ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成4年10月31日<ⰧⰊⰧ
☆★ 埼玉県の山奥で百姓やら侠客やらが、暴利の棒引きをさせて貰うため天長様に逆らい始める(1884年=秩父事件)。☆★ 三菱がロックフェラーの口車に乗せられ、ニューヨークのアトラス像があるとこの超高層ビルを高値掴みで買収(1989年)。結局、その後のバブル崩壊で叩き売りする破目に。☆★ 任天堂、ファミコンが壊れないことが立証され全てのサポートが不要となった為、その打ち切りを発表(2007年)。 目を移せば、エクストリーム・ハロウィンの日。お菓子かイタズラか?を巡って、する側もされる側も戦々恐々。
本日記載附録(ブログ)
表向きは生物統計学の上席研究員にして大学教授。しかし、その裏では体系的な認識のルーツと本質を探求/宗教、写本、はては「百鬼夜行絵巻」など
曰く、日本の進化学者/国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構農業環境変動研究センター環境情報基盤研究領域 統計モデル解析ユニット専門員にして、農学博士(東京大学)
【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
統計学を駆使してさまざまな対象に切り込む“系統樹ハンター”=系統樹思考の世界=
三中信宏(12/13) ◇◆ 第五回 文系理系の壁を超えた新しい科学がやってくる! =2/3= ◆◇
「これは分子生物学的な系統推定でDNAの塩基配列を扱うのと同じなんです。配列情報として記号が違うだけですから、完璧に同じ方法論。こういった写本の系譜については、イギリス中世のチョーサーの『カンタベリー物語』でThe Canterbury Tales Projectというのがあって、詳細な写本系図ができています。こういうものは、使ってる方法論、ソフトウェアから、全部、生物の系統樹の推定に使うのと同じです」
ここで言われているソフトウェアは本当に何種類もあって、用途に応じて使い分けるものらしい。個人的に興味をもっている古生物学の世界では、PAUP(パウプ、と発音されるようだ)が有名だ。カジュアルな古生物ファンであるぼくが読むような本でもしばしば言及されているので、知っている方も多いだろう。そして、「カンタベリー物語プロジェクト」で使われているのは、まさに同じソフトウェアPAUPなのである。
また、三中さんらの論文集で気になるのは、「社会・政治進化のパターンとプロセス」の論考だ。非常に野心的・挑発的ではないか。ここでは、オセアニア語群の各「社会」における政治組織の進化を扱っている。首長の有無など社会制度が複雑になっていく様子を系統推定の手法で考えている。このような方法で「社会」を語り得るのか、という驚きがある。
「今のところ、生物、特に人間にかかわることが中心でして、人の集団の文化と、言語の文化、それらがかなり重なり合ってるだろうと。そうすると、当然、それ以外の文化的な構築物もそのツリーの集合体に乗せられるはずだ、ということになります」
なんと壮大な視野であることか!
また、もう一つ重要なこととして、今挙げたようなジャンルは、世の中では大抵「文系」と認識されていて、にもかかわらず、ここで行われている分析はとても数理的であり、どうみても「理系」であることだ。文理を隔てる壁というのは、なにか社会の宿痾のようなところがあり、よく弊害が語られてきたわけだが、三中さんは、この点においても「文化系統学」の独特のポジションを強調する。
「学問分野を隔てる『文理の壁』、文系・理系の違いは幻であってもともとないよ、と。研究者・一般人の別なく、子供の頃から刷り込まれてきた先入観ですね。今のところ、文化系統学の研究は、進化生物学の応用と捉えられていますが、言語学や写本の系譜では、進化論の前からずっと似た議論をしてきたわけです。
方法も見事に収斂している。今の話でいうと、例えば生物の分子系統をやってる人がソフトウェアをつくって、それを言語学、あるいは写本系統学の人が使うようになり、逆に言語学・写本系統で使われてきた方法論が生物のほうに持ち込まれたりと、双方向のやり取りがあるんですよ」
さて、最後に。
ぼくから見て、「とても大事なことを言っているように思えるのに、全貌が掴みにくい」三中さんの研究の広がりをざっと駆け足で眺めてきて、結論的には、やはりぼくは、同じ感想を抱く。やっぱり、広く、深く、全貌の把握は難しい。
ひとつ、明確に意識したことは、研究者としての三中さんの面白さというのが、諸分野のリンクマン「繋げる人」であることだ。
・・・・・・明日に続く・・・
=== 参考資料: 進化論(4/5) ===
20世紀の進化論 : 遺伝子の発見と突然変異説
1865年に発表されたメンデルの法則は、当時は重要性が全く理解されなかったが、1900年に再発見されて広い支持を得た。メンデルの遺伝子に関する説では、遺伝子は親の生活とは何の関係もなく全く変化せずに子孫に受け渡されるため、進化を否定する理論と考えられた。
突然変異は、ド・フリースによって発見された。これによって遺伝学からも遺伝子に変化を生じる可能性、つまり進化の可能性が認められた。しかしド・フリースは自然選択とは無関係に突然変異によって新しい種が生じ、生じた種の間に自然選択が起こるという跳躍説の一種である突然変異説を提唱した。
この発見は種内の個体の量的形質とその統計に関心を持っていたピアソン、ウェルドンに代表される生物測定学者と、ド・フリース、ベイトソンに代表される不連続的な変異を重視するメンデル派遺伝学者の間に激しい対立を引き起こした。
T.H.モーガンは突然変異説を確かめようとキイロショウジョウバエで実験を行った。モーガンの研究は染色体説の提唱に繋がると同時に、突然変異が直接に新種を生み出すことはまずないと考えられるようになった。そして個体に遺伝的変化を生じさせ、自然選択が働く遺伝的多様性を増加させる原因であることが判明した。
集団遺伝学と総合説の成立
1930年代に確立された集団遺伝学は、生物測定学とメンデル遺伝学の間の不一致、連続的形質と不連続な遺伝子という問題を一貫して説明可能であることを示した。また遺伝子頻度の変化を進化と考え、その要因の説明に努力が注がれた。
ロナルド・フィッシャーは生物統計学の統計手法と遺伝学を結び付けた。J・B・S・ホールデンは実際に野外で自然選択が働いていることを認めた。シーウォル・ライトは遺伝的浮動と適応景観の概念を提唱し、小集団における選択、浮動の効果を調べた。エルンスト・マイヤーは種分化のメカニズムを解明し、多くの種分化は地理的に隔離された個体群で起きると主張した。
こうした新たな学問分野の確立や研究の進展によって、ダーウィンの自然選択説を基本にしつつ、集団遺伝学、系統分類学、古生物学、生物地理学、生態学などの成果を取り入れて生物の形質の進化を説明することが主流になった。これを総合説(ネオダーウィニズム)と呼ぶ。
総合説に関わった生物学者は多く、唱えた説は少しずつ異なる。総合説を批判する論者は、総合説の中の特定の意見を総合説と見なして批判していることが多い。
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