ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年03月31日<ⰧⰊⰧ
☆ 大英帝国の皇太子の名前を冠した不沈艦が就役(1941年)。大西洋上で葉巻好きのデブと車椅子の欠かせない大統領の会談の舞台となるなど華々しい活躍を見せるが、たった1年もしないうちに海の藻屑と化すことに。
☆ 台東区は入谷に住む建築業とこの坊ちゃんが福島県から来た奴に巧いこと誘われて、○殺される(1963年-吉展ちゃん誘拐殺人事件)。しかし手を下した当人は巧いこと親を騙くらかして50万円をせしめた挙句、2年以上も青天白日の下でのうのうとしていた。
☆ 跳ねっ返りの青年が、日航機で「金王国に行かないとぬっ○すぞ!」と脅迫(1970年-よど号ハイジャック事件)。 東京大空襲の実行犯に勲章をやった総理大臣とは対照的に、「俺が身代わりになってやる!」と犯人を鎮めた運輸政務次官がヒーローとして賞賛される皮肉な結果に。
本日記載附録(ブログ)
天狗を彷彿する長い鼻―ぽんぽこりんの太鼓腹-川に飛び込む豪快なダイビング
姿も行動もユニークなテングザルを、ボルネオ島で3500時間以上も観察
次々と新たな発見と仮説を生み出し、従来の常識を覆すような研究成果は多岐に渡る
【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
自らの足でジャングルに分け入り、より近くで長期間観察するというフィールドワーク
松田一希(12) ◇◆ 第4回 マングローブ林にもテングザル =3/3= ◆◇
「テレメトリーもそうですけど、何を食べているかなんかも、川沿いにいればともかく、森の中に入っちゃうと分からない。だから、最近は糞を採集して、そこに残っている食べ物となった植物片からのDNAを探すというのをやろうと思っています。霊長研にも次世代DNAシークエンサーが入りましたので、少しでも混ざっていれば、何を食べていたか分かるようになっているんです」
そのような話を、足下の悪い中、聞きつつ、ぼくはどこかにテングザルが出現しないか、マングープ林の上の方を見たり、物音に耳をそばだてたりしていた。
しかし、静かだ。
「ここにはテングザルは来ないですね」と松田さんは釘を刺した。
「フェノロジー調査のために作ったトレイルなので、テングザルが活用していないところも見ます。テングザルは、ソネラティアのあるところに行っちゃうんですよ」と。
ソネラティア?
松田さんは、ボートに戻った後で、水辺に咲いている赤い花を取って見せてくれた。
「これがソネラティアの花ですね。テングザルはこの花も実も食べます。この花はおもしろくて、花がぼこっと落ちた後に実がでてくるんです。ナマズ釣りの餌にも使ったり、そんなにエグくないし、村人も食べてますね。あと、葉も食べるし、1年中、どこかで実っているし、ここのテングザルにとっては大事な木ですね」
ぼくも実を食べてみたが、たしかにエグくもなく、刻んでサラダや炒め物に入れたら結構イケるのではないかと思った。テングザルの食べ物で、人間もいけると思えた数少ない貴重な例だ。
さらに松田さんは、ニッパ椰子の花をみつけて見せてくれた。オレンジ色の細長いもので、テングザルはこれも食べる。
ひと通り案内してもらった後で、松田さんがマングローブ林に来るたびにホームステイし、調査拠点にしている家にお邪魔して昼食をとった。これがうまい! のである。野菜や魚、中心なのだが、日本人の口に合う。たしかにこれを毎日食べられるなら、非常にシアワセな気分になるだろう。
「実は、ナショナル ジオグラフィック協会のグラントに応募するプロポーザル(後述)もここで書いたんですよ。ネット環境が悪いせいもあって、出来る仕事が限られていて、捗るんです」と松田さんは言っていた。最近、スカウ村は3Gの電波が届き、わりとデータ通信が簡単になった。しかし、まだアバイ村はデータ通信が貧弱なのだそうだ。
いずれにしても、ここでの調査は始まったばかり。まだまとまったことが言える段階ではない。
「やっぱり、基本的なデータをまずおさえてみて、何か面白いものを探していこうかなという段階ですね。スカウでは188種類のものを食べていますけど、こっちではそもそも植物の多様性がなくて、食べている種類は20分の1以下、8種くらい。それでも生きていける。食べ物のことを考えていると、結局、社会構造自体の話にもつながります。その食物の資源量とか種数とかが違ったら、当然、群れの中の競合や群れと群れの競合も違ってくるだろうし。あと捕食圧ですよね。マングローブの中はウンピョウがいないから、それがどう影響を与えるか。そういうのを見ていくことで、テングザルの社会への理解が深まっていくと考えています」
