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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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霊長類学者”フィールドワークの鬼”/松田一希(13/nx)_学究達=428

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ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年04月02日<ⰧⰊⰧ

☆  蒼天已に死す、黄天まさに立つべしを合言葉に、高位高官や宦官・外戚の専横に苦しんだ庶民がええじゃないかで大騒ぎ(184年- 黄巾の乱)。&so、オスマン・トルコが、細々と生き永らえていたローマ帝国を潰しにコンスタンティノープルを攻撃開始(1453年)。

☆  新興宗教・国家神道が皇紀2550年を記念して橿原神宮を遷座(1890年)。

☆  「平成」の看板で有名なおっさんが記者に詰め寄られて数分経って、自分の頭脳がOverflowした挙句にシステムダウンする(2000年)、意識不明のままに5月14日に死去。 

本日記載附録(ブログ)

天狗を彷彿する長い鼻―ぽんぽこりんの太鼓腹-川に飛び込む豪快なダイビング

姿も行動もユニークなテングザルを、ボルネオ島で3500時間以上も観察

次々と新たな発見と仮説を生み出し、従来の常識を覆すような研究成果は多岐に渡る

【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)

自らの足でジャングルに分け入り、より近くで長期間観察するというフィールドワーク

松田一希(13) ◇◆ 第5回 世界初! 夜のテングザルの観察に成功 =1/3= ◆◇

    フィールドをあれこれと案内してもらってから、スカウ村にある調査基地、いわばリサーチ・ステーションにお邪魔して、話を伺った。

 2階建ての1階部分は増水時に浸水することが前提なので、2階がオフィスになっている。デスクの上は様々な機器で雑然としていたが、ぼくの基準では非常にきれいな環境である。

 さて、テングザルという不思議なサルを軸に様々な方面に枝葉を伸ばしている松田さんの研究だが、今後、どんな計画があるのだろうか。

 まず、最初に、松田さんが、見せてくれたのは、2つの投光器だ。

「これ、赤外線投光器なんです。スカウの川辺林で夜間行動観察をしたくて、昨年からずっと機材を探していて。でも、民生品のビデオカメラでは、ナイトショット機能がどんどん削られているんですよね。盗撮とか犯罪に使われることがあるというので。それで知り合いのNHKのカメラマンさんに、こういう赤外線投光器があるということを教えてもらいました。メーカーにデモ機を借りたらなかなかよくて、結局買いました。17~18万円するんですけどね」

    実は、これは米国のナショナル ジオグラフィック協会の支援で行っている研究だ。ぼくが訪ねた時には、ちょうど赤外線投光器をボートの上から使えるように組み立てている途中だった。そして、ぼくが日本に戻った頃、「夜間観察に成功しました」と赤外線写真を送っていただいた。そこにははっきりと真っ黒な背景で枝の上で休むオスのテングザルが写っていた。これが成功したとなると、ここから先、新たな手間のかかる研究の幕開けである。

「これ、自動化できないですからね。自分とアシスタントと、みんなで交代してやるしかないんです。また体力勝負の研究になっちゃいますね」と松田さんは笑っていた。

 夜間の観察が興味深いのは、なにしろ、村人も含めて、誰もきちんと見たことがない、というのが第一。

 そして、松田さんはちょっとした仮説も持っている。

 テングザルが反芻をしていることを見つけてから、それがどれだけ消化の役に立っているのか、という点が問題になってきた。それほど頻繁に観察されることでもないので、それが適応戦略的に意味があるかどうか、ということだ。しかし、糞の粒度の研究では、テングザルが反芻動物的な細かい粒の糞をしていることがわかった。

・・・・・・・・・明日に続く・・・

…… …… 参考資料: サル特集 / サルの楽園ビオコ  (2/4) …… ……

 ヨーロッパ人はかつて、この島にアフリカにおける最初の植民地を築こうとした。だが、それ以前にアフリカ本土から島に移り住んでいたブビ族は、白人たちに協力することを拒み、植民地建設の試みをことごとく挫(くじ)いていった。しかし1827年、英国が西アフリカの奴隷貿易撲滅のための拠点を島北部のマラボ(現在の赤道ギニアの首都)に設け、その後、島の対岸にあるアフリカ本土のリオ・ムニ地区を植民地化したスペインが、島と本土の両方を領有した。それ以降、ビオコ島とリオ・ムニはスペイン領ギニアと呼ばれたが、1968年にスペインから独立し、赤道ギニア共和国が誕生した。

