ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年04月03日<ⰧⰊⰧ
☆ 天目山で武田一族が滅亡する(1582年)。だが、その生き残りの子孫が一時期プリキュアの中の人になっていたところ歴史とは皮肉なものであると言う次第。
☆ 全国の宗教法人をアンタッチャブルの存在とした悪法が公布された(1950年= 宗教法人法公布)。因みに、販売に自信を付けた豊田自動織機がトヨタ自動車販売を設立。世界市場を視野に入れた戦略開始はこの年。
☆ 世界征服を目的としながら何故か幼稚園の送迎バスを襲う謎な組織と戦う正義のバッタ男が放映開始(1971年)。
本日記載附録(ブログ)
天狗を彷彿する長い鼻―ぽんぽこりんの太鼓腹-川に飛び込む豪快なダイビング
姿も行動もユニークなテングザルを、ボルネオ島で3500時間以上も観察
次々と新たな発見と仮説を生み出し、従来の常識を覆すような研究成果は多岐に渡る
【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
自らの足でジャングルに分け入り、より近くで長期間観察するというフィールドワーク
松田一希(14) ◇◆ 第5回 世界初! 夜のテングザルの観察に成功 =2/3= ◆◇
夜間の観察が興味深いのは、なにしろ、村人も含めて、誰もきちんと見たことがない、というのが第一。
そして、松田さんはちょっとした仮説も持っている。
テングザルが反芻をしていることを見つけてから、それがどれだけ消化の役に立っているのか、という点が問題になってきた。それほど頻繁に観察されることでもないので、それが適応戦略的に意味があるかどうか、ということだ。しかし、糞の粒度の研究では、テングザルが反芻動物的な細かい粒の糞をしていることがわかった。
「じゃあ、夜にじっくり反芻しているってことはないのかな、というふうに思ってます。もしも、暗くなった後、じっくりと反芻していたりしたら、おもしろいな」と。
修士時代にはクモザルを研究していた松田さんが、今は一線の研究者になり「夜のクモザル」(村上春樹氏の著名な短篇、念のため)ではなく、「夜のテングザル」を世界ではじめて観察する。
その他、現在進行形の興味深い研究として、胃の内容物の話。
マングローブ林の若オスにテレメトリーを取り付けた際に、松田さんは胃内容物を採集しており、現在は冷凍保存中だ。その分析を近い将来行うことになる。
注目しているのは、なんと、微生物だという。
「前胃の内容物を採取したんですが、そこにどんな微生物がいるのか。牛だろうとなんだろうと、前胃には基本的に微生物がいて、植物のセルロースを消化できるようにしているわけです。これは反芻ともつながっていることです。それで、マングローブ林、スカウの二次林、近くにある半野生で餌付けされているサンクチュアリ、あと動物園と、4カ所くらいのテングザルで前胃の内容物を比較したいんです」
この件、「テングザルに甘い物や炭水化物の多い物をあげると胃の中で異常発酵して死亡する」という動物好きなら知っているトリビアとも関係している。実はシンガポール動物園などで飼われている飼育下のテングザルは、ごく普通に、おにぎりなど炭水化物が多いものを与えられていて、それでも死んだりしない。しかし、そこにマングローブ林にいた野生由来の個体が入ってきたりすると食べ物が合わずに死にやすい、というような話があるそうだ。住む場所、普段から食べているものによって、テングザルは前胃の微生物相が違う可能性があるわけだ。]
・・・・・・・・・明日に続く・・・
…… …… 参考資料: サル特集 / サルの楽園ビオコ (3/4) …… ……
次の瞬間、大型犬ほどの大きさの毛むくじゃらの生き物が2頭、私たちの頭上ですばやく動いた。2頭は、葉の生い茂った木の頂から隣の木へと飛び移っていった。やがて2頭は、鳴き声ひとつ立てず、峡谷の斜面を飛び越えて、夕闇に包まれた森の奥深くに姿を消した。
翌朝、ブティンスキーは再びカルデラへと向かった。今度はアカミミグエノンの群れを見つけたが、人間の姿を見た途端、サルたちは恐怖で目を見開き、甲高い声を上げはじめた。母ザルは子どもを胸にしっかりと抱き、群れは木の枝を揺らしながら、大あわてで逃げ去った。
研究者たちが目にできるのは、こうした逃げていくサルの姿ばかりだった。調査を開始して最初の3日間、調査グループは島の南岸からカルデラの斜面を600メートルほど登ったが、その間に目撃したサルたちはみな、警戒の声を上げるとカルデラを貫く谷へと消えていった。
だが4日目に出会ったサルたちは、それほど人間を恐れなかった。調査グループは、小さな溶岩が散乱する、勾配の急なぬかるんだ山道を登り降りして、カルデラの北端に到達した。そこは、神聖な雰囲気が漂う場所だった。
密猟が増えているにもかかわらず、この一帯に広がる森には実に多くのサルが生息していた。10頭ほどのアカミミグエノンが、私たちを警戒して葉に覆われた枝に飛び移り、鼻を鳴らして仲間に注意を促した。さらに10メートルほど進むと、クロコロブスの小さな群れが、葉を食べるのをやめて逃げていった。その先では、濃灰色をした1頭のプロイスグエノンが、餌を食べていた丈の低い草地から飛び出してマホガニーの巨木を登っていき、隣の木に飛び移った。遠くでは、ペナントアカコロブスの群れが声高に叫び、クラウングエノンがよく響く低い叫び声を上げた。
絡み合って生える草むらを、オギルビーダイカーやブルーダイカーが時折、がさがさと音を立てながら進んでいく。しかし何より私たちが見たいと願っていたのは、ドリルの姿だ。
そして私たちは、ドリルをようやく見つけた。眼下を流れる川の対岸の木で、小さな群れが餌を食べていたのだ。距離が遠く、急流の立てる音のせいで、ドリルたちは私たちの足音や匂いに気づかず、食事に没頭していた。冒頭で述べた、私たちが腰を下ろしてドリルを観察したのはこのときだ。
ドリルはみな、茶色がかった灰色の毛に覆われていて、1頭を除いて雌か若い個体だった。群れで唯一の成熟した雄は、ほかのドリルの2倍近くも大きかった。体は筋肉質ではあるが、同時に丸々としており、お腹が前にせり出している。黒光りした鋭い顔立ちとは不釣り合いだ。顔の周囲には硬く白い毛が密生し、尻は赤や青、紫色に染まっていた。雄が近づいていくと、ほかのドリルは場所を譲った。やがて、餌を食べ終えた群れは、木の上から降り、薄暗い森へ消えていった。こうして生物学者たちは30分近く、人間を恐れていないサルを観察することができたのだ。
今回の調査で、カルデラ北部にはかなりの数の霊長類が生息していることが確かめられた。「サルたちはかつてのように無警戒ではないし、数も1986年の頃ほど多くはありませんが、まだかなりの数が生息しています」と、ブティンスキーは語った。1986年の調査では今回の2倍近い数のサルが見つかっている。それでもブティンスキーは希望を失っていない。「森は今も人の手で荒らされていないし、サルのいない場所も手つかずのままです」
ビオコ島のサルが生き延びるうえで欠かせないのは、人間に荒らされていない生息地の存在だ。種の絶滅は、多くの場合、乱獲と生息地の消失という2つの理由による。失われた生息地を取り戻すのは、狩猟を取り締まるよりはるかに困難だと、ブティンスキーは話す。
・・・・・続く・・・・
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