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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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人に挑む”RoboCup”_知の学究達=221=/秋山 &中島(12/12)

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2050年までに、サッカー世界チャンピオンチームに勝てる人型ロボットチームを作ろう! 

小説『銀河のワールドカップ』のモチーフにもなったそのシミュレーションリーグ

1997年にスタートした「ロボカップ」大会、「チーム・ヘリオス」が完全優勝を果たした

ロボカップ サッカーシミュレーションリーグ 秋山英久・中島智晴

【この企画はWebナショジオ_【研究室】「研究室」に行ってみた】 を基調に編纂

(文・写真・動画=川端裕人 & イラスト・史料編纂=涯 如水)

◇◆ 秋山英久&中島智晴(12) / 第5回 ロボットが人間とサッカーをする日は近い =2/2=◆◇

 もう1点、サイズの問題がある。いずれは人間の成人と対戦するロボットだから、人間の成人サイズであることが望ましい。

 ぼくはエンジニアリングには詳しくないけれど、サッカーのような精密な動きを要求されるヒューマノイドを大きくすることは難しいと想像する。大きくなると当然重くなるわけだし、転倒するとダメージも大きそうだ。と単純に考えたが、きっとそれだけではないだろう。

 いずれにしても、大きさへのチャレンジも始まっており、キッズサイズ(学童くらいのサイズ)、ティーンサイズ(10代サイズ)、アダルトサイズ(大人サイズ)といった大きさの実機が持ち込まれていた。これらは、ボールを蹴るのがやっとで、8年前、リスボンで見た時の、小型の人型ロボットと同じ段階にあるようだった。とすると、何年か後にはミニゲームをこなすようになっているかもしれない。2050年の目標は、本当に実現可能かもしれないと思った所以。

 このあたり、ロボカップという「研究室」の中で、一番上流、つまり、高度な意思決定にかかわるサッカーの人工知能を開発しているといえるチーム・ヘリオスの2人はどう感じているだろうか。

 聞いてみたところ、実に楽観的なのだった。

「ハードウェアに関しては、2050年までかからない可能性はあるのかなと思っています。本当にヒューマノイド、人型でできるかというのはちょっとわからないですけど、ロボットが屋外で人間に混じってサッカーをするというのは、2050年までには確実にできるだろうと思います」(秋山さん)

「実機のロボットになると、カメラの画像をどう処理するかというのが大きな要素らしいんですね。そこが解決されれば、次はもう知能の賢さの部分で勝負するところになるわけです。ハードウェアの面でも今基礎づくりをしてもらっているところだと考えています」(中島さん)

 一見、分断されているハードとソフトの関係だが(メキシコ大会の会場も、ハードは1階、シミュレーションリーグは3階だった)、実はしっかりつながっており、「2050年までに」の目標に向かっているようだ。

「今のところ、大きなつながりはなくて、小さな交流だけなんですが」と中島さん。

動画: RoboCup 2018 - Tech United vs. Human   https://youtu.be/KT2e4Z0u2C8 

 では、小さい交流というのはと問うと──、

「えっと、おしゃべりくらいです」と笑った。

 しかし、今後はそれだけでは済まず、それこそ実際のロボットにチーム・ヘリオスで培われたノウハウを結集したプログラムが搭載される未来がやってくる。

 これまた素人の勘でいうなら、そこまで到達するのに10年はかからないはずだ。非ヒューマノイドの小型リーグのロボットなど、スクリーンに映写されるシミュレーションリーグの選手(エージェント)とそっくりで丸っこいではないか。おまけに5対5で、実に素早い動きの試合をすでにしているではないか。

 賢く学習する人型ロボットが、ぼくなんぞよりずっとうまくサッカーをするのは、遠い未来の話ではない。本来の目標通り世界のトッププレイヤーと互角に戦う日もいずれやってくる。勝手に確信した。

次回は新企画“防災科学技術研究所 極端気象 真木雅之”に続く

動画: ロボカップサッカー 標準プラットフォームリーグ  https://youtu.be/OYm_9ifChFc    

■□補講 ロボカップサッカー競技 (1/2)  □■ 

ロボカップサッカー

ロボットとAI技術の研究や発展を、友好的な競争を通じて推進するためにはじまった、ロボットによるサッカー競技です。ロボットはラジコンやリモコンによる操作ではなく、ロボット自身が考え、自律的に判断して行動します。 ロボットのサイズや形状によって8つのリーグに分けられています。小型、中型、ヒューマノイド(キッズ/ティーン/アダルト)、標準プラットフォーム、シミュレーション(3D/2D)です。

それぞれの競技でルールが定められていて、フィールド(ピッチ)のサイズやロボットの台数が異なります。自律ロボットによるサッカーなので、複数台での競技では周囲のロボットとの位置関係を把握し、戦略的なプレイも見られるリーグもあります。技術の進歩などの理由でルールは順次変更が加えられています。

・・・・・・ロボカップサッカー競技の各種カテゴリー説明は、次節補講にて

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◆ RoboCup Junior Australia 2014 Open Rescue National Championships ◆

 

動画のURL: https://youtu.be/cQgJksH-HU8 

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=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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