 ビオコ島では、アフリカ本土から移住してきたファン族がブビ族から支配権を奪っていた。そのため、独立後はブビ族がビオコ島の分離独立を掲げて政府軍と衝突を繰り返す事態が続いている。対立するファン族とブビ族だが、両者とも島の動物を狩って食べる点では共通している。そのため、島の生態系を守ろうとする研究者の熱意には無関心だ。。

 島の自然を守る努力は、沖合の油田開発によっても阻まれている。1990年代、島周辺の海域で原油と天然ガスの豊かな鉱床が発見されたのだ。現在、米国の石油会社が日量40万バレルの原油と天然ガスを生産し、島は潤っている。そのため、現金を手にして、好物のサルの肉を買おうとする人も増えているのだ。

 今回の調査に参加した霊長類学者のトム・ブティンスキーは、ビオコ島を貴重なサル類の生息地であると認めた、国際自然保護連合の報告を受け、1986年に初めて島を訪れた。それまでの20年間以上、島には生物学者が訪れておらず、ブティンスキーはサルたちが狩猟でほぼ絶滅したのではないかと危惧していた。

20年前の無警戒なサル

 だが意外にも、島には数多くのサルがいた。ブビ族の暴動を阻止しようと、ファン族系政府が1974年から1986年にかけて住民が所有する散弾銃を押収していたため、サルの生息数は回復していたのだ。また、スペイン人入植者がカカオ豆農園のために切り開いた多雨林は、彼らが去った後、かつての豊かな森に戻っていた。こうした状況のなかで、サルたちは活発に生息地を広げていたのだ。

 「当時はグラン・カルデラの調査地を1キロ進むごとに、ほぼ2つの割合でサルの群れが見つかったものです」と、ブティンスキーは語る。サルは数が多く、人間を見ても恐れなかった。「なんて無警戒なんだと思いましたよ。近くに寄ってじっくり観察できました」

 だが、不吉な兆候もあった。10週間にわたる調査期間中、ブティンスキーは散弾銃を手にしたファン族のハンターを14人も見かけ、ダイカーやサル、小型の哺乳類を捕らえるための罠(わな)を数多く目にした。同じ頃、首都のマラボでは、サルなどの野生動物の肉「ブッシュ・ミート」の取引が増えていた。アフリカ西部の多くの地方と同様に、この島でも、とりわけサルの肉は珍味として人気が高く、鶏肉よりはるかに高価で売られているのだ。

 ビオコ島生物多様性保護プログラム(BBPP)は過去十年間にわたって、食肉市場で売られているサルの頭数を記録してきた。そして、今年3月末、その数が2万頭を突破した。ビオコ島に生息する7種のサルすべてが絶滅の危機にあることは明らかだ。

 2007年10月、BBPPの働きかけを受けて、赤道ギニアのテオドロ・オビアン・ンゲマ・ムバソゴ大統領は霊長類の狩猟、その肉の販売と消費を禁止した。BBPPの調査グループが再び現地を訪れたのは今年1月で、禁止令が敷かれて2カ月が経過していた。果たしてサルの数はどの程度増えているのだろう。撃ち殺すのではなく、数を数えにきた人間に対して、サルはどんな反応を示すだろう。まもなく研究者たちはそうした疑問の答えを見つけることとなった。

 グループが調査に出た日の夕方のことだ。眠りに就く前にサルたちが鳴き声を交わす時間のはずだが、その日、カルデラの森は奇妙な静けさに包まれていた。この森には、ビオコ島にいる7種のサルすべてが生息しているので、ブティンスキーはにぎやかなコーラスが聞こえてくるものと期待していた。だが虫やカエルの鳴き声のほかは何も聞こえてこない。ブティンスキーは歩き続けた。15メートルほど進むごとに立ち止まり、周囲を見回して耳を澄ませた。やがて彼は困惑した表情を浮かべ、こう言った。「サルたちは森の別の場所へ移動して眠ることにしたようだ」

・・・・・続く・・・・

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=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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森のなかえ

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