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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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グッスリ眠れるか!!?話そう_学究達=268= /三島和夫(06/mn)

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睡眠はとても日常的な「行動」だ。誰だって毎日眠る。

当たり前の睡眠なのに、日本人の5人に1人が問題を抱えている

何が問題なのか。どうすればぐっすり眠れるのか ??⁈

その答えを国立精神・神経医療研究センター三島和夫が明かす

【この企画はWebナショジオ_【研究室】「研究室」に行ってみた】 を基調に編纂

(文=川端裕人/写真=藤谷清美 & イラスト・s資料編纂=涯 如水)

◇◆ 三島和夫(06) /  第2回 体内時計25時間はウソだった!=3/3 = ◆◇

なにはともあれ、朝、光を浴びるのは大事。

 ということは、天気は晴れている方がいい。どんよりした秋田で生まれ育って教育を受けた三島さんが、空がすかっと青いカリフォルニアで感じた突き抜けた爽快感はまことに強いもので、「飛行機を降りたとたん、体内時計がリセットされるのを実感したくらい」なのだそうだ。

 なお、我々の体内時計の光への感受性は、一様ではなく不思議な特性もある。そのことが、体内時計周期が長い夜型生活者に困難をつきつける。

「光で体内時計を調節するときに、朝は太陽の光がガーンとくるので、少し反応が鈍くできてるんですね。ところが夜の光っていうのは、ほとんど自然界ではあり得ないから、ものすごく効果が強いんですよ」

 三島さんは、ぼくたちが話をしていた部屋の天井を指さした。

「この部屋だと今、照明のある天井のほうを見ると網膜に入ってくる光が800ルクスくらい。でも私のほうを真っ直ぐ見ていただくと、300から400ルクスくらいなんですね。もっとも、今(晴天時)外に出ると10数万ルクスです。窓際に立って外を見ただけでも8000ルクスぐらい。それだけ差があるので日中の光は圧倒的なんですが、夜でいいますと体内時計に強く働きかけてくるのは1000ルクス以上だと言われます。例えばコンビニの中はそれぐらいあります。特に明るいコンビニチェーンは1300ルクスもあって……」

 ルクスというのは、明るさの単位だ。光源の明るさではなくて、観察者が受け取る明るさ。蛍光灯で照らされた一般オフィスと同じくらいの部屋で話を伺っていたので、これを読んでいる方々の生活環境とは大きく変わらないだろう。光源のある天井を直接見ない限り300~400ルクスということなら、体内時計に影響がないということになりそうだが……。

「一般的には300~400ルクスくらいではそんなに強い効果はないんですが、長時間ですとやはり影響が出てきます。あと、最近大きな液晶画面ができたり、光源を直接見ることが増えてますね。さらに、夜中のバイト先で強い光を浴びて……などいろいろなパターンで、体内時計が夜型になってしまって、寝つきが悪くなって、今度は朝起きが悪くなって、朝は学校や仕事に行かなきゃいけないから、無理に起きて、みんな睡眠不足になって、日中の眠気がとれなくて……」

 と悪循環に陥る、という仕組み。

 たしかに、自分の会社員時代も(20年近く前の話だけど)、毎日眠かったと思い出す。混雑した電車の中で四方八方から押されて上手い具合にバランスがとれて、そのまま眠ったりしていたものだ。そうでなくても、目を閉じて眠気を少しでも散らそうとしてた。席に座って眠っている人が心底うらやましかった。

 三島さんはこんなふうにコメントした。

「通勤の時に強い光を浴びるといいんですが、混雑した電車の中で真ん中のほうにいると節電時の中央線などでは100ルクスくらいしかないんですね。窓のほうペタッとくっついて外見ていれば7000~8000ルクスですが……」

 そうか、これは盲点だった。通勤途中で窓にくっついて外を見ると体内時計リズムが改善されるかもしれないわけだ。しかし、当時のぼくも含めて、通勤時間を「睡眠の延長」にしたり、「ちょっとうとうと」したりする人も多いのではないか。

「この機会を逸すると、今、屋内の仕事が多くなっていますから、昼間なのにほとんど室内照明くらいしか浴びない人がかなりいます。結局、もともと私達に備わってた睡眠のリズムの調整がうまくいかなくなるんです。寝つきが悪いとか、昼間に眠いとか、睡眠習慣が現代社会に追いつかなくて、睡眠問題を抱えている人がどんどん増えてきた、ということなんですね」

次回は“第3回 理想は8時間睡眠もウソだった!”に続く

■□参考資料: 睡眠健康講義 =眠りは脳をつくり、育てる (2/2)= □■

 前記の実験の結果、規則正しく早寝・早起きをしている5歳児188名と、遅寝、遅起き、長時間の昼寝をしている子34名に三角形を描かせた研究では、睡眠リズムの乱れている子どもの44%が三角形を正しく認知できず描けなかったのです。早寝・早起きのリズムが脳機能の発達に重要であることがうかがわれます。

睡眠時間削られ

 山口県教育委員会の調査(2006年)では、学力偏差値と知能指数ともに、就寝時刻が夜9時までの子供がもっとも良好で、10時、11時と遅くなるにつれて点数が明らかに低下していました。
知人の陰山英夫先生(立命館大学)は、100マス計算の実践で子供の学力を飛躍的に改善したことで有名ですが、次のように話されています。

「私は尾道市の小学校校長をしている。ここには地域の教育力がある。例えば朝ごはんをきちんと食べさせてほしいと言えば、保護者もきちんと実践してくださる。
子どもたちは朝から元気で活発に遊び、体力もつく。小学校6年生になっても、夜の9時半に寝ている子が半数以上いて、朝も6時前に起きている子が2割近くいる。早寝早起きの習慣がついているのだ。
寝れば頭がすっきりし、集中して学習にも取り組むことができるし一日を有意義に過ごせ、心理的にも余裕が生まれる。その状況を悪くさせたのがテレビ、インターネット、携帯電話の普及だ。
一日2時間以上をインターネットや携帯電話などに費やし、多くの情報にさらされ、睡眠時間を削られている。子どもたちの精神に与える影響は計り知れない。」

睡眠は、ヒトの心身の中枢である、
「脳を創る」、「脳を育てる」、「脳を守る」、「脳を修復する」という大切な役割を演じています。
適切な睡眠は、子どもの健全な心身形成にとってとても大切です。

参考資料:WILLWAY教育情報誌第4号,2005

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◆ 睡眠の科学の3 脳が休む ◆

動画のURL: https://youtu.be/w0BsczJcE64    

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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