次回は“第5回 世界初! 夜のテングザルの観察に成功”に続く
…… …… 参考資料: サル特集 / サルの楽園ビオコ (1/4) …… ……
西アフリカの沖合に浮かぶ赤道ギニア領ビオコ島。ここは、7種のサルをはじめ、1万年以上にわたり独自の進化をとげた希少な動植物の宝庫だ。しかし現在、野生動物の肉を食べる習慣が生態系を脅かしつつある。
今から457年前、ドイツ南部にある古都アウクスブルクで、とても奇妙な姿かたちをした1頭の動物が公開され、話題を呼んだ。当時の記録によれば、観客に背を向けることが多かったものの、その生き物の手足の指は人間の指とよく似ていて、「陽気な性格」だったという。
現代の生物学者たちは、当時描かれた図版から判断して、その動物はドリル(学名:Mandrillus leucophaeus)だったのではないかと考えている。ヒヒに似たオナガザル科のドリルは現在でも、野生の状態で観察するのが極めて難しい動物だ。
だから、西アフリカの赤道ギニア領ビオコ島を先ごろ訪れた生物学者たちが、熱帯雨林でドリルの群れを見つけて、息を殺して食い入るように観察したのも無理はない。ビオコ島に生息する霊長類のなかで最も大型のこの動物は、島の南部にそびえる標高2000メートルを超すグラン・カルデラの底部で、自生しているイチジクの木に登って、その実を食べていた。
すでにその日の朝、生物学者たちは、アカミミグエノンやクロコロブス、ペナントアカコロブスなど、ほかのサルも見つけていた。それぞれが5~30頭の群れをつくり、けたたましい声を上げている。このうちペナントアカコロブスは、あらゆる霊長類のなかで最も絶滅が危惧されている種だ。
生物学者たちにとってビオコ島は、閉ざされた環境のなかで植物や動物がどのように進化するかを調査できる“生きた研究室”といえる。この島はアフリカ西岸のギニア湾の沖合30キロに浮かんでいて、これまで氷河期が訪れるたびに、アフリカ大陸と陸続きになってきた。最後に島が大陸とつながっていたのは、およそ1万2000年前だ。こうしてビオコ島は、大陸とは異なる進化の舞台としての役割を果たすこととなった。陸続きだった時期にアフリカ本土から移ってきた生物が、氷河期が終わって島と大陸が海で隔てられると、隔絶された環境のなかで、独自の進化を遂げ、数多くの亜種が生まれたのだ。
この島には、ドリルをはじめとする7種のサル、4種のガラゴ(小型の霊長類)、2種のダイカー(小型のアンテロープ)、ヤマアラシ、イワダヌキ科のニシキノボリハイラックス、モリアフリカオニネズミ、3種のウロコオリス、ジャコウネコ科のリンサンが生息している。かつてはアフリカスイギュウもいたが、100年ほど前、狩猟によって絶滅してしまった。
そのほか、ランやカタツムリ、淡水魚、両生類、クモ、昆虫なども、アフリカ大陸に生息する同系統の種とは違う進化を遂げてきた。島の内陸部や森林地帯、草原、熱帯雨林は、15世紀に最初のポルトガル人探検家たちが上陸した頃とほとんど変わっておらず、美しい自然がほぼ手つかずのまま残っている。
「この島ほど人の手が加わっていない土地は、見たことがありません」と霊長類を研究するゲイル・ハーンは語る。彼女がグラン・カルデラの森を訪れるのは、これで13回目だ。
ハーンは「ビオコ島生物多様性保護プログラム(BBPP)」と呼ばれる組織を設立し、毎年1月には、地域の学生も含めた研究者と学生のグループをともなって島を訪れ、大規模な生物多様性の調査に取り組んでいる。今年の調査では、「ナショナル ジオグラフィック」誌や国際的な自然保護団体であるコンサベーション・インターナショナル、国際環境保護写真家連盟(ILCP)の支援を受け、写真やビデオなどを駆使した12日間にわたる短期環境評価視覚調査(RAVE)を実施。できるだけ多くのサルや、ビオコ島に生息する多様な生物を観察・記録した。こうした生物は、これまで島の歴史に守られてきたが、現在は密猟の横行で絶滅の危機にさらされている。
・・・・・続く・・・・
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