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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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めくるめく知のフロンティア・学究達 =174= /吉田憲司(15/15)

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仮面ライダー? 月光仮面? なまはげ? それともプリキュア?

連想ゲイムで並んだ語彙の共通点は、顔面に装着する仮面であろう……

アフリカの仮面に魅せられて、ザンビアの秘密結社に参加したレアでディープな体験から、

アフリカの仮面の魂と真実にたどりついた吉田憲司

【この企画はWebナショジオ_“日本のエキスプローラ”/研究室にいって来た”を基調に編纂】

(文=川端裕人/写真=藤谷清美 & イラスト・史料編纂=涯 如水)

◇◆ 吉田憲司(15) / 参考資料: 民族の仮面 ・ 仮面の世界 (4/4) ◆◇

一般に仮面は女や子供,イニシエーションを受けていない者を恐がらせる。 例えばニューギニアのタミ島の仮面は秘密結社のメンバーにのみ披露され,女,子供は誰が仮面をつけているのかを見破ってはならない。 見破った場合は死で酬われると言われる。 仮面ほ神話に登場する人物,動物,またはエスキモーの仮面のように悪霊,先祖など,明確に形態化出来るものを表現する場合と,一つの仮面に神話を別々の要素と組み合せて伝達している場合とがあり,北アメリカのズニインディアンのように死という或いは霊という抽象的概念を表現する場合がある。

 最初の仮面はしばしば啓示という形で出現し先祖より与えられたものである。 北米インディアンのように夢の中で見たという場合もある。 形,意味,色彩それにつけられる装飾は、既に完全な形で与えられたものである。 それ故そこには人間の創造という行為が脱落しているように言われがちであるが,必ずしもそうではない。 

この問題ほ,現地調査を行った学者達の間でも異論があり一般的結論を引き出すことは不可能であるが,ただ言えることは、仮面の種類は無限にあり,二つとして全く同一の仮面は、ほとんどないという点である。 この驚くべき多様性は、仮面を製作する者がどの程度部族の神話を意識しているかによっても異なってくる。

 仮面をつける者が限られているように,仮面を彫る者もまた限られており,きびしい一定の儀式に従い彫り進めなければならない。 仮面の製作者は文化圏により異なるが,イニシエーションを受けた者,彫る才能に恵まれている者,彫る仕事に従事する階級があり,すべての宗教儀式と関係ある仮面はその階級に属する人々によって彫られる場合,男子であるというだけの場合,シャーマンの場合、鍛冶師の場合とさまざまである。

 すべての仮面が必らずしもすべての部族の人々こ関与するわけでなく,その意味するところも従って個人差がある。同じ社会の中に異なる機能をもつ仮面が同時に存在する時もあるし,仮面の結社のメンバーで,イニシエーションを受けた者には,仮面の意味やその語る言語は,仮面の世界から除外された女・子供・イニシエーションを受けていない者と同じではない。 

仮面の機能はそれぞれの文化圏により異なり、同じ文化圏の中でも部族により異った役割を果たす。先祖や神の出現として祖先崇拝の儀式に使われる時,北米インディアン及びエスキモーのシャーマンは病気治癒を司り,北米のポピやズニインディアンは農業に必要な雨と豊作を村に,しかも定期的にもたらしてくれると信じられている。

 アフリカの仮面の結社が政治力を持ち,結社の長が族長である場合,部族の人々を裁く司法権を持っている例もある。エスキモーの長い冬期を楽しむ愉快な踊りやドラマを演ずる時用いられる仮面もある。 そして仮面の機能の中でも死者の遺体の上又ほ顔に,死者を保護し,死者が遠い黄泉の国に無事辿り着けるようにとの目的でつけられた仮面がある。 死んでもなおこの世との関係を完全に絶ち切らないよう,そして先祖となる死者が何らかの形で生者を支配しようとの意図のもとに、死者と共に仮面が葬むられたのではないかと考えられる。 

◆ 12 Things You Probably Didn't Know About African Tribal Masks ◆

動画のURL: https://youtu.be/xQG-7qZvRLc

この死者につけられる仮面は,生者につけられる仮面と同様に古い習慣で,世界の文化に共通して見られる。 古代エジプトのラムシスニ世の息子で若くして死んだツータンカモンの黄金の仮面,メソポタミヤ,フェニキア,ギリシャの古代文化ではこれに,金,銀,ブロンズ・テラコッタの仮面が死者と共に葬むられた。 ギリシャの黄金の仮面は直接死者の顔の上で薄い純金の柔軟性を利用して原型がとられたので一種の肖像で,死者のおもかげを現実的描写で保存している。

 ペルーの月で飾った,色を塗った木の仮面や,インカ帝国の宝石で飾った黄金の仮面をミイラにつける習慣,メキシコのひすい,蛇紋岩を彫り,更に月を象嵌した仮面,木の表面にひすい,黒曜石,月等をモザイク状に並べた仮面,アリューシャン列島の木の仮面,と広く早られる習慣であるが,その中でも死者を保存するという目的を最も顕著に示している例にメラネシアの死者の頭蓋骨を仮面そのものの基本に使用してつくった儀式の踊りにつけられる仮面がある。 死者はこのようにして直接先祖を型どることなく祭儀に参加するのである。

仮面の意義=ウィキペディアより=

顔を覆って隠すことはさまざまな意味合いがある。他人からはわからないということのみならず、装着するマスクがかたどっている精霊動物(実在架空を問わず)等そのものに人格が変化する(神格が宿る)とも信じられ、古くから宗教儀式儀礼またはそれにおける舞踏、あるいは演劇などにおいて用いられてきた。こうした性格のものは、日本においては一般的にはマスクといわれず、仮面と称されることが多い。

そうした仮面舞踏(儀礼)は、紀元前4000年ごろにすでに行われていたという。これは当時に描かれたアフリカ壁画から推測されている。日本における最古の仮面は縄文時代の土面であるという。

いっぽう、顔を隠すという意味合いが強いマスクは、日本においては一般に覆面と呼ばれ、「覆面強盗」や「覆面レスラー」などのように用いられる(なお、上記の衛生マスクと同様に、神事仏事、または貴人への配膳の際にを覆ってがかからないようにするためのものも覆面と呼ぶ。一般に和紙などによって作られる)。

しかしながら、中世ヨーロッパにおいておこった仮面舞踏会(マスカレード)での「仮面」は、上記の宗教的儀式のように仮の何者かになりきるわけではなく、顔を隠すという意味合いが強い。よって、などのやわらかい素材で顔を隠す(顔を覆う)マスクを覆面といい、硬質の素材で作られたマスクを仮面と呼ぶような用法が日本では一般的とみられる(これは物品に対するものであり、言語そのものに関することは国語辞典などを参照されたい)。

日本における伝統芸能である(能楽)などに用いる仮面(能面)等は、わざわざ仮面とは称さず、単にと呼ぶ(専門的には「おもて」と呼ぶ)。そうした面のていねい語(幼児語)がお面であり、現在でも祭礼などの際に大道で的屋子供向けにさまざまなキャラクター物を販売している。

このように、面・仮面・覆面などはすべてマスクではあるが、日本においては用法に微妙な差がある。

◆ Mystifying Powers Traditional African Masks ◆

動画のURL: https://youtu.be/OXfLsU9Ne14

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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