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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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めくるめく知のフロンティア・学究達 =168= /吉田憲司(09/mn) 

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仮面ライダー? 月光仮面? なまはげ? それともプリキュア?

連想ゲイムで並んだ語彙の共通点は、顔面に装着する仮面であろう……

アフリカの仮面に魅せられて、ザンビアの秘密結社に参加したレアでディープな体験から、

アフリカの仮面の魂と真実にたどりついた吉田憲司

【この企画はWebナショジオ_“日本のエキスプローラ”/研究室にいって来た”を基調に編纂】

(文=川端裕人/写真=藤谷清美 & イラスト・史料編纂=涯 如水)

◇◆ 吉田憲司(09) / 性交や出産などの“生”は女たちの秘密 =1/3= ◆◇

 仮面結社のイニシエーションを経た吉田さんは、正式にニャウのメンバーとなり、今もメンバーであり続けている。

 ひとたび秘密を開示されると、どんなふうに世界が違って見えただろう。

「とにかく、どこへでも行けるようになるわけです。それまでは、ここからは行ってはいけないとか、そういうのがいっぱいあったので。見てはいけない仮面が来たら、『女性と子ども』と一緒に隠れなければならなかった。いろんなところでバリアがありましたから、やはり霧が晴れたみたいな思いになりましたね」

 たとえば、儀礼で重要な役割を演じるかぶり物、ニャウ・ヨレンバの制作現場に出入りできるようになって、このようなことが分かった。

「ニャウ・ヨレンバは、水から釣り上げると女性や子供たちには伝えられます。ニャウ・ヨレンバは、実際に水の近くで作られるんです。地面に輪郭を描いて、その上に20センチぐらいの間隔で細い木を立てていきます。輪郭に沿って並んだ木を横方向に樹皮のひもで結びつけ、それに草をかけて、最後はトウモロコシの苞(ほう)、つまり穂を包んでいる皮で覆っていく。トウモロコシの苞は乾いているとすぐ割れてしまいますから、水につけておくんです。だから、ニャウ・ヨレンバをつくる場所は、必ず水流のある場所で、水の中からトウモロコシの苞を引き上げる。水から釣り上げるというのは、実はそこから来ているんですね」

 表向きの表現も実は、真実を一部含んでいるというのは面白い。

 また、1週間にわたる喪明けの儀礼ボナが終わった後、登場したニャウ・ヨレンバが森に戻った後、ことごとく燃やされることも知った。とりわけ、エランドを模したニャウ・ヨレンバは、死者の魂を送り出す乗り物なのだ。

「燃やすことで死者の霊が空へ行く。立ちのぼる煙が空に消えたときに死者の霊も、祖先の仲間入りをする。そして将来子孫の中に生まれ変わってくる、と考えられているわけです。ニャウ・ヨレンバは儀礼で大切な役割を演じるけれど、儀礼の後には残らない、博物館が蒐集しようにもできないものなんです。『アフリカの仮面』といいますと、木製のものばかり取り上げられますが、チェワの場合、そのようなものが本格的に登場するのは、すべての儀礼が終わった後、酒を飲みながらの、日本で言えば『直会(なおらえ)』にあたるような場面だけなんです。娯楽性が高い踊りの機会で、その仮面も個人所有だから、その気になれば簡単に売り渡せる」

・・・・・・・・・明日に続く・・・・・・・

■□参考資料: アフリカの仮面のデザインはなぜ美しいか (4/5) □■

6. ドゴン族(マリ)

イラスト08

マリに住むドゴン族は独特の神話と宗教儀式を持っていることで有名ですが、高度に仮面を発達させたことでもよく知られています。

先祖を讃える祭り「ダマ(damas)」は村ごとに内容が異なり、被る仮面のデザインも異なっており、人々はバリエーション豊かなデザインの仮面を被って踊ります。

イラスト09 & イラスト10

その他にも、仮面結社による祭りや氏族を祭る仮面の踊りがあるほか、60年に一度開催されるヘビの仮面を奉納する「シギの祭り」は有名です。

神話に登場する羚羊(カモシカ)を模した意匠がポピュラーです。

7. バウレ族(コートジボワール)

イラスト11 & イラスト12

丸顔と角に特徴があるバウレ族の仮面は彼らの守護神を現したもので、これを被って踊ることで平和な生活を脅かす悪霊を退散させようとします。

角は聖なる動物である水牛を模しており、丸顔と角は共通ですが、デザインは結構バラエティ豊かで、様々な幾何学的な意匠があり高度な美術意識が垣間見えます。

◆ 【アフリカ】仮面の森 The Forest of masks in Africa ◆

動画のURL: https://youtu.be/iArCDgH1I68

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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