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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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動物園を学問の場と捉え探究 /村田浩一(05/nx) _学究達=410

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ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年03月09日<ⰧⰊⰧ

☆★ バービーの誕生日。ちなみに生まれたのは1959年だが、実年齢は非公開。 史実では、ナポレオン・ボナパルトがジョゼフィーヌ・ド・ボアルネと結婚(1796年)。“恋多き女”で年下のナポレオンは手玉に取られたとか・・・・。☆★ 寺田屋に投宿していた坂本龍馬が伏見奉行の襲撃を受ける(1866年= 寺田屋事件)。☆★ 日本初の記念切手発行(1894年)。 &so、どさくさ紛れに、日本で商法公布(1899年)。 訳が解らぬままに、ノッポさんがレギュラー番組の最終回で失語症を克服(1990年)。

本日記載附録(ブログ)

「動物園」は福澤諭吉が『西洋事情』ではじめて使った言葉だ

英語は”Zoological Park”/“Zoological Garden”であり、 忠実に訳せば「動物学公園」

「横浜動物園ズーラシア」の 村田浩一園長は学者であり教育者である

【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)

人はいかにして大切な価値観に気づき、人生の軸を見つけるのか

村田浩一(05) ◇◆ 第3回 ペンギンを全滅させる鳥マラリアを「再発見」 =1/2= ◆◇

 日本で動物園学を成立させるためには、どうすればいいか。

 これまで話題に出た、飼育管理や繁殖についての議論では、日々、現場にいるのは飼育員や獣医師だ。

 日本に限らず、現場の飼育員や獣医師が、飼育や健康管理、治療の仕事をしながら、学術的な研究をし論文を書くのは、かなり難しい。そこで、大学などとの共同研究が、ひとつの方向性としてある。例えば、京都大学の野生動物研究所(WRC)と京都動物園は密接な関係にあり、大学の研究者を動物園に常勤させて研究に専念させた。今年上梓された『生まれ変わる動物園』(田中正之、化学同人)に詳しい。

 同じく大学の研究者である村田さんに、そのあたりのことを語ってもらおう。前提として、動物園というのは、本来ならアフリカや南米やら遠くに行かないといない生き物がたくさんいて、おまけに血液、糞、尿、動物が死んだ場合にはその組織などが得やすい場所だということ。野生動物の研究者にしてみると、研究してみたいことは山ほどあるのが動物園である。だから動物園で研究したいという研究者は昔から多かった。ただ、少々問題があったそうだ。

「昔は単に利用してやろうっていう研究者が多かったんですよ。サンプルだけを持っていって成果を返さないとか、成果を勝手に発表しちゃう。そこですごくトラブルがあって、動物園が研究者を受け付けない、という時代もあったんです。でも、最近の若い研究者はすごく意識が高くて、よい共同研究をしてくれます。その点、ちょっと変わりかけてますね」

 実際、村田さんの大学の研究室の学生さんが、ズーラシアをフィールドとして使っているという。

「今来てる学生は、動物の行動を見ているんですけど、同時に、体温変化がどう行動に影響してるのかとか、赤外線サーモグラフィではかりながら妊娠を判定したりしています。妊娠しているかどうかというのは、すごく重要な情報なので、これで分かればありがたい。あと、リーフイーター、葉っぱを食べるお猿さんの消化機能が、どう行動と関係するのかというのも、見ています。飼育管理に役立つ情報になりますね」

 こういう動物園側としてもフィードバックがありがたい研究の勘所というのがあって、その点をわきまえた研究者も出てきている。

「私の研究室の出身なんですが、岐阜大学応用生物科学部の楠田哲士准教授や、彼のところの院生さんがやってくれる研究は、色々な動物園でありがたがられていると思います。彼は、学部生時代から動物園の動物の繁殖に興味があって、糞、尿を使って繁殖サイクルを調べてきました。で、それを今は全国の動物園のキリンから海獣類まで手を広げて、いつが交尾適期なのかとか、妊娠してるのか見てますね」

