ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年03月27日<ⰧⰊⰧ
★ 卒業で同期の桜との別れを惜しむこの時期だからか、本日はさくらの日。この時期に咲き始めると、入学の喜びに満ち溢れる時期には散って葉桜になっている可能性が大かも。
★ 『男はつらいよ』が放送終了(1969年)。但し好評だったせいか、以後25年以上に亘って映画館でリバイバルされることに。 &so、江戸時代の発明家の末裔が主人公のパチえもんアニメが放送開始(1988年)。以後1996年まで8年に亘る長期作品になった。
★ 世界のトヨタに何かと張り合おうとした技術の日産、流石に体力が尽きてフランスはルノーから支援される屈辱を受けることに(1999年)。
本日記載附録(ブログ)
天狗を彷彿する長い鼻―ぽんぽこりんの太鼓腹-川に飛び込む豪快なダイビング
姿も行動もユニークなテングザルを、ボルネオ島で3500時間以上も観察
次々と新たな発見と仮説を生み出し、従来の常識を覆すような研究成果は多岐に渡る
【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
自らの足でジャングルに分け入り、より近くで長期間観察するというフィールドワーク
松田一希(09) ◇◆ 第3回 これは面白い! テングザルの反芻行動を発見 =3/3= ◆◇
ある環境にいるある生き物の「適応戦略」を明らかにする、というのがひとつの大きな問題意識だ。思い切りくだけた言い方をすると、ある動物のある行動が、生き残ったり子孫を残したりするのに本当に有利か否かが問題になる。たまたま、テングザルの反芻行動が目撃されたからといっても、それが、適応戦略的に意味があるのか、というのが次に見定めなければならない点なのだ。
そこで、松田さんが今、注目しているのは……ウンチだ。
唐突かもしれないが、野生での観察から、様々な方面に広がっていくのが、研究の醍醐味だ。キーワードは、糞の粒度(りゅうど)。
「粒度というのは、糞の粒の大きさのことです。要するに反芻すると食べ物を細かく砕くことになるので、出てくる糞の中の粒が細かくなるんですね。前胃を持っているタイプの偶蹄類の中でも反芻するタイプとしないタイプがいますけど、例えばバンテンのような反芻する牛タイプのものと、カバみたいな反芻しないやつを比較すると、同じような体重でも、反芻するタイプのほうが断然、粒が細かいんです」
では、前胃を持つテングザルと、オランウータン、カニクイザル、ブタオザルのように、同じ棲息地にいる単胃の霊長類でどう違うか。さらには、アジア、アフリカの他のコロブス亜科(前胃を持つが、反芻行動は観察されていない)といった種と比較して、もしも、テングザルの糞の粒度がはっきりと小さければ、あの反芻のような行為は消化に意義のある行動だという見解を支持する結果になる、と。そのために、松田さんは2012年より、ウガンダのフィールドに出向いて、アフリカのコロブス亜科の糞のサンプリングをしている。
その結果、糞の粒度について、ある程度のことがすでに分かってきていてる。
「シルバーリーフ・モンキーとかレッドリーフ・モンキーとか(ともにコロブス亜科。テングザルと同じくボルネオ島に生息)、同じような環境で同じようなものを食べているサルと比較した結果がもう出ています。テングザルが一番、体が大きくて歯も大きくて粗い分、糞の粒度も大きくなるはずなんですが、実はテングザルの粒度が一番小さかったんです。本当にそれがきれいに出てて、逆に半信半疑の結果だったんですね。
これはもう論文が受理されて、もうすぐに出ます。テングザルの反芻に関する更なる証拠というのと同時に、野生の霊長類の消化機構を探る新しい手法、という点が大きく評価されたようです」
次回は“第4回 マングローブ林にもテングザル”に続く
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…… …… 参考資料: サル特集 / ゴリラの家庭学 (2/4) …… ……
ゴリラは次の亜種に分類される。ニシゴリラのニシローランドゴリラとクロスリバーゴリラ。ヒガシゴリラのマウンテンゴリラとグラウアーゴリラ、そしてブウィンディゴリラだ。
ルワンダ、コンゴ共和国、ウガンダの3国の国境が交わるビルンガ山脈には主にヒガシゴリラがすんでいる。一方、海抜約100メートルの湿地の多い森にすんでいるのが、キンゴたちを含むニシゴリラだ。
同地のゴリラの正確な生息数は明らかではないが、急激に減少しているのは確かだ。1990年代には約10万頭と推測されていたが、エボラ出血熱のウイルスや生息地の破壊による大打撃を受けて、今では半分以下に減ったといわれている。2007年9月には、IUCN(国際自然保護連合)の指定する絶滅危惧種の中で、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」から、最も危機度が高いランク「絶滅の危険にひんしている種」に引きあげられた。ニシゴリラは世界中の動物園で飼育されているが、皮肉にも、野生の生態についてはまだあまり多くはわかっていない。
ドラン=シーヒーは、同じゴリラの仲間でもニシローランドゴリラはビルンガ山脈にすむマウンテンゴリラなどとは食べ物が違うはずだと考えた。そして、その採食行動が生態にどのような影響を与えているかを探るべく、ここコンゴ盆地にやってきた。高地の寒冷な気候のもとで体温を保つ必要のあるマウンテンゴリラの体には、太くて長い、黒色の体毛が密生している。一方、低地に暮らすニシローランドゴリラの毛は、細くて短い。頭部の毛は茶色がかっていたり、鮮やかな赤色をしている。
彼らを観察するためには、まず人間の存在に慣れさせる必要がある。内気でとても用心深いゴリラは、数少ない天敵である人間に出くわすと、一目散に逃げてしまうからだ。ドラン=シーヒーと彼女の仲間がキンゴの群れの居場所をつきとめ、それぞれのメンバーに名前をつけ、追尾できるようになるまでに6年の歳月を要した。群れから信用されたと実感できたのは、さらにその2年後だった。
「アカ・ピグミーがいなければ、この研究は不可能でした」と、ドラン=シーヒーは語る。「彼らは森をよく知り、ゴリラのことを理解しています。彼らのトラッカーとしての卓越した能力は、原生の森の中でゴリラを追いかけて群れに近づくためには、必要不可欠です」
人類学の修士号をもつコンゴ人研究者、パトリス・モンゴは現在38歳。根気強い性格の男だ。モンディカでの研究プロジェクトのまとめ役を務め、トラッカーの監督をしている。「キンゴ」とはアカ族の方言で「声」を意味すると教えてくれたのはモンゴだ。「アカ・ピグミーのトラッカーたちは、姿が見えなくても、キンゴが発する独特な声と、区域内にすむほかのシルバーバックたちの声との違いを聞きわけることができました。そのおかげで、最初から迷わずキンゴの群れに近づくことができたのです。キンゴは、腹の奥底から響いてくるような、重く深いうなり声を出します」
以前から研究者たちの間でも推測されていたが、観察を始めて間もなく、ドラン=シーヒーはニシゴリラとマウンテンゴリラの食性の根本的な違いを目の当たりにした。マウンテンゴリラが食べるのはほとんどが地面に生えている草だが、ニシローランドゴリラの食物はもっと変化に富んでいる。果物、木の葉、草のほかに、シロアリ、ゴンベの葉、そして種類によっては樹皮も食べる。季節によっては食事の60~70%が果物のこともあるという。
・・・・・続く・・・・
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=Proboscis Monkeys Leap Into Crocodile-Infested River | BBC Earth=
https://youtu.be/QcM4-jpFLSU
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