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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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宇宙での観測機器開発リーダー / 岡田達明(10/mn)_学究達=372

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ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年01月16日<ⰧⰊⰧ

☆★ 地獄の鬼も罪人への責め苦を止める藪入りの日。ちなみにちょうど半年後の日もそうだったりする。 イヤイヤ 雪が乱舞する酷寒地でイワン雷帝が戴冠なさった(1547年)。 極地と言えば、白瀬矗らが南極大陸に到着(1912年)。☆★ 日中戦争の戦況が上々だったことに気をよくした近衛文麿が、爾後国民政府を対手とせずと調子こいた発言をやらかし、戦況は泥沼化。後の敗戦に至る道筋を作ってしまう(1938年)。☆★ 新種の大会であるエクストリーム・朝青龍殴られ、開催される(2010年)。ただし事前告知の無い、未明のゲリラ開催のため参加者は1名。

本日記載附録(ブログ)

小惑星イトカワのサンプルを地球に持ち帰った「はやぶさ」

太陽系の形成や進化の謎を探るため、「はやぶさ2」の開発がいま急ピッチで進行中だ

探査機に搭載する観測機器のスペシャリスト、岡田達明教授……

【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)

=太陽系の進化の謎を探るため、探査機に搭載する観測機器のスペシャリスト= 

岡田達明(10/mn) ◇◆第4回 イトカワにはなぜクレーターがほぼないのか =2/2= ◆◇

 実はこれは「はやぶさ」の観測ではっきりわかってきていることの1つだ。X線分光計ではなく、主に可視光の映像やイトカワ近傍での重力を解析した成果。自分の観測機器によるものではないが、地形に惹かれる岡田さんの面目躍如で、実にいきいきと語ってくださった。

イトカワは「ラブルパイル」、つまりガレキの寄せ集めのようなものなのだという。

「──全体の稜線を見ると丸いんです。丸いというのは、小さいものがゆるく寄せ集まっているということ。イトカワの全体のスケールが約500メートルですから、それに対して十分小さいという意味です。大きいものは10メートルスケール、小さいものはやっぱりミリメートルスケールまであると思うんですけど、そういったものがゆるーく寄せ集まっているというような状態が1つ考えられると」

「──太陽系の中で惑星が成長していくときに、チリが寄せ集まって大きくなっていくとして、小さいものならふわっとくっつけたかもしれない。でも、ある程度大きくなった後にぶつかると、普通に考えるとバラバラになるかもしれませんよね。では、実際どうだったのかというのは難しい問題です。その1つの解がこのイトカワという小惑星であるわけです」

 ここにX線分光計での観測結果を重ね合わせると、さらに詳しいことが分かってくる。

「重力の観測で、イトカワの質量と密度がわかります。一方、X線分光計の観測で、表面の岩石の種類が分かるわけですけど、こういうガレキが寄せ集まった状態ですと、表面と中身がまるっきり違う物質でできているということは考えにくいわけです。その岩石自体の密度は分かるので、イトカワの中身にどれくらい隙間、空隙があるかも分かってきます。結論としては、大体4割ぐらいが空隙だと」

 空隙率4割というのはかなりスカスカな印象だ。だから、岡田さんは、イトカワを「軽い」と表現した。

 そして、空隙がどれほどかというのは、太陽系の天体がどんな過程で大きくなってきたのか、というのを直接、教えてくれる指標と考えられている。ある程度、大きな塊がぶつかりあっても壊れずにくっつきあって、必然的に空隙も多い「ガレキの寄せ集め」(ラブルパイル)になったのがイトカワであり、そのようなことが実際に起きた証拠になっているわけだ。

 なお、スカスカであるイトカワの中に、まとまって大きな空洞があるのか、小さな空隙がたくさんあるのか、気になる(大きな空洞があるなら、宇宙基地に使えないか、とか。そういうSFがあった気がする)。しかし、そこまでは分からないそうだ。

 とはいえ、今は現実にイトカワから持ち帰ったサンプルが少量ながらあり、顕微鏡でその結晶構造などを見て話ができるので、その方面から見た話を次回、掘り下げて聞こう。

次回は“第5回 「はやぶさ」がひも解く太陽系激動の初期”に続く

…… 参考資料: イトカワ (5/7) ……

はやぶさによる観測

はやぶさが地球を出発してから2年余りが経過した2005年7月29日、イトカワがあると考えられる方向の撮影が行われた。撮影は翌30日、8月8、9日、12日と続けられ、イトカワの位置を確認した。イトカワは直径500メートル程度の小さな天体であるため、探査機が通常用いる地上からの電波を利用する軌道決定法に、イトカワを撮影した画像からの光学情報を加味して、高精度の軌道決定を行うことによって、はやぶさは正確にイトカワへ向かうことが可能となった。そのような中、はやぶさの姿勢制御に用いられるX軸用のリアクションホイールが故障により機能を停止した。

2005年9月12日、はやぶさはイトカワから約20キロメートルのゲートポジションに到着し、イトカワの観測を開始した。その後9月20日には約7キロメートルのホームポジションへ進み、そして10月8日から30日にかけて、ホームポジションから東西南北の各方向や高度3-4キロメートルの低高度へ移動しながらイトカワの観測を続けた。2005年9月から10月にかけて、はやぶさは搭載された科学観測機を用い、可視光での撮影、近赤外線スペクトルの測定、レーザー高度計による測地、および蛍光X線の観測を行った。しかし10月2日にはX軸に続きY軸用のリアクションホイールが故障により機能を停止し、はやぶさに残されたリアクションホイールはZ軸用のもののみとなった。

2005年11月に入ると、はやぶさは小惑星表面の物質のサンプルリターンを試みることになった。はやぶさによるイトカワの観測の中で、着陸候補地としてアルコーナ地域、ミューゼスシー地域と呼ばれる場所が候補として挙げられていた。11月4日の初回の降下リハーサルでは、当初予定していたイトカワ表面への降下誘導方法が上手く機能せず、イトカワ表面から約700メートルの場所で中止となった。続いて2度目のリハーサルは11月9日に行われ、降下誘導方法の改良が試験された。

11月4、9日に行われたリハーサル時にアルコーナ地域とミューゼスシー地域の詳細な画像から、アルコーナ地域には多くの岩塊があって、はやぶさの着陸地点に向かないことが判明し、はやぶさの着陸予定地は、岩石が少なからず見られ着陸にリスクはあると判断されたが、ミューゼスシー地域に絞られることになった。

11月12日には三回目のリハーサルが行われ、近距離レーザー距離計の較正、そしてイトカワへの着陸を行うために新たに考案された航法のテストが行われ、さらにホッピングロボット「ミネルバ」の放出が行われた。しかしミネルバはイトカワへの投下に失敗し、ミネルバによるイトカワ表面の観測は行うことが出来なかった。

・・・・・・明日に続く

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=はやぶさ2-2195日の軌跡=

https://youtu.be/1gmH_xufVjo 

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 =上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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森のなかえ

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