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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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めくるめく知のフロンティア・学究達 =064= / 渡辺佑基(34/mn)

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地球に生息するアザラシから、チョウザメ、ウナギ、ワニ、ペンギン

つまり 北極圏―中国深部―マレーシア―フロリダ―南極まで

インディ・ジョーンズばりに世界の極地を飛び回り、兵器“データロガー”で野生動物を狙う

驚くべきデータを次々に発表する / 大型捕食動物の生理生態学者・渡辺佑基

【この企画はWebナショジオ_“日本のエキスプローラ”/バイオロギングで海洋動物の真の姿に迫る”を基調に編纂】

(文/写真=渡辺佑基= & イラスト・史料編纂=涯 如水)

◇◆ 世界が注目!神子元島のシュモクザメ =1/2= ◆◇

 ヤニスの人生は10歳のある日、ロンドン郊外の自宅で映画『ジョーズ』を見た瞬間に決定付けられたといっていい。

 サメの魅力にとりつかれたのである。大きくて、獰猛で、何よりもぶっちぎりに格好いいサメという生物に夢中になった。映像を見ているだけで心が躍ったし、サメのことをもっともっと知りたいと思った。もちろん他にも楽しいこと、心惹かれることはいろいろあったけれど、サメだけはまるで運命のような、揺るぎのない特別な存在になった。

 それから28年の歳月が流れた現在、彼はイギリスのセントアンドリュース大学で生物学者をしている。言うまでもなく研究の対象はサメだ。ハワイのイタチザメ、メキシコのホホジロザメ、アラスカのネズミザメにバハマのヨゴレ――世界中の海でダイビングをし、あるいはサメを釣り上げ、発信器を取り付けてサメの行動を調べる研究をしている。

サメのためならどこへでも行くし、サメのことならどんなことでも知りたい。少年の頃から変わらぬ好奇心を胸に抱いたまま、世界的に名の知れたサメの研究者になった。

 そんなヤニスがもうすぐ、8名のアメリカやイギリスのサメの研究者を引き連れて来日する。日本が誇るサメスポット、伊豆は神子元島(みこもとじま)に出没するシュモクザメの大集団を私とともに研究するためだ。

 神子元島は伊豆半島の最南端、下田市と南伊豆町の境界あたりの沖合にぽっかり浮かぶ小さな岩礁の無人島だ。一般的な意味ではそれほど知られていないこの島は、じつは世界中のサメファン、ダイビングファンの憧れるシュモクザメ(目が左右に飛び出した、あの奇妙な風貌のサメだ)の出現スポットである。現地にはシュモクザメを見せるためのダイビングショップがいくつかあって、夏のちょうど今の時期にスキューバダイビングで潜れば、青い海を背景にしてシュモクザメの大群がゆらゆらと泳ぐ、圧倒的な光景を目にすることができる。

 今回の私たちの調査の目的は、バイオロギングによってシュモクザメの移動パターンを調べることだ。このサメはじつに自由気まま、神出鬼没であり、毎日のように潜っているダイビングショップの人たちでさえ、どのタイミングで神子元島周辺のどのポイントにサメが現れるかは、ほとんど予想できないと言う。いわんや夏のシーズンの始まる前にシュモクザメの集団がどこにいて、シーズンの終わった後にどこに去っていくのかはまるきりわからない。

・・・・・・明日に続く・・・・

■□参考資料: シュモクザメ (1/2)  □■

シュモクザメ(撞木鮫、英名:Hammerhead shark、単にHammerheadとも)はメジロザメ目のシュモクザメ科(Sphyrnidae)に属するサメの総称。

頭部が左右に張り出してその先端に目と鼻孔があり、や鉦(和楽器)を打ち鳴らす丁字形の撞木(しゅもく)のような頭の形をしていることから「撞木鮫」、英語では頭を金槌に見立てて「Hammerhead shark」(金槌頭のサメ)と呼ばれている。この横に張り出た部分にはロレンチーニ瓶と呼ばれる微弱な電気を感知する器官があり、シュモクザメは他種のサメに比べて非常に発達したロレンチーニ器官を持っている。

また捕食時に特徴的な頭部で海底付近のエイを掘り出したり、獲物に頭部を打ち付け押さえ込む格好にして捕食したりする。しかしシュモクザメの目は離れすぎているため真正面は死角になってしまっている。

アカシュモクザメなどの特に頭部が左右に長い種では、30-50°に及ぶ広い立体視角を持つ(通常のサメは10°程度)。その代償として頭部正面に広い死角ができるが、頭部を左右に振ることでこれを補っていると考えられる]

サメとしてはめずらしく群れを成して行動する。その数は時には数百匹の単位に及ぶことがある。

単性生殖

単性生殖で出産したシュモクザメがいる事が確認された。

アメリカネブラスカ州の動物園「Henry Doorly Zoo」の中にある水族館において、メスだけで飼われていた3匹のシュモクザメのうちの1匹が2001年12月に出産(3年間、オスと接触していない)。 なお、サメのメスは、オスの精子を6カ月以上体内に保存している事が可能である。 生まれた子どもは別の魚に殺されてしまったが、残された細胞のDNAを分析したところ、父親のDNAの形跡は全く存在せず、母親のDNAだけ引継いでいた。

 ・・・・・・明日に続く

◆ 神子元総集編 Movie&slide ◆

・・・https://youtu.be/8MHST4TkiZA・・・

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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