ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年03月10日<ⰧⰊⰧ
☆★ 大日本帝国陸軍の記念日をお祝いして、美軍機が帝都・下町の紙と木と土で出来た軍需工場群を綺麗に消毒してくれた(1945年=東京大空襲)。☆★ “恥ずかしながら”とルバング島に残留していた陸軍少尉の小野田寛郎が救出される(1974年)。ああああああああ!大日本帝国陸軍/中野学校の教育は・・・・・・・。☆★ 1985年の阪神タイガース日本一の際に道頓堀川に投げ込まれ、その後もタイガーズを呪縛し続けていたカーネル・サンダース像が、24年の時を経て引き揚げられる(2009年)。
本日記載附録(ブログ)
「動物園」は福澤諭吉が『西洋事情』ではじめて使った言葉だ
英語は”Zoological Park”/“Zoological Garden”であり、 忠実に訳せば「動物学公園」
「横浜動物園ズーラシア」の 村田浩一園長は学者であり教育者である
【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
人はいかにして大切な価値観に気づき、人生の軸を見つけるのか
村田浩一(06) ◇◆ 第3回 ペンギンを全滅させる鳥マラリアを「再発見」 =2/2= ◆◇
「実は、私、採血が好きでして」と村田さんは切り出した。
採血が好きな獣医師。
動物園の獣医師は、動物のためとはいえ採血とか注射とか「痛いこと」をすることが多く、動物に嫌われることが結構あると聞く。それでも、村田さんは採血が好きという。
「採血ばっかりしていて、あるとき顕微鏡を見ていたら血液中に変な生き物がいたんです。お、よく調べたら1800年代ぐらいから報告が出てたんです。鳥マラリアの原虫です。1800年代前半の人が研究していたことを、今自分が掘り起こしてやってるっていうのが魅力になって、そこら辺からちょっと真剣に取り組み始めました」
鳥マラリアというのは、人間のマラリアと同じく蚊が媒介する病気で、日本でもペンギンなどが罹患して死ぬケースがある。ある動物園・水族館のペンギンがバタバタと続けて死んで全滅したこともあった。蚊の発生時期と、換羽の時期が一致し、ペンギンが刺されやすいことも原因だそうだ。村田さんは、王子動物園時代に鳥マラリアを「再発見」したが、その後、深く追及したのは大学の研究者になってからだ。
「飼育下だけではなく、野生本来の動物がもっている病気、それと生態、環境とのかかわりなどに焦点を当ててきました。病気・生態・環境とのかかわり、といいますか。鳥マラリアについての知見は、動物園での飼育管理にも必要だし、あと気候変動とも関係してくる。地球温暖化が進めば蚊が北上し、それに伴って人間のマラリアも分布拡大すると予測されています。
鳥マラリアも当然類似した動きを示すでしょうから、動物園のペンギンや鳥類をセンチネル(歩哨役)にすることで、吸血昆虫が媒介する感染症の早期監視システムを構築できるんです。実際、英国の動物園では研究を開始しています。そういう面白いテーマなので、ずっと取り組んでいます」
そして、研究者として、動物園へのフィードバックはどんなものになるのだろうか。全滅事件が時々起こるというペンギンについて、説明してもらった。
「鳥マラリアの集団発生が起きるところを調べてみると、風が吹かないとこなんです。山を背景にして、裏に産卵場所をつくって、プールをつくってと、そういうところにペンギンの施設がつくりやすいみたいなんです。でも、そこに蚊が集まってくるんです。
蚊は意外と風に弱いので、ちょうどペンギンがいる風速が弱いところがいいらしいです。おまけに、山にはマラリア原虫を持った野鳥がいるわけですから、そこでぐるぐる循環してしまって、ヒナとか若い個体がバタバタ倒れていくわけです」
そのようなメカニズムが分かったとして、解決方法はどうすればいいのか。
「それが、まさに問題で、一番いいのは、蚊との接触を断つことです。根本的には施設の設置場所です。あるいは、風を人為的に起こすとか。でも、今解決策として多く用いられているのは、薬なんですけど、投薬量や投薬期間についてはまだ十分に分かっていません」
薬には、人間がこれまで使ってきた抗マラリア薬を使用しているそうだ。
「クロロキン、プリマキンが主なものですね。幸い、今、薬剤耐性のある鳥マラリア原虫はまだ見つかっていないので(註・人間のマラリアではクロロキン耐性を持つものが増えている)。ただ、薬のせいで、神経異常が起きる報告がありまして、私としては、今はとにかく蚊との接触を避ける方法を推奨してます」
こういったことは、動物園での飼育管理、獣医学の方面で、大いに必要とされる情報であり、村田さんは研究者として動物園との前向きな協働関係を体現してきた人物でもある。
次回は“第4回 「冷凍動物園」に行ってみた。”に続く
…… 参考資料: 豊かな地球を未来へ引き継ぐために 動物園から社会を変えていく! ……
都市化が進むにつれ、私たちの生活の中で野生動物に思いをはせる機会が少なくなっています。今や、多くの人々にとって、動物園が唯一の野生動物に出会える場所となっているのかもしれません。野生動物たちと共にくらせる豊かな地球環境を思い描き、そして持続可能な社会をつくってゆくためには、動物園が生物多様性や地球環境保全の場であることを深く認識して、その役割と責任を果たすことが重要です。
未来の世代に、より豊かな地球環境を残していけるように、横浜の3つの動物園(野毛山動物園・金沢動物園・よこはま動物園ズーラシア)は、みなさんと一緒に野生動物とその生息環境のことを知り、考え、学び、そして行動することで、自然と共生できる社会をつくってゆきたいと思います。
1 出会い感じる
動物に魅せられ、共に生きることの大切さを / 感じられる公園としての役割
自然界で出会えることの少ない野生動物たちを、身近に楽しく観察して感動と喜びと安らぎを得られるのが動物園です。人々が野生動物の生命のすばらしさに魅せられ、かれらと折り合いをつけながら共に生きる大切さを体感し、自然共生社会の実現に必要な人間の生き方を再創造できる公園としての役割を果たします。
2 理解し学ぶ
動物に対する科学的な知識を深め、/ その情報を市民と共有する役割
およそ200年の近代動物園の歴史の中で、野生動物の飼育技術や健康管理に関する試行錯誤が世界中で繰り返されてきました。しかしながら、野生動物の生理や生態や行動については、まだまだ分からないことばかりです。研究者と協力して調査研究を続け、そこで得られた知識を市民と共有しながら、多様な野生動物の保全に貢献できる役割を担います。
3 知り伝える
動物や生息環境のことを多くの人々へ伝え、/ 行動につなげる役割
野生動物と人との間には、過去からいろいろなつながりがあります。恐れの対象、祈りの対象、狩猟の対象、保全の対象としてのつながりなどです。動物園で出会った動物や、かれらの生息環境の現状を知ることは、自分自身とのつながりを知る機会にもなるでしょう。そこから地球環境を守ることの大切さを伝えつなげる役割を分かち合います。
4 守り続ける
世界と手を取り合って野生動物を / 計画的に守ってゆく役割
人間活動の拡大により、生物多様性は急速に失われています。絶滅の危機にある野生動物を守るには、国内外の動物園が連携し、動物福祉も考慮しながら長期的計画を立て、飼育下個体群を維持する必要があります。さらに、本来の生息環境保全にも関わってゆかなければいけません。足下の自然を見つめながら地球環境を守るための役割を務めます。
〈よこはま動物園ズーラシア〉園長・村田浩一〉
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=森の中の動物園🌳ズーラシアへ行ってきた🐘=
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森のなかえ
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