 やはり、繁殖は動物園にとって最大の関心事のひとつだ。もちろん、健康でなければ繁殖はありえないし、健康に飼育することが基本にあるわけだが、飼育員にとって、繁殖を成功させることは、ひとつのゴールと考えられている。

 では、研究者としての顔を持つ、村田さん自身はどうなのだろう。

 動物園と一緒に研究をした経験は豊富であり、その中でも中心的な業績は王子動物園時代から継続して研究しているものだそうだ。

「実は、私、採血が好きでして」と村田さんは切り出した。

 採血が好きな獣医師。

・・・・・・明日に続く

…… …… 参考資料: 動物の方舟を野生に戻すために、何をすべきか …… ……

稀少な動物を飼育・展示する背景には「絶滅の危機にある種を保全する」という

動物園の大切な役割がありました。動物たちを乗せた“方舟”は、これから先、どこに向かう?

2021年、〈ズーラシア〉では繁殖センターと共同で、国内で初めて腹腔鏡を用いた人工授精によってツシマヤマネコの繁殖に成功した。また同センターでは、野生ではバリ島に数十羽しか残っていなかったカンムリシロムクの自然繁殖にも成功し、これまで160羽を現地に送るなど、種の保全を牽引し続けてきた。

「どの動物をどのくらい増やすかは世界中の動物園が連携して、種ごとの遺伝的多様性を加味したうえで厳格に決められています。そう言うと、動物園が“ノアの方舟”のように受け取られがちですが、すべての動物を舟に乗せられるわけではありません。種によって繁殖の難易度も違いますし、資金にも限界がある。本当に種の保全を考えるなら、動物を世界中で交換して繁殖させるより、野生の動物や生息環境を守ることに時間や労力、お金を使った方がいい」と村田園長は語気を強める。

動物園における種の保全活動が始まった60年代後半、世界で環境破壊が進み、野生動物の絶滅危機が叫ばれた。動物園の“ノアの方舟”は、そうした危機的状況から動物たちを一時避難させるためのものだった。

「当時の専門家たちは向こう100年間という時間的基準を設け、飼育下で種の遺伝的多様性を保ちながら繁殖・保全するための計画を立てました。その背景には100年経てば人間が賢くなって、地球環境も良くなっているはずだという考えがあった。じゃあそれまでは動物園で一時的に保全して、将来野生に戻しましょうと。それから60年近く経ちましたが、現状はどうでしょうか?」

ゾウやトラ、オランウータンなど、動物園ではお馴染みの動物の多くが、止まらぬ密猟や生息地破壊によりあと数十年で絶滅するともいわれている。このままでは動物園の方舟は、多くの命を乗せたまま永遠に行き場を失ってしまう。

「方舟に乗っているのは、かわいくて華のある動物たちだけではありません。メダカやカエルなど、身近にいる生き物だって同じです。例えば神奈川県では絶滅間近のムカシツチガエルはお世辞にもきれいな姿ではないのですが、じゃあ絶滅していいかといったらそうじゃない。〈ズーラシア〉には珍しい動物がたくさんいますが、その姿に驚き、感動し、彼らの置かれた状況を知ることを通して、身近にいる動物と彼らの未来にも考えを巡らせてもらえたら」

世界的に保全が求められる稀少種の繁殖を行う傍ら、繁殖センターでは県内のムカシツチガエルの一部を譲り受けて繁殖。地元にオタマジャクシを放流する活動を続けている。

「方舟のモラトリアムはあと約40年。でも私は悲観していません。近年、来園者の中には種の保全活動について興味を持ち、SNSなどで積極的に発信してくださる方も多い。人間は今からでも必ず賢くなれる。動物園に来て、少しでも野生動物や彼らの置かれた状況、人間活動が引き起こしている環境問題に思いを寄せるきっかけを持っていただけたら。動物園から社会を変えていくというのが私たちの大きな役割であると同時に目標。そして希望なんです」

〈よこはま動物園ズーラシア〉園長・村田浩一〉

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=オカピってどんな動物?=

https://youtu.be/6oDlNO5O84s  

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=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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森のなかえ

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