ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年01月18日<ⰧⰊⰧ
☆★ 優雅絢爛、白薔薇と赤薔薇に分かれた戦争ごっこ/百年戦争終戦後に続く敗戦責任の押し付け合いがイングランド王朝の執権争いへと発展したイギリスで薔薇戦争が終結(1486年)。☆★ プロイセンの王様/ヴィルヘルム1世が敵地のヴェルサイユ宮殿に土足で上がり込んだ挙句ドイツの皇帝になると内外に宣言(1871年=ドイツ帝国が成立)。 尚、170年前のプロイセン王国成立(1701年)と同日である。☆★ 熊沢天皇が昭和天皇を簒奪者として非難、自分が真の天皇だと名乗りを上げるが、衆目の目線は/以下略 (1946年)。
本日記載附録(ブログ)
小惑星イトカワのサンプルを地球に持ち帰った「はやぶさ」
太陽系の形成や進化の謎を探るため、「はやぶさ2」の開発がいま急ピッチで進行中だ
探査機に搭載する観測機器のスペシャリスト、岡田達明教授……
【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
=太陽系の進化の謎を探るため、探査機に搭載する観測機器のスペシャリスト=
岡田達明(12) ◇◆第5回 「はやぶさ」がひも解く太陽系激動の初期 =2/2= ◆◇
「はやぶさ2」で挑むC型小惑星に対応すると想定される隕石は、「C(炭素質)コンドライト」である。有機物のもとになる炭素や水が比較的多く含まれていて、見た目黒っぽい。地上に落ちてきた後に袋にいれてしっかり閉じると、パンパンになるぐらいにガスが出る特徴的な隕石だという。
さらには、「宇宙風化」の問題。
「小惑星も含めて、宇宙に直接露出してる表面は、変質し劣化するんですね。そういう宇宙風化という現象が指摘されてきました。これは、実は重要な話で、隕石として地上に落ちてきたものは、望遠鏡で小惑星を分光──これは主に可視光から近赤外線の分光です──するとちょっと違って見えていたんです。その理由として、隕石と小惑星ではそもそも違うものではないかという考え方がまずありました。そして、もう1つの考え方が宇宙風化です。宇宙空間に晒されるうちに表面が変質して、見え方が変わったのではないかと。80年代から90年代にそういう論争があって、『はやぶさ』の最大の使命のひとつはそれを解決することだったんですよ」
これが解決しないと、隕石と小惑星の関係がはっきりしない。一方、これらの対応がつけば、小惑星・隕石にまつわる太陽系の起源の研究が一気に加速する可能性がある。小惑星からサンプルを持ち帰ることができるのはごく微量だが、隕石なら地球上にたくさんあるのだから。
そして、結論。
「はやぶさの成果としては、宇宙風化は実際にあったと結論しています。まず、リモートセンシングの観測データで宇宙風化で上手く説明できる証拠が示されて、持ち帰ってきたサンプルでも、宇宙風化で受けたと考えられる物質的な痕跡が数例発見されました。これらをイトカワの表面で実際に宇宙風化が起きた証拠と位置づけています」
宇宙風化は、月から持ち帰られたサンプルで見いだされた現象だが、小惑星について説得力のある証拠は今のところ、これが唯一無二だ。小惑星探査で、日本がトップランナーである所以でもある。
「──隕石と小惑星の対応ができるようになれば、望遠鏡で気軽に調べられる範囲が広がります。今まで、望遠鏡で調べたものと、落ちてきた隕石を比べたときに一致しない状態でしたから、いくら望遠鏡で見ても、何を調べていることになるのかわからなかった。今、少なくともある種類の小惑星、イトカワみたいなものと、ある種類の隕石がよく一致すると分りました。少し違って見えるのは宇宙風化のせいだ、と」
「──実際に小惑星に行かなくても、それに近い隕石を詳しく調べれば、かなりのことがわかるようになります。隕石は情報量豊富で、中にたくさんの物質が混合していています。それらの1粒1粒がいろんなことを物語っているわけです。これまでの最大の問題点は、それが太陽系のどこから来たのか分からないということ。隕石と小惑星をつなげることができれば、隕石で詳しく分析できる話が、太陽系のどの辺で起きたことか見えてくるんですね」
