ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年03月26日<ⰧⰊⰧ
★ ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンにとって運命の日(1827年・楽聖忌)。 話は変わりますが、庶民が結束してパリ市街のいたるところにバリケードを築いて市民であると自己主張(1871年 - パリで革命政府パリ・コミューン誕生)。
★ 別居状態だった東西パキスタンが血で血を洗う争いの果てに、正式離婚する(1971年=バングラデシュが独立)。 &so、1971年 - 多摩ニュータウンで第一次入居開始。
★ 『総力報道!THE NEWS』、リアルタイムを道連れに無理心中(2010年)。
天狗を彷彿する長い鼻―ぽんぽこりんの太鼓腹-川に飛び込む豪快なダイビング
姿も行動もユニークなテングザルを、ボルネオ島で3500時間以上も観察次々と新たな発見と仮説を生み出し、従来の常識を覆すような研究成果は多岐に渡る
【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)自らの足でジャングルに分け入り、より近くで長期間観察するというフィールドワーク
松田一希(08) ◇◆ 第3回 これは面白い! テングザルの反芻行動を発見 =2/3= ◆◇反芻というのは、牛や山羊や羊などがいったん食べた草を胃の中に収めて部分的に消化してから、口の中に戻してまた咀嚼する、という行動だ。それによって、消化吸収の効率が画期的によくなる。
「テングザルを含むコロブス亜科のサルって、消化器が3つか4つにくびれていて、反芻動物のような前胃を持っているんです。僕のフィールドの先輩にあたる村井勅裕(むらい ただひろ)さんも、すでにテングザルが反芻のような吐き戻しをしている様子をビデオにおさめていました。僕もやはりそれを観察したんですね。でも、最初は本当に信じてもらえませんでした。サルが反芻をするはじめての事例でしたし」
当初、懐疑的だった世界的な反芻動物の専門家に動画を見せたところ、これは面白い! ということになり、共同研究として論文を出すことになった。そして、それが大きな話題を呼んだ。やはり、霊長類で初というのが大きかったようだ。
実は、テングザルの反芻行動が、飼育下、つまり動物園などですでに見つかっていたことも分かった。
「一緒に論文を書いた反芻の専門家、マルクス・クラウス博士が、ドイツ語の文献を探していて、動物園の飼育員が書いた記録をみつけたんです。それによれば、いろいろなサルの中で、テングザルだけ吐き戻しの行動をなくせないというんですね」
動物園のサルや類人猿が吐き戻しをしていると、それはまず、飼育下のストレスによる異常行動とされる。例えば、ゴリラなどが飼育下でよく吐き戻しては食べるという行動を繰り返す例があり、飼育員は「これはいかん、なんとかしたい」と考える。しかし、ウシと同じように前胃を持つテングザルの場合、自然な状態でも吐き戻しを行っており、正常な反芻行動だった可能性があるのだ。
「やっぱりビデオも撮っているので、それを見た人はたしかに、分かってくれます。でも、頻度が少ないので、本当にそれが適応的な行動なのか、という点に疑問を持つ人がいますね。あと、他の場所のテングザルも同じことをしているかどうか、ですとか」
適応的な行動、というのがひとつのポイントか。
今のフィールドの生物学は、いわゆる進化生物学の流れの中で議論されることが多い。具体的には、観察される行動などが、いかに「適応的」であるか、常に問われる。ある環境にいるある生き物の「適応戦略」を明らかにする、というのがひとつの大きな問題意識だ。思い切りくだけた言い方をすると、ある動物のある行動が、生き残ったり子孫を残したりするのに本当に有利か否かが問題になる。たまたま、テングザルの反芻行動が目撃されたからといっても、それが、適応戦略的に意味があるのか、というのが次に見定めなければならない点なのだ。
そこで、松田さんが今、注目しているのは……ウンチだ。
・・・・・・明日に続く
…… …… 参考資料: サル特集 / ゴリラの家庭学 (1/4) …… ……
