとか言われてもなあ……と。

前野「自分も、そう思います(笑)。硬すぎる。自分、ああいうプレゼンのマニュアル本は、ほとんど読んだことないです」

――では、博士にはプレゼンのマニュアル、教科書はなかった、と。

前野「いちばん自分の参考になったのは、以前の指導教官の発表です。発表は、シンプルでないといけないと学びました。多くの人は、プレゼンのスライドに文字を詰め込みすぎている。基本はワン・スライド=ワン・メッセージだと思います。情報を取り入れるとき、人がいちばん慣れているプレゼンって、テレビなんです。テレビのとおりにやるといちばんわかってもらいやすい。なのに、なぜかプレゼンになると、ものすごく文字をいっぱい入れたり、ごちゃごちゃした絵を入れたりする。多すぎる色使いとか、アニメーションとか、プレゼンになると慣れないことを皆し始めるんです」

――テレビのとおりにやるといちばんわかりやすい、と気づいたのはいつですか。

前野「たぶん、ニコニコ学会β(※)。あのとき、ものすんごく考えました。初めて、研究者以外の不特定多数の人たちに見て戴く場だったので、わかりやすく、かつ、魅力的にやらなきゃいけない。もんのすっごく考えました」

※2013年4月27日、幕張メッセで行われたイベント「ニコニコ超会議2」内《第4回ニコニコ学会βシンポジウム/4th session むしむし生放送~昆虫大学サテライト》のこと。「昆虫大学」を主催するブロガー、メレ山メレ子さんが司会を務め、丸山宗利さん(好蟻性生物研究者)、小松貴さん(好蟻性生物研究者)、堀川大樹さん(クマムシ研究者)とバッタ博士が登壇し、昆虫(および緩歩動物)研究の魅力をアピールした。以下に当日の動画がある(要ログイン。バッタ博士のプレゼンは5時間37分目から)。

明日に続く・・・・・

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https://youtu.be/dt6zCJ2VHok  == These Swarming Locusts Are Grasshoppers Gone Wrong ==

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=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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森のなかえ

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