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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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めくるめく知のフロンティア・学究達 =110= / 田村元秀(08/mn)

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太陽系の外にある惑星はどんなところなのか そして、生命は存在するのだろうか

私たちは孤独なのか それとも、地球外に仲間はいるのだろうか

国立天文台のすばる望遠鏡を使って挑む

太陽系外惑星探査プロジェクト室 田村元秀

【この企画はWebナショジオ_“日本のエキスプローラ”/研究室にいって来た”を基調に編纂】

(文=川端裕人/写真=藤谷清美(国立天文台) & イラスト・史料編纂=涯 如水)

◇◆ 田村元秀 : 第四回 系外惑星探査の大革命が進行中! =2/3= ◆◇

圧倒的なケプラー衛星の成果の前にくらくらするほどなのだが、では、すばる望遠鏡での直接観測は、どのようにこれから活きるのか。

 田村さんによれば、ケプラー衛星はすばる望遠鏡と直接競合するというわけでもないようだ。

「ケプラー衛星が見つけた、ハビタブルゾーンの惑星候補を直接法で調べたいと思っても、できないんですね。つまり、主星が暗すぎるんです。それは、探し方から仕方なくて、ケプラー衛星が使っているトランジット法は、惑星が恒星の周りを回っているのを、真横から見ないといけない。そういう状況で見える星はなかなか少ないので、発見の確率を上げるためにたくさんの星、この場合は15万個を一度に見ている。とすると、ある程度遠くの、星が多い領域を選ばないといけないので、どうしても見つかった星はかなり遠くになってしまうんです」

 というわけで、現行のすばる望遠鏡でできることは、ケプラー衛星の成果を踏まえて、勇気づけられつつも、もっと近くの恒星を探査すること、ということになる。

「やっぱり、わたしたちは最終的に太陽と似たような星の周りで何が起こっているかを知りたいんです。今の技術での直接観測は巨大惑星に限られるので、巨大惑星が多いと考えられるG型星やA型星に集中して観測をしようとしています」と田村さんは言った。

 とりわけG型星は、前に書いた通り我々の太陽と同じ系統の星だから、その意味でも興味はつきない。

 さらに直接観測の将来は──

「わたしたちの系外惑星研究のロードマップでは、宇宙望遠鏡による観測を計画しています。それが実現すれば、G型星のまわりのハビタブルゾーンにある岩石惑星(地球型)の直接観測が可能になります。今のすばる望遠鏡での観測が、そこに至る布石となるんです」

 もっとも、宇宙望遠鏡の実現は、きょうあしたには無理だ。

 そこで、すばる望遠鏡のような、地上設置の8メートル望遠鏡で近い将来にできることとして、あえて「間接法」のひとつドップラー法に戻って、我々の太陽と同じG型星よりも軽いM型星(赤色矮星ともいう)を調べる計画もあるという。

・・・・・・明日に続く・・・・

■□参考資料: さよならケプラー宇宙望遠鏡、大量の惑星を発見 (2/3) □■

宇宙に対する私たちの理解に革命をもたらした

絶えず観測を続けた9年間

 2009年に打ち上げられたケプラーは、4年にわたって北の空の同じ範囲を観測し続け、別の星が前を横切るときに明るさが短期間減少する現象を追った。ケプラーはその視野から2300もの系外惑星を確認し、こうした天体が一般的であり、孤独な星はめったにないこと、そして、宇宙に散らばる惑星が途方もなく多様であることを明らかにした。

 ところが、ケプラーは2013年、観測領域を絶え間なく見つめ続けるのに必要な装置の故障に見舞われる。しかし停止はせずに新たなミッション「K2ミッション」を立ち上げ、姿勢を変えながら観測を続けた。

 しかし、ここ2、3年は、ケプラーはいつ駄目になってもおかしくなかった。探査機の燃料が近いうちに尽きることを、ミッションの責任者たちはわかっていた。燃料タンクを補充する方法はなく、2週間前にケプラーは観測活動を停止。科学者チームは最後のデータを回収しようと駆け付けた。(参考記事:「修復不能のケプラー、成果はこれから」「NASAのケプラー衛星、複数の地球型惑星を発見」

◆ きわめて珍しい衛星ランキングTOP5 ◆

・・・  https://youtu.be/-w8JCnsmcoM  ・・・

「私たちは可能な限りあらゆる科学データを収集し、すべて安全に休止させました」と、NASAエイムズ研究センターのチャーリー・ソーベック氏は話している。「最終的には、これ以上何かできるための燃料はいっさい残っていない状態でした」

膨大なデータから何を読み解く?

 ケプラーはもう新しいデータを地球に送ることはできないが、その情報の宝庫はこれから発掘を待っている状態だ。ケプラーの最初の観測領域と、その後のK2ミッションで得られたデータは9年分余り。初めて行われた大規模な惑星の統計調査を受けて、これから科学者たちがデータの分析に着手し、解明を試みる。(参考記事:「ケプラー、新たに219個の惑星を発見」

 その科学者の1人が、米ハワイ大学のローレン・ワイス氏だ。ワイス氏は、ケプラーが観測した100個の恒星に関し、周回する惑星を調べるプロジェクトに着手している。それらの質量と軌道、惑星系全体の構造、そして惑星がどうやって今の場所に至ったのかを測定するというものだ。

「これは、私たちの太陽系が全体としてありふれているのか、珍しいのかを解明する唯一の方法です」とワイス氏。

・・・・・・明日に続く

◆ 銀河系 2000億個の大集団 3/4 ◆

・・・  https://youtu.be/35s0YH9XoB0  ・・・

・・・・・・・・・・☆・・・・・・・・・・・

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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