ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年01月17日<ⰧⰊⰧ
☆★ ある・カポネが独占的に勢力を拡大する様に、業を煮やして禁酒法施行(1920年)。 アルコール依存症をホウレン草で治し、筋肉モリモリに変身した水兵のオッサンがデビュー(1929年)。☆★ スペイン沖で水爆登載のB-52が給油機のカミカゼ攻撃で撃墜されるが、流石にヒロシマの再現とはならなかった模様(1966年=パロマレス米軍機墜落事故)。☆★ サダム・フセインが不法占拠していたクウェートを取り戻そうと父ブッシュが旗を振った多国籍軍がビデオゲーム戦争を本格的に仕掛ける(1991年=多国籍軍がイラク・クウェートの空爆を開始)。
本日記載附録(ブログ)
小惑星イトカワのサンプルを地球に持ち帰った「はやぶさ」
太陽系の形成や進化の謎を探るため、「はやぶさ2」の開発がいま急ピッチで進行中だ
探査機に搭載する観測機器のスペシャリスト、岡田達明教授……
【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
=太陽系の進化の謎を探るため、探査機に搭載する観測機器のスペシャリスト=
岡田達明(11/mn) ◇◆第5回 「はやぶさ」がひも解く太陽系激動の初期 =1/2= ◆◇
イトカワのような小惑星は、始原的な特徴を持ち、つまり、初期の太陽系の情報の宝庫かも知れない。
では、始原的な初期の太陽系というのはどういうものだろう。
「年代でいけば太陽系ができた最初の数千万年です」と岡田さんは言った。
「惑星ができてきて、地球の月なんかができたのも、その時期の中に含まれます。月ができた最有力の説はジャイアント・インパクトと呼ばれるものですね。原始の地球に巨大な天体(火星サイズ)が衝突してものが飛び散り、やがてそれが集まって月が出来たと。はやぶさのような小惑星探査機がターゲットにしているのは、当時、互いにぶつかり合ってくっついたり壊れたりしていた中で、たまたま地球にも月にも他の惑星にも取り込まれずに残ったものです。そういうものは当時の色々な情報が残っていると。というか、出来てから現在に至るまでの情報が積分されて残っている、というイメージです」
「はやぶさ」は、そのような情報源から実物の岩石の欠片を持ち帰ってきた。顕微鏡で見なければならない小さなものだが、それでも多くの情報が引き出される。
既に幾つかの分析が進んでいて論文にもなっています。実は『はやぶさ』が持ち帰った岩石質のサンプルには大きくわけて2種類あるんです。ひとつは、大きな結晶からなり、中身もしっかり詰まっている種類で、これが多くを占めています。もうひとつは、多数の微小な粒子が集まっているような種類。実は両方とも、地球に落ちてくる隕石に似ています。球粒を含むコンドライト(※次節参照)と呼ばれる隕石の中で、特に普通コンドライトと呼ばれるものです。さらにその中でもいろいろ種類が分かれているんです」
隕石というのは、太陽系に漂っている岩石などがたまたま地球の重力に捕らえられて落ちてきたものだ。多くの隕石は小惑星の破片であると想定できる。「はやぶさ」のサンプルが隕石と似ているのは、ある意味、予想通り。
「イトカワで多かったしっかりと詰まった種類ものは、普通コンドライトの中ではわりと熱変成が進んでいるタイプです。多粒子の方は熱変成が進んでいないタイプでした。サンプル自体はとても小さいんですが、数100個のサンプルを分析しているので、かなり信憑性のある議論だと思っています。もちろんX線分光計で見た組成の範囲にも入ってます。そこから外れると、別の種類の岩石ということになりますからね」
小惑星から持ち帰った岩石サンプルが、地球で見つけられた隕石のどの種類と対応するのか知るのは大事なことだ。隕石と小惑星のタイプを対応づけられれば、これまでに地球上で収集された膨大な数の隕石を使って小惑星の研究ができるようになるのだから。
ただし、問題がいくつかある。小惑星から持ち帰ったサンプルが、まだ量としても種類としても多くないこと。小惑星にも色々な種類があることは地上からの観測で体系づけられており、このあたりは今後さらに違うタイプの小惑星に挑む動機付けになっている。「はやぶさ2」で挑むC型小惑星に対応すると想定される隕石は、「C(炭素質)コンドライト」である。有機物のもとになる炭素や水が比較的多く含まれていて、見た目黒っぽい。地上に落ちてきた後に袋にいれてしっかり閉じると、パンパンになるぐらいにガスが出る特徴的な隕石だという。
さらには、「宇宙風化」の問題。
「小惑星も含めて、宇宙に直接露出してる表面は、変質し劣化するんですね。そういう宇宙風化という現象が指摘されてきました。これは、実は重要な話で、隕石として地上に落ちてきたものは、望遠鏡で小惑星を分光──これは主に可視光から近赤外線の分光です──するとちょっと違って見えていたんです。その理由として、・・・・・
・・・・・・明日に続く
…… 参考資料: イトカワ (6/7) ……
2005年11月20日、はやぶさはイトカワへの着陸を試みた。この時はやぶさは着陸寸前まで順調に航行していたが、着陸寸前にイトカワ表面に障害物があることを検知したことがきっかけとなって、はやぶさは自動的に着陸を中止しようとしたが、着陸寸前であったために既に姿勢をイトカワ表面に合わせていたため、スラスター噴射を行うことによるイトカワからの離脱を選択せず、そのまま自由落下をする形となってイトカワに着陸した。
この時は地上からの指示が出るまでの30分あまり、はやぶさはイトカワ表面に止まっていた。計画でははやぶさはイトカワ表面にタッチダウンした際、サンプラーホーンというサンプル採取用機器の弾丸を発射することによって表面の物質を採取する予定であったが、いわばイトカワに不時着する形となった初回の着陸では弾丸は発射されなかった。しかしイトカワ表面の重力が極めて弱いため、イトカワに着陸していた30分あまりの間にサンプルキャッチャー内にイトカワ表面の微粒子が入ったことが期待された。
2005年11月26日、はやぶさは2度目のイトカワ着陸を試みた。はやぶさは順調に航行し、予定通りイトカワにタッチダウンに成功し、イトカワからの離脱も行われた。しかし後に2度目の着陸時もコンピューターのプログラムミスが原因で、サンプラーホーンの弾丸は発射されなかった。
その後はやぶさは燃料漏れが原因で姿勢を大きく崩し、一時通信が途絶えるなど数多くの困難に見舞われ、地球帰還も当初の予定の2007年から2010年6月になったが、2010年6月13日、無事に地球への帰還を果たした。
はやぶさによるイトカワ探査では、観測期間が2005年9月から11月にかけての約2か月半と短かったことにより探査機の運用に余裕がなく、姿勢制御用のリアクションホイールの故障により予定通りの観測が出来なくなった部分もあったが、表面の写真を約1500枚、近赤外線分光器による8万以上のスペクトルデーター、約167万点のレーザー高度計による高度データー、さらには蛍光X線分光計によるスペクトルデーターを取得した。
またはやぶさによるイトカワの観測によって、イトカワの大きさは535 × 294 × 209 (± 1)m、自転軸は太陽系の黄道面にほぼ垂直で、太陽や地球と反対側に自転していること]、そして自転周期はほぼ半日の12.1324 ± 0.0001時間であることが明らかとなった。またイトカワ周辺についても詳しく観測がなされた結果、イトカワには直径1メートル以上の大きさの衛星は存在しないことも明らかとなった。
・・・・・・明日に続く
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=-全編-|探査機「はやぶさ(初号)」の軌跡=
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