すこし補足すると、太陽系の小惑星は、主に火星と木星の間の「小惑星帯」にある。ただ、火星と木星の間といっても広大で、小惑星帯はさらに細かく分類されている。そして、それぞれにどのタイプの小惑星が卓越するかわかっている。たとえば「はやぶさ」のイトカワのようなS型は小惑星帯の中で比較的内側に多く、「はやぶさ2」の1999JU3のようなC型は外側に多いというように。違う軌道に別のタイプの小惑星があるのは、太陽系の成立過程でそうなる必然性があったということだ。地球上の隕石を使ってそれが解明できるかもしれない。
小惑星探査で太陽系の起源に迫る、といった時、まさに「小惑星と隕石」の対応が鍵を握るのである。
次回は“第6回 そして「はやぶさ2」「はやぶさMk2」へと道は続く”に続く
…… 参考資料: イトカワ (7/7) ……
はやぶさ探査後のイトカワ観測
イトカワは2006年末から2007年半ばにかけて地球に接近し、地上の望遠鏡による観測が行われた。小惑星のような小天体は太陽光によって暖められ、その熱が宇宙空間に偏った形で放出されることによって小天体の自転速度が変化していくYORP効果と呼ばれるものが知られており、イトカワについては、はやぶさの観測結果からYORP効果によって自転速度が遅くなることが推定され、その推定が正しいかどうかについて特に注目された。観測の結果、YORP効果が確認されたとの報告と、確認されなかったとの報告がある。
2014年2月にヨーロッパ南天天文台が観測報告を出し、YORP効果は見られず、自転速度は逆に1年間に0.045秒速くなっている事が確認された。この理由は、落花生状にくびれた小惑星のそれぞれの部分で密度が異なるためと考えられる。小さい方のかたまりは1立方センチメートルあたり2.85グラム、大きい方のかたまりは1立方センチメートルあたり1.75グラムの密度であった。このことから、小惑星イトカワは、2つの小天体がぶつかって合体形成されたことが考えられる。
そして2006年に打ち上げられた赤外線天文衛星のあかりは、2007年7月にイトカワ観測に成功した。小惑星の大きさは赤外線の観測で推定が可能であるが、正確な大きさや形が判明しているイトカワを赤外線天文衛星によって観測することにより、赤外線による小惑星観測の精度が向上することが期待される。
・・・・・・追加補講・・・・・・
主にカンラン石や輝石からなる「コンドリュール」という球状の物質(直径数百μm - 数mm)が含まれる隕石 =【コンドリュール】=
コンドリュールは、多くの隕石中に見られる。コンドリュールを含む隕石はコンドライトと呼ばれる。コンドリュールの大きさや、含有量でコンドライトは分類される。
コンドリュールは1500℃から1900℃に達する急な加熱の後、急速に冷却されたことによってできたと考えられている。隕石の母天体である小惑星に成長する以前に、宇宙空間で形成されたと考えられており、その熱源がなんであったかについては色々な説がある。太陽系の形成時の情報を多く有していると考えられることから、コンドリュールについて様々な研究が行われている。
隕石は,溶けて分化した隕石と溶けていない(=未分化の)始原的な隕石とに大別される。 コンドリュールは始原的な隕石に含まれ,これらの隕石はコンドライトと呼ばれる。 コンドリュールは主にカンラン石や輝石からなる球状の物質(直径数百μm - 数mm)で,形状・組織から一度溶融した後に急冷されて出来たと思われる。コンドリュールの形成過程は不明確な点が多いが,初期の太陽系星雲中で出来たと考えられている。
「はやぶさ2」で挑むC型小惑星に対応すると想定される隕石は、「C(炭素質)コンドライト」である。有機物のもとになる炭素や水が比較的多く含まれていて、見た目黒っぽい。地上に落ちてきた後に袋にいれてしっかり閉じると、パンパンになるぐらいにガスが出る特徴的な隕石だという。
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=Asteroid Explorer "HAYABUSA" - Return to the Earth=
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