睡眠はとても日常的な「行動」だ。誰だって毎日眠る。
当たり前の睡眠なのに、日本人の5人に1人が問題を抱えている
何が問題なのか。どうすればぐっすり眠れるのか ??⁈
その答えを国立精神・神経医療研究センター三島和夫が明かす
【この企画はWebナショジオ_【研究室】「研究室」に行ってみた】 を基調に編纂
(文=川端裕人/写真=藤谷清美 & イラスト・s資料編纂=涯 如水)
◇◆ 三島和夫(07) / 第3回 理想は8時間睡眠もウソだった!=1/2= ◆◇
睡眠に問題を抱える人が増えている。
これまで教えてもらったのは、体内時計のリズムは個々人によって遺伝的に決まっているけれど、「光」の刺激によってそれを調節できること。しかし、人工照明が溢れる現代、そのリズムが乱れがちになり、睡眠不足をはじめ、眠りに問題を抱える人が増えている、ということ。
ただ睡眠について考える時、個々のリズムの他に、もう1点、重要な要素があるという。
「今、人間の睡眠を考えるときは大きく2つ要素を見ればよいとされています。ひとつは、最初に説明した睡眠の周期、リズム。これはどの時間帯で一番寝やすいのかっていうことですね。そして、もうひとつは、いったん入眠した後に、その人が何時間、眠らなればならないか、ということなんです。これも個人差があるわけです」
ここでまたひとつ「神話」が破壊されることになった。
理想の睡眠時間は8時間、とよく聞く。しかし、それには根拠がない、というか、事実に反しているそうだ。
「人が必要とする睡眠は人それぞれなのに、日本では、どこからきたのか、8時間睡眠が良い睡眠のように言われています。でも、8時間というのは、働き盛りの30代から50代の人たちの必要な睡眠時間からすると長すぎなんです。60代70代だと、もう6時間くらいしか必要なくなる。長く寝過ぎるとかえって調子悪くなることもあって、睡眠酩酊と呼ばれます。私の知り合いにも3時間睡眠の人がいますが、人間の睡眠って、例えば何時間眠るにしても、最初の3時間くらいにかなり深い睡眠をだいたいとってしまうんですよ」
3時間でしっかり眠れて、それで充分な人がいるというのはまことにうらやましい。眠り始めて最初の方が深い眠りが多いということを、「俗説」として知っていたけれど、今の睡眠科学でもそれはだいたい正しい知識のようだ。
「睡眠には2つ、ノンレム睡眠とレム睡眠というのがあって、本質的に異なります。特に先ほど述べた深い睡眠というのは、深いノンレム睡眠のことです。これは大脳皮質を冷却する睡眠で、霊長類などの高等動物で発達しました。一方、レム睡眠はより古くからある睡眠で体の休息、エネルギーの節約が主な目的です。ノンレム睡眠をしている中で、だいたい90分周期でレム睡眠が「侵入(sneak in)」してくるかんじですが、レム睡眠が浅い睡眠というわけではないんですよ。外部から刺激があっても、レム睡眠の状態は、浅いノンレム睡眠よりも覚醒しにくいと分かっています」
若年者と高齢者における睡眠の一般的な状態。横軸が睡眠時間、縦軸がノンレム睡眠の深さを示している。濃い青がレム睡眠、薄い青がノンレム睡眠。高齢者のグレーは目が覚めている時間だ。なお、ノンレム睡眠のステージ1と2が浅い睡眠で、ステージ3と4が「深睡眠」と呼ばれる。深睡眠を2時間以上取るのは10歳頃までで、それ以降はどんどん減る。一方レム睡眠の量は一生を通じてそれほど変わらない。このようなデータからも、レム睡眠は安定的で発生学的に古く、脳機能の成熟や衰えとともに減りやすい深睡眠は高等動物になってから発達したことを示していると考えられている。
・・・・・・明日に続く・・・
■□参考資料: 睡眠健康講義 =徹夜の空腹対策 (1/2)= □■
秋田県で設計事務所を経営している伊藤さん(40歳、男性、仮名)は睡眠時無呼吸症候群で治療を受けています。この病気の治療には、減量が必要ですが、なかなかダイエットできないでいます。
というのも、仕事が忙しくなると睡眠時間が4時間程度になることがざらですが、そのような状況では、深夜に空腹感をおぼえつい食べてしまうからです。食事が一食増えてしまうような状況です。睡眠不足が1週間も続くと、体重が5キロも増えてしまうとのこと。
ストレスの結果
徹夜をすると脂っこいものや炭水化物、特にラーメンなどが食べたくなりませんか。昼間よりも食欲が増して、かつ丼などのこってりしたものを食べてしまい、体重が増えてしまったという話をよく聞きます。
「起きて働いているからおなかが空くのは当然」と思いがちですが、実はそうではありません。おなかが空くのは「徹夜」というストレスに対抗しようとする体の反応によるものなのです。睡眠をきちんととらないでいることは体にとって大きな負担。
そのためストレスホルモンの一種で胃から分泌されるグレリンが増加し、空腹感を増進させて炭水化物や脂っこいものなどが食べたくなるように仕向けるのです。一日の睡眠時間を4時間に制限すると、たった2日後にグレリンが28%も増加したという研究結果があります。(余談ですが、胃をとってしまうとこのグレリンが出なくなるので空腹感をあまり感じなくなります) ・・・・・・明日に続く
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◆ 睡眠学の4 睡眠の第一原則・・・体内時計 ◆
動画のURL: https://youtu.be/CIYI6Ev4Pxw
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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽 憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・
森のなかえ
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