コンゴ北部のジャングルに暮らすニシローランドゴリラのキンゴ。彼らの保護に取り組む研究者たちと、ゴリラの一家の日常を密着取材した。
ここで紹介するのは、コンゴのある家族の話だ。
家長は巨漢の雄で、育児中の4頭の雌には、それぞれ1頭の子どもがいる。そして、まだ若いが母親のいない雌が1頭。10頭のゴリラたちは彼らだけの世界をつくり、うだるように暑く、虫や蝶など様々な命にあふれるジャングルで、仲むつまじく暮らす。
4頭の母親の名前はママ、メコメ、ベアトリス、アグリーだ。取り仕切り役はママ。家長の一番のお気にいりがメコメであることは、群れでは周知の事実だ。おおらかで気のいいベアトリスはメコメにやきもちを焼くこともなく、いつも機嫌よく振る舞っている。一方アグリーは内気な性格でコミュニケーションがちょっぴり苦手だ。どの母親も自分の子どもを守り、盛り立てようと必死になっている。ママにはクス、メコメにはエケンディという息子がいて、子どもたちはいつも一緒にいたずらばかりしている。ベアトリスには好奇心いっぱいのジャンティ、アグリーには手足の長いボモという赤ん坊がいる。2頭ともまだ幼い赤ん坊を、どこへでも背負って行く。
肩幅が広く堂々たる体格をした家長は、いつも独りで食事をする。食事中は誰も近づいてはならないのだ。座るとでっぷりと突きでた腹が太ももにかぶさる。ゆっくりと口を動かしながら周囲を見まわすその表情は、どこか退屈そうに見える。
食事が終わると昼寝の時間だ。日陰に移ると太い腕を投げ出して寝転び、筋肉の盛り上がった厚い胸をふくらませて一呼吸したかと思うと、次の瞬間には眠りに落ちてしまった。メコメがすっと近寄り、そばに横たわる。ベアトリスとアグリーは赤ん坊に乳を与え、ジョージは独りでじっと座り、クスとエケンディは一緒に遊び始める。
しばらくして、昼寝から目覚めた父親は、家族を連れて散歩に出かけた。森の木立の間を進みながら、息子たちは父親にぴったり寄り添って一挙一動をまねする。母親たちは、家長の後ろについて歩く。
家長の名前はキンゴ。体重150キロもあるニシローランドゴリラのシルバーバック(成熟した雄)は、まさにこのジャングルの王者にふさわしい風格だ。キンゴとその家族からなる、このニシローランドゴリラの群れは、コンゴと中央アフリカの国境にまたがる保護区域内で快適に暮らしている。
彼らの生息地は、東側をヌアバレ・ンドキ国立公園に、西側を中央アフリカのジャンガ・ンドキ国立公園に守られている、コンゴ盆地に残る数少ない原生の熱帯雨林の一つだ。近隣の森では伐採が進み、食肉用にゴリラを捕る密猟者が頻繁に侵入してくる。人類学教授のダイアン・ドラン=シーヒーの努力がなければ、キンゴのすむジャングルは姿を消していただろう。
ダイアン・ドラン=シーヒーは1995年から毎年、一年の半分をここで過ごし、ゴリラの生態を研究すると同時に、キンゴたちのすむジャングルの保護に尽力してきた。彼女が選んだ研究区域は、政府が伐採権を設定していたエリアだった。しかし、2004年に米国の野生生物保護協会の協力を得て、伐採権を持つフランスの木材会社と交渉し、ジェケ・トライアングルと呼ばれる原始林を、ゴリラのために確保したのだ。その広さはおよそ100平方キロにもわたる。
ここで研究を始めた最初の年には、ナショナル ジオグラフィック協会とリーキー財団からの助成金で、モンディカ川からほど近い場所にモンディカ・リサーチセンターを設立した。また、ゴリラの居場所をつきとめて観察するため、中央アフリカの狩猟採集民アカ・ピグミーをトラッカー(森の水先案内人)として雇い入れた。
・・・・・続く・・・・・
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=Proboscis Monkeys Jump Around | Paradise Islands=
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森のなかえ
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