ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年03月11日<ⰧⰊⰧ
☆★ 『風の谷のナウシカ』が封切られ、風力発電の騒音問題と野生生物との共存に一石が投じられた(1984年)。☆★ ソ連歴代指導者が遺したツケの後始末役に禿げ頭の若僧がなり(1985年=ミハイル・ゴルバチョフがソビエト連邦共産党書記長就任)、結局8年後に連邦を潰してしまう破目に。☆★ 茨城空港の開業1周年記念として、茨城県沖と宮城県沖で相前後して激震が走り、以後数日もの間に数えきれない程の緊急地震速報が鳴り出す(2011年)。
本日記載附録(ブログ)
「動物園」は福澤諭吉が『西洋事情』ではじめて使った言葉だ
英語は”Zoological Park”/“Zoological Garden”であり、 忠実に訳せば「動物学公園」
「横浜動物園ズーラシア」の 村田浩一園長は学者であり教育者である
【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
人はいかにして大切な価値観に気づき、人生の軸を見つけるのか
村田浩一(07) ◇◆ 第4回 「冷凍動物園」に行ってみた =1/2= ◆◇
よこはま動物園ズーラシアは、1999年の開園時から、繁殖センターなるものを併設している。非公開施設なので、一般の目には触れず、地味な存在だ。しかし、動物園が独自に、非公開の繁殖施設を持ち、専任のスタッフを13人も付けているケースは日本ではほかに聞かない。世界的にも珍しい。
「繁殖センターって、ズーラシアだけのものというより、横浜にある3つの動物園の繁殖を推進させるための研究をやっていきましょうということで、設置されているんですね。ですので、ズーラシアのほかに、野毛山動物園と金沢動物園と共同で研究を進めている部分と、繁殖センター独自でやっているっていう部分とありますね」
動物園は「種の保存」の場であるという考え方がある。
これは20世紀後半にアメリカで勃興した構想で、今でも「動物園はノアの方舟」というような言い方をすることがある。野生の生息地が壊滅的になっても、動物園できちんと繁殖させて、いずれ野生に戻す(野生復帰)ことも可能だろうという壮大なビジョンだ。もっとも、これは額面通りに受け取る訳にもいかず、村田さんに言わせれば「リップサービス」の部分が大きいというのだが。
動物園には、ノアの方舟のようにすべての動物を「載せる」わけにはいかない。繁殖が難しい動物も多い。本当に種の保全を考えるなら、わざわざ生息地から遠く離れた場所で飼育するコストをかけるよりも、生息地保全の活動をする方が大事……といったふうに考えれば、「動物園はノアの方舟」という考えは、ちょっと大風呂敷すぎるかもしれないのだ。
かといって種の保全と動物園が関係ないかというと、そんなことはない。動物園は様々な局面で、種の保全というテーマと取り組むことが出来るし、そのことで動物園はより前に進むことができる。村田さんが言う動物園学の中でも、種の保全はひとつの中心的な課題だ。
繁殖センターで最初に案内してもらったのは、実験室である。これは大学のラボと変わらない雰囲気の大部屋で、動物の尿や糞のホルモンなどを調べる生化学的な実験機器、遺伝子を調べる分子生物学的な実験機器がずらりと揃っていた。
実に繁殖センターらしい取り組みとして「冷凍動物園」を見せていただいた。
このあたり、案内してくださったのは、繁殖センター所長の須永絵美さんだ。
「液体窒素に動物の配偶子を漬けて冷凍保存しています。この細い一本一本に入っているんですよ。今のところ、61種、1250本あります。精子は電気刺激で射精させて採取できるんですが、卵子の方は死んだ個体から取り出すのしかないですね。発育卵胞が完全にできてるものしか保存してないので、種類はまだ5種類ぐらい。こうやって保存するのは、ある意味未来の技術に期待しているところも大きいです」
精子の採取には、電気刺激を使うという話が出た。これは、畜産でもよく行われることなので、わりと有名かもしれない。肛門に電極のついた棒を差し込んで、電気で神経を刺激することで射精させる。ただ、成熟した精子がないと繁殖能力が低いので、いつ採精するかはやはり繁殖生理学的な知識に頼るそうだ。
「冷凍動物園」が、未来の技術に期待した「準備」だとしたら、今この瞬間のために、繁殖センターが行っていることは何か。代表的な2つの取り組みを紹介してもらった。センター専用の獣舎があり、1階ではバクの繁殖、2階ではカンムリシロムク(バリ島の固有の鳥)の繁殖に取り組んでいる。それぞれ、微妙に意味合いが違う部分があって興味深い。
まずこれらを収容している建物は、細長く、人間が通る動線が中央にあって、左右に動物のためのスペースが振り分けられている。見せることを目的としているわけではないので、むしろ、動物にとっても人間にとっても扱いやすい作りになっているようだ。
バクがいる1階は24の個室(寝室)があり、個室2つにつき1つずつ外の放飼場がある。最大24頭収容できるが、繁殖を考えると12頭くらいが理想的である。
「今、マレーバク、ブラジルバク、ベアードバクの3種がいますが、今後は、マレーバク、一種に集中していくことになっています。ブラジルバクは金沢動物園が並行してやっているので、そちらに統合してもらおうっていうことで。ベアードバクは希少度が高くて、うちにも若いオスと老齢のメスしかいないので、若オスを、できれば北米での種の保全計画に戻してもらえないかと思っています。おばあちゃんの方は世界でもナンバー1か2くらいの年齢なので、ここで余生を過ごしてもらうことにして」
マレーバクは、繁殖センターでもこれまで3頭も生まれ、またブラジルバクもここで2頭生まれている。12頭が理想的な飼育環境とすると、生まれた個体だけでもその半分近くなるわけだ。
「繁殖がうまくいって、トータルの飼育数が13頭になったので、平成20年からいったん繁殖を止めていたんです。そこから他園に動かしたりして頭数を整理してスペースをあけて、平成23年から繁殖を再開しようとしています。でも、交尾してもなかなか妊娠に至らない状況です。今も、雄と雌を同居させてますけど、片方はご飯を食べてて、片方はプールに浸かってのんびりしてて、温泉に行った老夫婦みたいなかんじ」
・・・・・・明日に続く
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=【よこはま動物園ズーラシア】凄すぎる!普通の道も美しい💕=
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